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赤峰和の「日朝接近を見抜けなかった韓国の誤算」

2014-04-17 00:00:00

『(ネットで読める)アサヒ芸能』(徳間書店)にこんな興味深い記事がありました。韓国も、明らかに、日本と北朝鮮の接近をいやがっています。

韓国No.1論客が「反日」同胞メディアに愛国直訴(2)日本は北朝鮮よりも脅威!?

趙氏は韓国の損益について、具体的に踏み込むのだ。

「もし安倍政権が反韓感情を利用し、対韓政策を繰り広げたとしたらどうなるのでしょうか。すなわち、日本が北朝鮮と国交を結び、数百億ドルの(戦後)賠償金を支払い、金正恩政権を強化させたならば、それは朴政権の南北統一政策の助けになるだろうか。国益を無視し、大衆の感情に訴える韓国マスコミの反日報道は、ブーメランとなって自分たちのところに返ってくるかもしれない。自重自愛すべき時なのです」《中略》

昨年3月の安倍総理へのインタビュー取材から1年が経過した今年3月19日、趙氏はみずからのウェブサイトにこうも記し、韓国メディアを批判した。

「昨年3月初め、私は東京の総理公邸で安倍晋三総理と対談を行った。彼は韓国の平和的自由統一を支持することを明らかにした。(中略)朴槿恵大統領を含む最近の韓国大統領の中では、我々が進むべき統一の方向に対して、安倍総理のように明確に言及した人はいない。(中略)これは日本と違う点だけを強調させる韓国のマスコミが無視している部分である。今は韓日間の共通点を見出し、国益を模索する時である」(以下略)

韓国もよもや日朝の会談が軌道に乗っているとは想定してなかったのではないでしょうか。韓国の思惑は「日本叩きをしておけば必す日本の方から頭を下げてくる。過去の政権がそうなのだから、安倍政権も同じである」と踏んで日本を叩き続けていました。そして、国際世論からも後押しをさせようと、外国訪問してはパククネ大統領の「告げ口外交」を展開し、「日本の非道」を植えつけようとしていました、これで、日本は必ず悲鳴を上げるだろうと。

しかし、安倍政権は、毅然たる態度で対応していましたから、国際社会では、日本と韓国の精神性の落差に驚いていたはずです。

そもそも、昨年(2013年)12月の時点での安倍総理のメッセージを韓国は読み誤ったのです。靖国神社参拝です。安倍総理は、靖国神社参拝を通してどの国からも干渉を受けない毅然たる外交を行うと宣言したにも等しい行為を靖国神社参拝としてあらしました。

しかし、韓国は、靖国神社参拝を「歴史認識問題」の頂点に立つものとしてとらえ、これでパククネ大統領の父の朴正煕(パク・チョンヒ)のときに決着していた日韓基本条約を無視して、巨額の日本資金を簒奪する材料ができたと喜んでいたはずです。

これは、韓国側は明らかに読み間違いでした。いくら、日本を叩いても叩いても、資金が出てこないので、それで、今度は中国と手を組んで安重根記念館をつくってみたり、日本海の名称を「東海」にさせようとアメリカでロビー活動を行いながら、日本に圧力をかけていたわけです。

そういうことに熱中するあまり、韓国は、また重大な事象を見落としてました。日本が秘かに北朝鮮政府と折衝していることを。飯島勲内閣官房参与の訪朝、アントニオ猪木参議院議員の度重なる訪朝の意味を理解していなかったのです。しかし、それは無理もなかったのかもしれません。金正恩第一書記の叔父である張成沢氏の処刑の時期直後のときもありましたから、そちらに気をとられていたのかもしれません。

韓国側にとって、はじめて、日朝間の動きが見えたのは3月19日からの日朝赤十字会談と外務省課長級の協議でした。ここに至って、日朝間の国交正常化の実現の可能性がやっとわかったわけです。このことは、韓国の外交戦略上の大きな誤算でした。普通なら、あらゆる手を使って妨害する韓国政府も出し抜かれた形ですからお手上げ状態でした。まして、日韓議員連盟に対しても、世界情勢の変化でとても頼めるような状況ではありませんでした。

せめてもの救いは、NHKが何も情報のないままに作成した「NHKスペシャル 『北朝鮮 権力とカネの謎』」の放送だけだったのかもしれません。

結果的に、あの放送の論理は、韓国の論理に立脚して番組が構成されました。

余談ですが、日本国内で北朝鮮を悪く言う場合は「韓国の論理」です。ついでにアメリカを悪く言う場合は「左翼の論理」です。さらに、ウクライナ問題でロシアを悪く言う場合は「アメリカの論理」です。なお、韓国を悪く言う場合は二通りあって「日本の怒りの論理」と「日本人のふりをして煽りながら韓国の反日を煽る論理」が混在しています。

さて、すでに、韓国は、日朝間の交渉の進展を苦虫を噛み潰してみています。もう手遅れだからです。韓国にとっては、もっとも毛嫌いする日本と北朝鮮が手を結ぶとしているいま、韓国はこれからますます中国を頼って生きていかなくてはならなくなりました。しかし、中国はそんなに甘くない国です。韓国の顔を立てるようにみせかけて韓国をうまく利用していくことでしょう。

韓国は反日に熱中するあまり、外交の要諦を見失ってしまったのです。


北朝鮮選手団にビザ発給へ=卓球世界大会、拉致進展期待―政府
時事通信 4月16日(水)21時33分

 政府は16日、東京都内で今月28日から開催される卓球の世界団体選手権東京大会に出場する北朝鮮選手団の入国を可能にするため、査証(ビザ)を発給する方針を固めた。政府関係者が明らかにした。

 政府は北朝鮮が2006年10月に実施した核実験を受け、北朝鮮の国籍保有者の入国を原則禁止する制裁措置を取っているが、例外的に入国を認めることにした。

 日朝間では、拉致問題などをめぐる政府間交渉が再開しており、ビザ発給の背景には、日朝協議の進展を後押しする狙いもあるとみられる。
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