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さて、どちらが走狗となるか? In China

推摩 一黙のブログ 2014年08月31日 13時30分

さて、本日は中国国内で行われている『汚職撲滅!』に名を借りた権力闘争と、複雑怪奇極まりない中国国内の権力構造について見ていきたいと思います。

☆権力争いは次のステージへ?

さて、上海閥の大物、元政治局常務委員の周永康が汚職容疑で立件され、今、中国国内では「次はいよいよ江沢民・元国家主席か!?」と囁き騒がれています――が、おそらく江沢民まではその首級が挙げられるということはないでしょう!

なぜそう言い切るかといいますと、理由は簡単で蜚鳥尽きて良弓蔵せられ、狡兎死して走狗煮らる の故事を挙げるまでも無く、現状、弱体化するところまで弱体化した上海閥を本当に潰してしまうと、習近平が、胡錦濤に後ろから「用済み」とばかりに切り捨てられかねないからです。

現状、今は江沢民派を潰すので徒党を組んでるけど、江沢民派を潰したら太子党(習近平派)と共産党青年団(胡錦濤・李克強派)とで最終決戦を始めるだろうコトは目に見えています。

と、いいますか、胡錦濤は、自分が現役時代に散々に院政を敷かれ煮え湯を飲まされた江沢民を、習近平に潰させる為に李克強以下の共青団を習近平に協力させて来ていたので、本音を言えば一気に習近平の手で江沢民を縊り殺してしまいたいところなのでしょうが、習近平はあれだけ上海閥を痛めつけ追い詰めながら、江沢民には直接追求を手控えてしまっています。
それどころか、江沢民の身柄の安泰と引き換えに『周永康の摘発』の承認を、江沢民の裁可を得て実行した……という話も伝わって来ています。

これには二つの傍証があります――むろん状況証拠ですが……まず一つ目は二年かけての周永康の汚職容疑での立件に関して、『元政治局常務委員は汚職等の政治犯では罪は問わないという不条文』を破るのに、習近平は党の長老の裁可を得ています。
この長老の中には勿論のコト、江沢民も含まれているのですが、今の中国は経済成長の斜陽から、国内の不満が高まりつつあり、ガス抜きの為にある程度の中国庶民が納得する大物――『虎』を、その首を差し出さねばならぬこと。
そして、その生贄として、警察・公安・司法の権を握り“やりすぎた周永康”がピッタリだというコトは明らかであったコト、さらにすでに習近平によって外堀が埋められ、抵抗いかんともしがたかった事に加えて、実はと言いますと「周永康は、江沢民の怒りを買うようなコトをやらかしてしまっていた」コトが大きいでしょう┐( ̄ヘ ̄)┌

その江沢民を激怒させた事とは、港紙などによると、周永康の最初の妻は江沢民の親族だが、周永康は2000年ごろ、交通事故と見せかけて殺害してしまった!
その理由というのが元テレビキャスターの現在の妻と結婚するためだったというのだから呆れた話だが、最近、この事実を知った江沢民は激怒し、周氏の摘発に同意したという。

周永康が江沢民に取り入りその累系関係を強めようとして江一族から妻を娶りながら、邪魔になったからと謀殺したのである。
周永康はこの件で、江沢民の信頼を失い、切り捨てられたのだという。

とはいっても周永康は上海閥の中でも大物中の大物である。
しかも『元政治局常務委員は汚職等の政治犯では罪は問わないという不条文』を破る事にもなりますからねぇ~。
そこで、まず周永康のその周りから粛清し、丸裸にして外堀を埋め、「周永康、摘発やむなし」という空気を作った上で、江沢民と周永康の不仲を利用して、江沢民の許可を取り、それをもって他の党の長老の異議や反対を押さえ込んだのです。

この事を――周永康が逮捕され、裁きにかけられることが公表された時期の習近平を見れば、すでに決着は付いており周永康以下の上海閥との権力闘争は、習近平の勝利で終わっていたコトが良く判ります。
その証左は、「周永康逮捕!」の報が中国で発表され流されていた時、習近平が外遊をしていたのを見れば一目瞭然です!

もし、これが上海閥の巻き返しの余地があり、中国国内の権力闘争が真っ最中であれば、国許を空けて習近平がノホホンと直前の七月に中南米を始め外遊に出かけるコトなどできなかったでしょう┐( ̄ヘ ̄)┌

逆を言えば、周永康失脚に関して、そのボスである江沢民の同意を始め、すでに党内の根回しは終わっており、後は事後処理の段階に入っていたからこうした外遊を行う余裕をこの時期に習近平は見せ付けるコトができたのです。

そして、習近平は“周永康の首を取った”余勢を駆って、7月末から8月15日にかけて、北京郊外の避暑地・北戴河で行われた、恒例の非公式会議において習近平主導で進められ、長老陣からは批判や抵抗の声はほとんどなかったといいます。

この北戴河での非公式会議は、党中央の人事、政策、 方針などについて根回しが図られる重要な会議であり、周永康汚職事件の 立件プロセスだけでなく、今秋の第4回中央会議全体委員会(四中全会)の10月開催や、そこで話し合われる経済改革方針、外交方針がテーマとして事前に党の上層部と長老の間で意見交換がなされるという重要な秘密会議といえます。
この場での主導権を習近平は完璧に握り、長老たちの口出しを封じたというのですから、それがどれだけ大きな成果であったか、想像に難くないでしょう。
ホンの一年前の北戴河会議では、周永康の処分をめぐり、一部長老が激しく抵抗、批判したことを思えば、これは習近平政権がこの一年でいかに権力を掌握したかを確認する会議となったと言っても間違いはありません!

……ただし、勝ったのは習近平だけではありません。
実はと言いますとこの会議で次のようなコトが確認されました。
それは、直後に召集した中央全面改革深化指導グループの会議で、中央財経指導グループの会議では今後七年の青写真が打ち出され、大まかには「ケーキを大きくしつつ、ケーキを公平に分配する」として、「目前の実質的な政策は李克強、長期的な『頂層設計』(トップ―ダウンデザイン、全体計画)は習近平に分業」ということになったらしいのです
ようは、経済成長も富の分配も同時進行で行うが、当面の具体的政策は李克強君に任せた、というコトなのですが、一連の反腐敗キャンペーンによって改革推進の最大の障害物は取り除かれた、という評価もされたものの、その後の中国国内の舵取りは首相である李克強が握る事になったというのである!

ここで思い出していただきたい。
去年秋の三中全会で、習近平が政治・経済・軍事の全権を掌握しようと「国家安全委員会」なる部署を立ち上げようとしたというコトを!
……結局、江派と共青団の抵抗を受けて、中国の国会に当たる全人代において国家の機関として設立はできず、党の中央委員会の一部署という中途半端なモノになってしまったが、あの鄧小平や江沢民すら設立を諦めたという、実質はナチスドイツのゲシュタポ、旧ソ連のシュタージのような秘密警察の委員会とでもいうべき恐怖政治も行えるようになるような強権的な独裁権力で、そうしたモノを作ろうとしたのであるから、習近平の頭の中には、先代までの党国家主席は外交と国家指針の大局の決定、そして首相職が中国国内の内政を司るという権力の分業制を廃し、国家主席である自分が外交だけでなく、中国国内の内政もすべての権力を握るつもりだったんでしょう。

しかし、先に行われた北戴河での非公式会議の結果、蓋を開けてみれば「目前の実質的な政策は李克強、長期的な『頂層設計』(トップ―ダウンデザイン、全体計画)は習近平に分業」ということになり、内政の施政の実権は首相である李克強が握る事になるのを認めざるを得なくなりました。

さて、ここで思い出して欲しいのが、現在のチャイナ・セブンと呼ばれる七人の政治局常務委員の内、四つの席を江沢民派の上海閥が握っていますが、それも近い将来、次の党大会で年齢の問題から退く事になるということです。
その後釜として有望視されているのが誰も彼も中国共産党青年団の面々なのです。
そして共青団の筆頭が首相である李克強であり、その隠然たるボスが胡錦濤なのです

……で、ということはこのまま手をこまねいていれば、江派の四人が退く代わりに、胡錦濤や李克強の息のかかった共青団の連中が政治局常務委員の座を牛耳ってしまうことになります。
そうなれば、次期政治局常務委員までもがライバル他派によって牛耳られると、習近平にとっては自分中心の独裁体制が築けないコトになります。

一方で、李克強にとっては、いえ、胡錦濤にとっては、元来、胡錦濤の正統後継者として中国国家主席の座を継ぐハズだったのは李克強のハズでした。
それが、上海閥の、胡錦濤の横車が入り、中国政界の政治力学の偶然から現在の中国国家主席の座を射止めたのは、習近平でした。
当然のコトながら、できることなら、胡錦濤や共青団としては『本来在るべき中共の姿』として、習近平を引きずり降ろし、李克強を押し立てたいハズです!


この鞘当が密かに中国の権力中枢では前々から続きながら、共通の敵である“江沢民=上海閥”を倒す為に太子党一派と共産主義青年団が手を組んでいたようなモノだといえるでしょう。

で、当然の話しながら、今は江沢民派を潰すので徒党を組んでる両派ですが、江沢民派が完全に潰れれば中共権力闘争が、太子党一派対共産主義青年団の対決が始まると見て間違いないでしょう。

この勢力・権力争いに勝利し共産党を纏め挙げるのがドチラになるかは判りませんが、むしろ江派・上海閥を潰してきたコレまでの流れは“前座”にすぎず、本当の意味での権力争いはコレからが本番と言っても過言ではないでしょうね┐( ̄ヘ ̄)┌

……ただ、問題が、今の中国の現状が「コップの中の嵐」のような内ゲバの権力闘争にうつつを抜かしてられるほど良くない――ということでしょう。

環境破壊に水の枯渇と汚染問題、二億を越える農民工の流民問題、さらに国中に蔓延る汚職と拝金主義による贋物商法、悪化していく経済景気と雪ダルマ式に膨れ上がっていく債務不良債権問題……どれか一つだけでも国が傾くような事案が山積みになっています。

それでもヤツラは権力とーそーを続けるんでしょうネェ┐( ̄ヘ ̄)┌

さて、その水面下の権力闘争の中でも激しい主導権争いが行われているのが軍の関係です。
実はと言いますと、表面上は、先の国家主席だった胡錦濤は、これまでの鄧小平や江沢民と違って国家主席退任と同時に軍事委主席のポストの座を習氏に譲り渡したとされています。
今までは、国家主席を退いた後も党と政府の役職を退いた後も軍事委主席のポストだけは、しばらく手放さないというのが、鄧小平や江沢民でしたが、胡氏は習氏にアッサリと引き継ぎさせました。

……この点だけを見ると、「ああ、胡錦濤は政界から身を引くつもりだな」とか、意地の悪い見方として「中国に“先が無い”のを見越して、習に押し付けて逃げる気だなw」とかいろんな憶測が飛びましたが、なんのなんの、実はと言いますと胡錦濤はキチンと軍に院政を引く布石を打っておりますw

なにせ軍事委主席を習近平に明け渡すのと引き換えに人事権を握り、自分の側近を軍幹部に据えているんですから┐( ̄ヘ ̄)┌

実はと言いますと、制服組トップの許其・軍事委副主席は胡氏と近く、作戦や情報を担当する房峰輝総参謀長も胡氏の腹心なんですよね~。
で、胡錦濤は退任直前の12年7月、軍最高位の上将に6人を昇進させ、恩を売る形で影響力維持を図ってもいます。

……要するに、自らの息がかかった人物を軍高官に送り込み、引退後も実権を握る中国政治の伝統の手法なワケですが、江沢民も引退時に制服組トップに徐才厚、郭伯雄両氏を起用して胡錦濤政権時代も軍を支配したんで、まあ当たり前といえば当たり前な行動なワケですな。
ですが、江沢民派の徐氏と郭氏はすでに現役を退き、徐氏は「重大な規律違反」で党籍を剥奪され、郭氏も息子が軍規律検査部門に連行され、2人が軍OBとして院政を敷くことは不可能になっています。
つまり、これでようやく胡錦濤が軍を支配できる時代がやってきたのですよ

それが胡錦濤が現役を退いた後――というのが皮肉な話ですが、胡錦濤からすれば李克強を始めとする子飼いの共青団の後ろ盾としては、軍の手綱を握ることは必須条件だったのでしょう┐( ̄ヘ ̄)┌

しかし、これで面白くないのが習近平です。
このままでは軍事委主席とはいってもお飾りで、先代に軍の実権を握られたままなのですから!
そこで周永康を収賄容疑で連行したとされる今年3月15日、習氏は「国防・軍改革深化指導小組」を設立して自らトップに就任しました。これを受け、海空軍幹部や全国7大軍区司令官は、先を争うように軍機関紙・解放軍報に習氏へ忠誠を誓う声明を掲載したワケですが、習近平は自分の軍への実権を強化すると共に、尖閣諸島を含む東シナ海や、南シナ海で強引な海洋進出を進める強硬姿勢で、軍の歓心を買うための方策に走ったのは皆さんもご存知の通りです。
ついには昨年11月、東シナ海に防空識別圏の設定にまで踏み出し、北朝鮮ではないですが先軍政治と呼んで差し支えない媚っぷりを軍に対して見せています。

無論、“飴”ばかりではなく――

●中国人民解放軍 腐敗蔓延で4万5000人処分、佐官級760人も
2014.06.22
 中国の最高指導者、習近平国家主席が汚職などの腐敗撲滅を叫ぶなか、習氏の権力基盤ともいえる中国人民解放軍内で腐敗が蔓延しており、昨年1年間だけで、汚職や軍紀違反などの容疑で760人以上の佐官級幹部を含む4万5000人の幹部が処分されていたことが分かった。
 軍機関紙「解放軍報」(電子版)が報じた。

 また、同紙は1面で「軍総部は『舌上の浪費』を絶つ措置をとる」との見出しを掲げて、軍内の「ぜいたく禁止令」違反を厳しく取り締まる措置を発表しており、習近平指導部が軍内の腐敗蔓延に手を焼いていることがありありと分かる。

 同紙(電子版)の記事は6月18日、「軍は腐敗分子を絶対に見逃しはしない」という見出しで、ニュースサイトのトップ記事として掲載された。

 記事は冒頭、「430年あまり前にヌルハチが兵を起こして、女真族を統一した」と書くなど、明代(1368~1644年)にまでにさかのぼり、明朝が版図を拡大しながらも、清朝(1644~1912年)に滅ぼされたのは「将官が不正蓄財に励み、士卒は命を惜しむなど、軍内で腐敗が骨髄までしみこんでいたためだ」と指摘。
 その清朝も西洋列強に浸食され、日本との戦争に敗北したのも腐敗が原因で、明の教訓を生かせなかったと喝破。

 中国共産党は数々の歴史の教訓から軍隊の腐敗を非常に憎んだとして、共産党が国民党に勝ったのは、腐敗に染まっていた国民党に比べて、共産党が清廉だったからだと結論づけた。

 ところが、2012年の第18回党大会後、習主席が党や政府、軍内の腐敗撲滅を打ち出して以来、軍内でも多くの腐敗分子が処分されているとしたうえで、「腐敗分子を取り除いてこそ、軍は一層清潔になり、戦闘能力が高まり、強軍の目標の成果がさらに拡大する」などとして、「軍は腐敗分子を絶対に見逃しはしない。これは気概であり、責任であって、共産党と人民に対する忠誠である」と締めくくっている。

 解放軍報が電子版といえ、これほど軍内の腐敗撲滅を声高に訴えるのは極めて異例。それだけ、軍内における腐敗蔓延がかなり深刻化していることがうかがえる。

 さらに、18日付同紙は1面で、「舌上の浪費」という珍しい表現を用いて、勤務中の飲酒や会議に名を借りた贅沢な会食がいまだに行なわれているとして、習指導部が打ち出した贅沢禁止令が守られておらず、軍用車としての外車の使用禁止や官舎や公用車の不正使用、ずさんな会計審査による公金の横領など腐敗がはびこっている実態を明らかにしている。

 中国でこのところ、総後勤部副部長や海軍副司令員ら最高幹部が腐敗で逮捕・起訴されているほか、軍内ナンバー2だった軍事委副主席経験者2人が腐敗容疑で身柄を拘束されたと伝えられるなど、軍の腐敗は党以上に深刻とみられている。

……と、まあ現実に腐敗汚職が横行しているという痛い現実もあるんですが、綱紀粛正に名を借りて引き締めも行っています。
しかし、なんにしろ、習近平は中国共産党史上、毛沢東すら選ばなかったようなスターリン式の権力一極集中を目指しているようですが、その権力基盤は決して磐石ではありません。
むしろ、コレまでと同じように中国国内の政界と軍部の複雑すぎる派閥や利害利権関係の上を上手く渡り歩いて一歩一歩綱渡りのような慎重さで自分の権力と地位を強化していってるというのが正しいんじゃないでしょうか?

軍部に対しても絶対的な支配権を持ってるワケでなく、扱いを誤れば後ろから撃たれかねません。
一時は「軍のクーデター成功か!?」なんて憶測が飛んだ身辺警備の人員がコレまでの中国公安省の第9局(中南海警衛局)から中国人民解放軍の特殊部隊の精鋭に総入れ替えされた件などのようにある意味で、習近平もその身辺を逆に軍に握られているといってもおかしくない。

……まあ、中国人民解放軍といっても軍閥軍区によって勢力が別れ相争い、いがみ合ってるようなモンなんで一枚岩とはいえないんだけどねぇ~w

そーした複雑怪奇極まりない権力やら利害関係の下、いわば習近平は軍部と互いに利害の一致を見て牽制しあいつつ手を結んでいるというのが正しい所でしょう┐( ̄ヘ ̄)┌

なので、習近平は「中国の夢」やら「民族の偉大なる復興」などと大層放言な白髭三千丈なタワゴトを述べるのも、北の将軍様と同様に実際の政策実行能力が無いことの裏返しで、軍や国民の歓心を得るために言ってる面があるんじゃないでしょうか?

ソレに対して首相である李克強は、習の「中国の夢」というタワゴトから一歩身を引き、独自の政治路線スローガンとして「科学的発展観」を掲げています。
この「科学的発展観」というのは、元々胡錦濤前国家主席が提唱した政治理念の集約語で、胡錦濤政権の一枚看板だったスローガンであります。
それが後に鄧小平理論や「三つの代表」と並んで党の指導思想一つだと位置づけられていた。
だが、習近平政権が発足して以来、「科学的発展観」は事実上お蔵入りさせられていました。
それを首相である李克強がワザワザこのキャッチフレーズを持ち出して来ているというコトは、裏返して言えば、習近平の「中国の夢」などというアヤフヤなスローガン優先の路線には着いていけないという牽制だともいえるし、李克強が、自分と共青団の後ろ盾である胡錦濤の路線を継承して行くというハッキリとした意思を示しているとも言えるのではないでしょうか?

……まあ、要するに水面下では習近平派と、李克強と共青団の間で明確な路線というか政治対立が存在するという証左でもあるんですがねぇ。

ですが、呉越同舟――習近平と李克強(の背後に居る胡錦濤)は、江沢民の上海閥を引き摺り下ろすという一点で手を結び、周永康失脚にいたる一連の上海閥潰しが行われた……と見れるのです。

さて、で、今後ですが、習近平と李克強ら共青団が手を結んだのは、あくまでも上海閥=江沢民派潰しのためであるから、目的を達成したら元の権力を相争う間柄に戻るのが当然です。
で、その際に今のままだと不利なのが習近平の方です。

ここで思い出して欲しいのが先に少し触れて紹介した北戴河での非公式会議で決まった今後の政権運営方針です。
ここで明確に「目前の実質的な政策は李克強、長期的な『頂層設計』(トップ―ダウンデザイン、全体計画)は習近平に分業」ということになったというのですが、すなわちこれは習近平が実際の政務担当能力に疑問符が付けられており、現実的な政策実行能力がある李克強に政権運用の実権を任せようと言ってるようなモノなのです!

虎を、周永康を摘発し、一見すると権力の絶頂に居るような風に見える習近平ですが、相変わらずその権力基盤は脆弱で、その上に政治実務の担当能力についても疑問視されていることが見て取れます。
……まあ、その代わりに「政争」には強く一目置かれているようですが、要するに日本で言うと小沢一郎のようなモノですなぁ┐( ̄ヘ ̄)┌w

要するに習近平は政治屋であっても政治家では無いんではないでしょうか?

しかし、中国は独裁国家ですからねー(棒
旧ソ連のスターリンを挙げるまでもなく、下手に政治家として優れているよりも、政治屋として権力闘争に強い方が下手すると始末が悪いかも知れません。

なんにしても今後、習近平と李克強ら共青団の主導権争い……というより権力闘争へとステージが移り変わって行く事になるでしょう。
ですが、このまま次のステージに移ってしまっては不利な習近平が、上海閥=江沢民派潰しの走狗として煮られないように、獲物を狩り尽くさず――すなわち一番の大物の江沢民までは手を出さず、このままいったん上海閥潰しは終えるんじゃないでしょうか?

もっとも中国国内では期待半分で江沢民の首級を挙げるのでは? と噂が飛び交っていますが┐( ̄ヘ ̄)┌
別に無理して江沢民を検挙しなくても、江沢民は齢88歳ですからねー。
寿命でいつ亡くなってもおかしくありませんし、現に中国から――

●江沢民氏が緊急入院 元中国主席 今月上旬、重病か
2014年8月30日
 中国の江沢民・元国家主席(88)=元共産党総書記=が上海市内の病院に緊急入院していることが分かった。
 治療を続けてきたぼうこうがんが悪化し、病状は重いという。
 入院は、七月末に党中央規律検査委員会が、江氏の腹心だった周永康・前政治局常務委員(71)を「重大な規律違反」で立件した直後で、精神的ダメージも受けているとされる。
 複数の日中関係筋によると、江氏は今月上旬、上海の自宅で体調を崩し、急きょ入院したという。
 江氏は最高指導部メンバーだった周氏の取り調べに最後まで反対したが、規律検査委は七月二十九日、周氏への取り調べを開始。
 江氏はこの発表を聞いた後、体調を悪化させた。
 江氏は、民主化運動が武力弾圧された一九八九年六月の天安門事件後、鄧小平氏ら党長老に抜てきされ、上海市トップから中国トップの総書記に就任。
 改革開放路線を軌道に乗せて中国を高度経済成長に導く一方、「抗日」を強調する愛国主義教育を進め、日中関係悪化の一因にもなった。
江氏をめぐっては、過去に重病説が流れたが、二〇一二年十一月の第十八回党大会に出席し元気な姿を見せた。
 今年五月に上海でロシアのプーチン大統領と面談したとの報道を最後に、動静は伝えられていない。

――という報も伝わって来ていますし┐( ̄ヘ ̄)┌
これが本当に重病にしろ、雲隠れにしろ、上海閥、習近平派、李克強ら共青団のこれまでの三つの派閥による三つ巴の権力抗争から、斜陽の上海閥の脱落は間違いないでしょう。

その後は、いよいよ習近平派と、李克強ら共青団のどちらが今後の中国の主導権を握るかを巡る争いとなっていくのが目に見えています。
その結果、習近平が権力闘争に打ち勝ち中国版スターリンになるのか? あるいは本来、共青団のプリンスであり、胡錦濤前国家主席の正統後継者である李克強が習近平を引きずり降ろして国家主席に成り代わるのか? まだ判りません。

ですが、なんというか中国共産党内で権力闘争をしてる内に、肝心の中国という国自体が朽ちた虫食いだらけの巨木のごとく倒壊しそうな気がするんですがw……間違っていますかねぇ?w

さて、本日はザッと簡単に中共の権力闘争の構図を見てきましたがいかがでしたでしょうか?
次は、順調に崩壊が進み続けてる中国経済について見てみたいですね~w
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