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赤峰和の「国家破綻の考察8 中国編2 中国経済崩壊」

2014-03-26 09:00:00

中国の「三大」バブルといわれるものに。シャドーバンキング(※1)、社債、中国経済最大の病巣とされる大手不動産問題があります。この三つともが、はじけ出しています。

(※1)「影の銀行」とも呼ばれ、通常の銀行ではなく、投資銀行(証券会社)やヘッジファンド、証券化のための特殊な運用会社などの金融業態の総称をいう。

まず、シャドーバンキング問題から。

「中国のシャドウバンキングの実体」というサイトを一部引用します。

2008年のリーマンショックで崩壊した経済を再建しようと、各国政府が財政投資に巨費を投じたことは記憶に新しいところである。その中で中国政府は4兆元(64兆円)の景気浮揚策を行うこととなった。しかし、中央政府が投じた資金はわずか2000億元(3兆2000億円)、後の3.8兆元(64兆8000億円)は国有企業や地方政府が自分たちで資金調達を図って景気浮揚策を実効せよと言うことになった。

そのため、国有企業や地方政府は大銀行から融資を受けることになったが、地方政府は直接銀行からお金を借り受けることが出来ないため、投資会社を経由して調達することになったのだ。その結果、2010年末にはその資金は政府が計画した景気浮揚資金4兆元を遙かに超えた10.7兆元(170兆円)までにふくれあがり、その巨額な資金が不動産開発や公共事業資金として市場に投入されるところとなった、というわけである。(中略)

ところがである、最近になって国有企業や地方政府が集めて投資した資金の総額は10.5兆元どころか、なんと30兆元(480兆円)を超えていること が明らかとなったのでる。この金額は中国GDPの55%に当たり、日本の国家収入の10年分という、とてつもない金額である。これだけの資金が不動産関連に投資されたら、巨大バブルが発生して当然である。(以下略)

それでは、なぜ、こんなにお金があつまったのかといえば、それは「理財商品」があったためといわれています。「理財商品」とは、中国の金融機関が国内で販売する高利回りの資産運用商品のことで、債券や貸し出債権を小口化したものです。銀行や投資会社が組成し、主に個人投資家向けに販売しています。

2月21日付のzakzakによれば、「年内に約4兆元(67兆円)分が満期を迎え、うち約5000億元(8兆4000億円)分に償還のめどが立たないとみられている」と報じています。そして、実際、中国政府も元本保証のために政府資金を投入したようです。理財商品を買った人は、特権階級かその周辺の人たちだから保護したのかもしれません。

そうなると、次から次へと「保証してくれ」との大合唱になりますから、これに応じないとならなくなり、支払いのために人民元をドンドン刷ることになります。そうすれば、インフレが加速し、庶民の生活が一層苦しくなるということになります。

次に、社債(株式会社が発行する債権、直接金融による資金調達方法)の問題ですが、3月8日付の読売新聞が、「上海のメーカー、中国社債市場で初のデフォルト」、「政府や金融機関は救済措置などをとらず、市場の規律を重視した結果、債務不履行となった。」と報じています。また、3月20日付のロイターによりますと、「上海証取、天威保変の社債を21日から上場停止」と報じています。

中国では過去数年間にデフォルトの危機に直面した企業がいくつかあったようですが、地方政府が当局が土壇場で救済してきました。しかし、こうした、救済にも地方政府の方に手がまわらなくなってきたのではないでしょうか。

3月22日付のSankeiBizにも「中国債券市場が不安定な展開となっていることを背景に、企業の銀行依存が強まっている。金融に伴うリスク分散を図る李克強首相の取り組みを損ないかねない動きだ。」と厳しい見方をされています。

さて、不動産バブルの崩壊についてです。北京オリンピックからよくまぁ、ここまで持ちこたえたものだとも思ってしまいますが、実際は早くからバブルははじけていたのではないかと思います。地方都市は豪華な建物があってもゴーストタウンという話がよくありましたので。

3月20日付のzakzakに「不動産景気を原動力に高度成長をほしいままにしてきた中国だが、バブルが崩壊したら、中国の金融機関もドミノ倒しになる。政治的な混乱も不可避だろう」と報じています。

中国も、極めて厳しい局面に突入したようです。

(つづく)
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