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中国で何かが起きているようだ



赤峰の時事放談  2014-08-06 00:00

赤峰 速報でお伝えしましたとおり、中国の雲南省で大規模な地震がありました。
報道によりますと、8月3日 21:44現在の話しとして、「少なくとも150人が死亡、多数が負傷」というものでしたが、
当ブログが情報源に確認したところによりますと、8月3日22:32現在で、「1700名の死者」、「中国政府の発表では200名程度ですが、実際にはその10倍ぐらい」という情報が寄せられています。

また、その際の情報として
「この地震も、反政府運動を活発化させるきっかけにもなりそうです。なぜなら、政府による被害者の救援が思うように進まず、住民の不満が膨らむからです。それでも政府は『やっているふり』をします。多くの国民はさらに、『ポーズだけの政府』に反発します。中国政府の統治能力の無さが、改めて浮き彫りになってくると思います。」
というお話が寄せられています。

なお、その地震が起きる数日前には、当ブログが最も信頼する情報筋から大きく二つの情報が寄せられています。第一が、「ウイグル自治区での中国当局による無差別殺人」、第二が「習近平政権の危機」という問題です。これらを今回の大地震の問題とあわせて討議していきたいと思います。

横井 情報が多岐にわたるようですから、赤峰さんの提示のように「ウイグル自治区」と「習近平政権の危機」を分けて分析していきましょう。

まず、「ウイグル自治区での中国当局による無差別殺人」についての情報提示をお願いします。

赤峰 新聞報道から。
中国当局、新疆でテロ容疑者9人を射殺 CNN.co.jp 8月2日(土)10時26分配信
(CNN) 中国北西部の新疆ウイグル自治区のホータン地区で1日、警察当局がテロ容疑者9人を射殺し、1人を拘束した。中国国営新華社通信が警察の話として報じた。射殺された容疑者らの身元や容疑は明らかにされていない。同自治区では、テュルク語を話し、イスラム教を信仰するウイグル族と、漢族との民族紛争が続いており、最近、暴力事件が頻発していることを受け、中国当局は同自治区の治安対策を強化してきた。ウイグル自治区では漢族の流入が続いており、ウイグル族の人口1000万人に対し、漢族の人口は800万人以上に達している。ウイグル族は失業率が高く、また中国の治安部隊から差別や厳しい扱いを受けていると抗議している。

情報筋は次のように語っています。

・本年の7月末現在で、中国国内の反政府活動が、昨年の件数を超えています。
・政府の強硬な「反政府活動家狩り」が、反発や憎悪を生み、さらに激しい運動として広がっています。
・特にウイグル族に対する弾圧は、ウイグル族というだけで無差別な殺人が行われています。
・これまでに3万人近くの人が殺害されています。
・反政府活動をしたからという理由で射殺されるケースが多いのですが、実際には無抵抗の市民(女性や子供)が次々と殺されています。
・中国政府の本音は、「ウイグル族は皆殺しをしてもかまわない」と考えているようです。
・もともと警察当局は、「ウイグル族は人間じゃない」と言っている者が多く、何の罪悪感もなく虫けらを叩くように射殺しています。
・政府に対する反発はウイグル族にとどまらず、中国全土に広がりを見せています。
・それでもなお、力で抑え込もうとする姿勢を続けていますが、それにも限界が出てきそうです。

横井 そういうことなんですか。それにしても凄まじいほどのジェノサイド《大量虐殺》を行っていますね。それこそ大きな人権問題なんですが、アメリカ政府もこれを知っているはずでしょう。それにも関わらず、何もいわない。また国連も何も言わない。こんなことはおかしすぎますよね。

藤原 こういう中国の非道の振る舞いについて、なぜ、日弁連などは「人権を守れ」といわないのでしょうか? かれらこそ、真っ先に人権擁護を訴えるべきですよね。日本共産党もしかり、自衛隊を貶めた社民党や、人権問題にうるさい民主党などはなぜ、この問題を取り上げないのか? かれらにとっては人権問題とは政治的手段に過ぎないからですよね。

赤峰 こういう問題こそ、国連の人権理事会にそれこそNGOとして提訴すべき問題ですよね。中国の人がNGOも組織できないのだから、日中友好をいう人たちが率先して中国の人の苦しみを理解し、世界中に訴えるべきです。

横井 結局、「人権」、「人権」と口うるさい人は、「人権」を口実にして単に中国のお先棒を担いでいるだけだから「反日目的」なだけなんですよ。かつて、原水爆禁止運動なんていうのがありました。あれも、非常に「綺麗ごと」を言いながら、実際は「アメリカの核を廃絶せよ」と叫んで、ソ連や中国の核については口をつぐんでいたのですが、まったく似たようなものですね。

藤原 一部の団体を除く日本の人権擁護団体も、こういうことばっかりやっているから、運動が広がらないのだということをはっきりと知るべきでしょうね。

ところで、いままで、ウイグル自治区に対する中国当局の弾圧の歴史をもう一度整理して下さい。

赤峰 以前、当ブログで「中国の民族問題」をとりあげたところがありますので、そこから要点を引用してみます。

1)中国は多民族の国で、世界で最も人口の多い国。総人口は約13億人で漢族のほか55の少数民族がいる。

2)中国政府の民族政策は、自決権を認めない。共産主義を植え付け、“封建的迷信をなくす”として宗教にも介入して、聖職者の追放、寺院の財産没収、そしてこれに抵抗する人たちに弾圧を加えるなどしてきた。

3)少数民族としては、三つの大きな自治区がある。

4)一番早くに自治区として成立したのがモンゴル自治区。1966年から内モンゴル人民革命党粛清事件によってモンゴル人数十万人が粛清された事件があった。

5)チベットは元々独立国だったが、1949年から中国の武力制圧で侵略され、1951年全土が制圧された。1955年、中国政府は宗教弾圧と漢族の大量入植をはじめたため、チベット人との軋轢が高まり、 1956年チベット動乱が起きた。以降,数次にわたり数千人単位でチベットの人が虐殺されている。

6)1959年には、宗教指導者のダライ・ラマ14世を中国政府が拘束しようとしたことに対し、30万人のラサ市民がダライ・ラマを守るために行動した。そのうち15000名が中国軍によって虐殺された。一説によれば、チベット人口600万人のうち、総人口の5分の1の120万人が虐殺されたといわれている。

7)新疆ウイグル自治区は1955年に設置された。イスラム教徒の多い地域。また、中国の核実験場のあるところ。

8)2009年にウイグル騒乱があり、現在も頻繁に起きる反政府活動の原点ともいえる事件がおきている。同年6月の中国当局の武力弾圧や漢族の攻撃により殺されたウイグル人の死者は最大で3,000人に上ると見られている。

9)2013年10月28日の天安門広場で起きた車両爆破テロは、ウイグル族の犯行であると中国政府がきめつけたが、いま、一番中国政府に抵抗しているのが、新疆ウイグル自治区の人々である。

藤原 また、当ブログでは、ウイグル問題を扱っていましたが、そのつど情報筋のお話がありましたね。それを時系列で列記してもらえますか? 

そうするとウイグル問題ももっと見えてくるかも知れませんから。

赤峰 今年(2014年)の3月時点での情報筋の話です。

まず、新聞記事では次のように報じられました。

習近平国家主席率いる中国が非常事態に直面している。雲南省昆明で無差別殺傷事件が発生し、170人以上の死傷者が出た。貧富の拡大や少数民族への弾圧で習指導部に対する不満や不信感が高まるなか、5日に全国人民代表大会(全人代)を控え、習氏は、赤っ恥をかいた格好だ。都市で起きた暴力事件としては2012年11月の習指導部発足後、最悪の惨事。昨年10月、第18期中央委員会第3回総会(3中総会)の直前に起きた北京・天安門前での車両自爆テロに続き、多数の一般市民が巻き込まれた。zakzak 2014.03.03

次に、情報筋のお話です。

これはウイグル自治区の独立勢力の犯行ではないようです。死者は既に62名になっている模様です。(これは3/4朝の時点での情報です)当局が犯人を銃殺したとしていますが、真犯人は捕まっていません。つまり、当局はウイグル地区独立勢力の弾圧を正当化のために、最初から犯人を独立勢力と決め付けているようです。真犯人を捕まえることができないことを隠蔽してもいます。

今の中国が恐れていることは、「経済的な破綻」と「国内の反政府活動」の二つです。あまりにも利己主義的な経済発展がいつまでも続くとは、政府の要人も認識しているようです。中国の「大衆路線」が口先だけであることは国民の誰もが知っているようです。基本的には中国政府の役人たちは「自分さえよければいい」と言う考えです。それは一般国民も同じです。周りの人の気持ちや立場、国全体の発展など広い視点での考え方が無いようです。犯人が誰であろうと、今回の事件がきっかけで共産党と政府に対する反発の気運が増幅しているようです。「国内経済の悪化」と「反発に対する制御不能」の実態がさらに明らかになってくるようです。(2014-03-04掲載)

横井 あれ、雲南省といえば今回の大地震のあったところですよね。無差別殺傷事件の昆明市と大地震の昭通市は200kmくらいしか離れていませんね。何か因縁めいたものを感じます。
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