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グローバル自由資本主義の毒――欧州と日本の場合

推摩 一黙のブログ 2014年09月07日 23時00分

さて、今回は前回のコメント欄から面白くて良いコメントのやり取りと解説がありましたので引用して紹介し、そこから話をさせていただきたいと思います!

まずはそのやり取りをご覧下さいマセw――

☆世界というか欧州の現実

15. アルゼンチンの話かとオモタww
(前略)
>>会計基準が違って、時価ではないのでしょう …えっと、リーマンショックの時に欧州は時価会計による評価を放棄してます。
正確にはバーゼルⅢ規制の実施先送りですが… これまた黒い人ブログで私とequus様のやりとりで詳細に解説なされてますが、要するに『満期まで債権を持つ分には構わない』としたのです。
勿論、全部が全部じゃなくて、国債とかの、会計基準上で言うところのTier1に分類されるものですが。

ここで例の『格付け会社スキャンダル』が絡んで来るんですが、この話も大概なもので… 夢見る親父さんが読んだら暴れだし、推摩一黙氏が聞いたら風邪がぶり返して血圧が一気におかしくなり、安倍不支持会員はみんな安倍支持に回ってもおかしくないほどヒデェ話。

ち・な・み・に… 日本は粛々とIFRSバーゼルⅢ規制準拠の体制を築いております。
このあたりの解説は日本公認会計士協会 https://www.hp.jicpa.or.jp/ippan/ifrs/convergence/chapter02/index05.html の解説ページなどを参照なされると良いかと。
結果として日本金融を強化したんだから、安倍ちゃん恐ろしや。

やまちゃん 2014-09-06 18:08:54

17. Re:アルゼンチンの話かとオモタww

>やまちゃんさん リンク先の会計士協会の記事は、金融機関が売買目的として取得した有価証券(債券)を事後的に満期保有目的債券としても構わない、と方針転換した、ということですよね?
要は、

債券の価額と利率は反比例の傾向にある→
利率は下がる趨勢にある→
債券の時価評価額は上がる→
金融機関は救われる

という流れで、ガタガタになりかけた日本の銀行もひと段落できた、ということでしょうか?

monotone《アベ不支持会員No.9》 2014-09-07 10:32:22

18. Re:Re:アルゼンチンの話かとオモタww

>monotone《アベ不支持会員No.9》さん

日本の場合はおおよそその理解でいいかと思います。
正確に言えば、『デフレによって資産価値が毀損するのを満期償還まで待つことで最小限に食い止める』ですが。
で、ここから先が肝心なんですが、Tier1に分類される資産は、基本として『格付がAA(A+)以上』という規定があります。
つまり、満期まで持てば全額償還され、なんかの事情で売っても、まず市場価格で売れる。
要するに『まず損はしない安全資産』である訳です。
だからこそ時価評価でも良かったわけですが… しかし、サブプライムローンと東欧危機で様相は一変してしまいます。
AAAの格付けで収得した債権が、実はジャンクだったという…

格付け会社は債券生成の時に、いろんな技を駆使してAAAに見せかけた金融商品を大量に販売。
当然、銀行さんたちは不良債権の山を一瞬のうちに築くことに。
で、仕方なく中央銀行に泣きつくも、あまりの額の巨大さから、『助けてやるはいいが、問題となった部門を切り離せ!』と言われて、泣く泣く整理することに。

GM破綻の原因の一つがこれ。

欧州は更に深刻で、欧州金融危機ぼっ発してまもなく、ギリシャの粉飾決算が発覚。
これで、ギリシャ国債はあっという間にジャンク級に。
ここで不良債権の山が更にドン。
時価評価なんかしたら、ドイツ銀行でさえも吹っ飛びかねない大惨事に。
…で、『時価評価なんてや~~めた』と言って、その不良債権の山を隠すことにいたしました。

これが二年前のお話。

…で、欧州のこれらの問題が解決したか?というと、甚だ疑問なのが現状で、ウクライナ問題と中東問題と中国問題のトリプルパンチでそれどこじゃない現状をどうすんの?と。

で、我が国に戻るんですが、麻生さんから民主党三馬鹿総理を経て、安倍さんになって、銀行の金融規制の仕組みを着々と整えつつあるのが現状。
特に朝鮮関係はwktkモノですなぁww
ホント、経済政策が完璧なら名宰相なんですよねぇ…

やまちゃん 2014-09-07 17:26:23

やまちゃんさん並びにmonotone《アベ不支持会員No.9》さんに感謝!
大事だとポイントだと思ったトコロは強調させていただきましたが、今の世界経済のリーマンショック以前と以降の問題点を二人のやり取りで見事に言い表しています!

まさにやまちゃんさんの説明なされた通りで、欧州の債務は実は24.7兆ユーロ(2500兆円)に上るというのでありますが――

上のグラフは以前にも紹介しましたが、欧州債務危機解決に向けた進捗状況を見るために、ドイツ証券が作成した「欧州過剰債権指数」という図表なのですが(図参照)、そこに載せられたPIIGS(ポルトガル、アイルランド、イタリア、ギリシャ、スペイン)の政府債務とユーロ圏の金融機関の債務の合計というのが総額で24.7兆ユーロ(2500兆円)に上るというのであります。
しかも見ての通り、ここで弾き出されているのは2012年7月までの「欧州過剰債権指数」=PIIGS(ポルトガル、アイルランド、イタリア、ギリシャ、スペイン)の政府債務とユーロ圏の金融機関の債務ですんで、それからほぼ二年……欧州の南欧諸国やユーロ圏の銀行の思い切った損切り――大々的な不良債権の処理なんて聞いていませんので、おそらく問題先送りでこの債務の額はもっと膨れ上がっているでしょう┐( ̄ヘ ̄)┌

主に欧州の国債と銀行の抱える債権資産の問題ですが、総額で24.7兆ユーロ(2500兆円)を上る債権の内、果たしてジャンク債が混ぜられていない比較的安全な債権がどれだけあるのか? 逆に今は償還期日が来てなかったり、あるいは問題先送りの為に『債権を買い直して』誤魔化してる潜在的不良債権がどのくらいあるか? まさに「わかったモンじゃない」んですよねぇ┐( ̄ヘ ̄)┌

もちろん欧州の問題債権24.7兆ユーロ(2500兆円)が、全部が全部、ババを掴まされてるとはいいませんよ?
しかし、もし一割が毀損していたとするとそれだけで250兆~300兆円分の不良債権の損失が発生する事になります。

……日本の90年代のバブルの損失が50兆~100兆円程だったといいますから、その軽く3~5倍のダメージを欧州EUユーロ圏は受ける事になりかねません。
今現在でもリーマンショック以来、ドイツですら8~9%近く、ギリシャ、スペイン等の南欧問題国で20%近い失業率で(若者世代はさらにその倍!)、中東や北アフリカ、東欧のウクライナでのロシアとの対立でドイツですら今年上半期がマイナス成長に陥った、今の欧州にそれだけの不良債権が露わになって、欧州の債権市場と銀行システムが半身不随になるような事態に陥れば、果たして耐えられるのしょうかね?

前回の話ではないですが、ロシアの肥沃な大地と手付かずの資源を手に入れて……でもしなければ、奇跡の一発逆転なんて無理なんじゃないでしょうか?

で、こーして見てみると、バブルの後始末で自国内に篭っていて欧米というか世界のこの二十年ほどの金融工学(詐欺)が引き起こした世界金融バブルに巻き込まれなかった上に、やまちゃんさんが指摘しているように――結果的にですが、日本は粛々とIFRSバーゼルⅢ規制準拠の体制を築き、日本は粛々とIFRSバーゼルⅢ規制準拠の体制を築いたのとは、雲泥の差というか天国と地獄ほどの差がありますなぁw

「禍福はあざなえる縄の如し」――とは、夢見る親父様がコトあるごとに言われてる格言ですが、まさにその通りですネ!
この過去二十年、バブルを起こして散々に欧米から笑われた日本でしたが、こうして気が付いてみると、世界一の債権国で、かつ世界一規制基準が厳しく、その上それに耐えられる足腰の強い金融システムを持つ国に日本はなっていたのですから!w


☆権力にタカる屑ドモ

さて、ここまで欧米のリーマンショック以降の国債や債権の問題点について見てきましたが、ついでにやまちゃんさんもボヤいてる通り――「ホント、経済政策が完璧なら名宰相なのにっ」というのが今の安部政権です。

ホント、その通りなんですよねぇ┐( ̄ヘ ̄)┌
と、いいますかmonotone《アベ不支持会員No.9》さんが怒りと不信感を持たれる通り、政権を奪回する前は、竹中とかのようなグローバル自由資本主義主義者のような“詐欺師”や“山師”が、(安部さんと自民党が)権力の中枢に居ないので近寄っても来ず、代わりに利己的な損得や我欲でなく、日本社会の今と将来を憂いる三橋貴明さんのような方こそが積極的に声援を送りアドバイスしていたので、「日銀の金融緩和」や「政府支出の積極的な出動」、そしてそれらをスターターに「民需と民活を活性化させることで、デフレスパイラルの悪循環から日本を抜け出させる」という明確で今の日本に必要な経済政策を政権を取り戻す前は掲げていたのですが、今は見事に“歪められて”います!

そもそも、アベノミクス三本の矢とは、先に述べた「日銀の金融緩和」に「政府支出の積極的な出動」、そしてそれらをスターターに「民需と民活を活性化させることで、デフレスパイラルの悪循環から日本を抜け出させる」というモノだったハズが、政権奪回後、スグに打ち出し実行できた前の二つの矢、日銀金融緩和と政府の財政積極出動は狙い通りの内容・効果を発したにも関わらず、その成果を日本の内需回復活性化ではなく、経団連やグローバル自由資本主義教者の利益・権益と財務省の「増税欲」を満たすコトに摩り替わってしまっています┐( ̄ヘ ̄)┌

この辺は、第一次安部政権時の失敗――官僚、省庁勢力の力を侮って、厚生省と財務省の事実上のサポタージュで潰されたトラウマからか、安部政権は安全運転に気を配るあまりに、財務省の『増税欲』――消費税もUPをなんとしても成し遂げるに抗し切れずズルズルと押し切られてます。

そしてもう一つ、政界に資金面や選挙への影響を始め無視できぬ影響力を持つ財界――経団連の圧力意向から、企業減税を優先させられるのと輸出企業有利、国内産業と消費者ならびに勤労者に負担を押し付ける方向に第三の矢の税制と政策の舵を切らされています!

で、それを(財界の意向を受け、かつ自分たち自身の利益の為にも)政権に近づき、なんやかんや甘言を言って“グローバル自由資本主義”に都合のいい方に経済政策を捻じ曲げているのが、竹中ら御用経済学者ドモです( ゚д゚)、ペッ

特に竹中平蔵……コイツが癌ですね!
パソナの取締役会長――まさに、人を安く使い捨てにする人材派遣会社の代表的な会社の代表でありながら、政府の産業競争力会議のメンバーに慶応大教授の肩書きでシレ~と、そ知らぬ顔で潜り込み、どう考えても自社と業界の利益供与としか見えない法案や政策制度拡充を主張しているのですから呆れます。
さらに、輸出大企業の代弁者として彼らにとって一方的に有利で得な“グローバル自由資本主義”的な政策制度を推し進めるよう、安部政権に精力的に働きかけ、企業利益が最大になるような税制や制度的優遇、逆に雇用勤労者への利益配分の最小化、さらにはタダ安い労働力を使いたいだけで1000万人の外国人労働者・移民導入を実現しようと目論んでいます!

まさに竹中平蔵は日本社会と日本人の敵! 国賊っぷりは半端じゃなく、日本社会と日本人を食い物にする屑の悪党です!

皆さんもご存知かと思いますが、三橋貴明さんにTVで公衆の前で「なぜ諮問会議などで民間議員という名の民間企業の経営者が、自分の会社の利益になるような提案をするのか?」と至極真っ当な質問を浴びせた所、竹中はマトモな反論もできず「失礼だ!無礼だ!」と逆切れしていますからね~(棒
……要するにまさにド真ん中直球、触れてはもらいたくないトコロを突っ込まれたワケだw

そもそも法律改憲によって影響のある利害関係者を「有識者」と迎える事自体が諮問会議のという場の正当性、公平性を欠くとしか言えないワケだし!
それは、普通に考えて立場上、諮問会議で自分の会社が不利になるような方向性を導くことは、常識上考え難いからだ。
それを竹中平蔵という男は、平然とパソナの取締役会長でありながら、政府からの利益誘導を狙って産業競争力会議のメンバーに慶応大教授の肩書きで潜り込むのだから恥知らずもいいトコだ!( ゚д゚)、ペッ

で、今の安部政権には、竹中以外にも大小さまざまな同類の輩が、権力のおこぼれをいただこうと、あるいは経団連などの意を受けて群がり、安部政権の政策を歪めている!
日本を韓国型の、国民……勤労者、消費者の利益を犠牲にして奴隷化し、一部輸出系企業の競争力為に都合のいいようにしようとしたり(グローバル自由資本主義の導入推進による格差拡大)、あるいは同じく一部企業が安く人間を使えるように最低賃金を抑えたり、雇用を切りやすくしたり、あまつさえ外国人労働者に無責任にも門戸を開かせようとしているのである!

……で、そうした連中の手練手管に乗せられ、当初の志を忘れたというか、外れた安部総理に、野党に転落した苦しい時代から応援し、道を示した三橋さんなどは呆れて愛想を尽かしたというワケだ┐( ̄ヘ ̄)┌

さて、ここで残念な話だが、安部総理以外の人物が政権を担っても、消費税増税や発言力のある大企業や竹中のような御用学者の影響・圧力を受けるのは避け得ないでしょう(棒
と、いいますのもmonotone《アベ不支持会員No.9》さんなどが、安部政権に不信感と怒りを覚えるのも理解できますが、それでは、今、安部晋三氏以外でドノ政治家が総理になれば、こうした圧力を無視して跳ね返して正道を進めるのでしょうか?

恐らく誰もいません。

と、いうか、おそらく今居る人材で一番マシなのが安部総理です。
麻生副総理兼財務大臣は財務省と財界の圧力に折れ、消費税増税推進派ですしネェ……
無論、安部総理が来る11月ですか? 消費税の10%増税を延期する! と決断すれば、麻生財務相は財務省を一喝して飲ませるでしょうが、今の所、財務省、財界サイドに取り込まれてます。

さて今回の内閣改造で、安部総理は指導力が充分にあり、握っている事を内外に示しました。
後は、消費税増税を延期するかどうか? を始めアベノミクス第三の矢を初心を貫き、内需と民需の重視に戻せるかどうかは、まさに安部総理の肝の据え方一つと言えるでしょう。

政治にはベスト(最高)! はあり得ません。
残念でもどかしいですが、現状の条件の中でベター(次善)を選ぶしかないのです。
そして、外交安保だけでも私個人は安部総理を支持するのですが、内政――経済景気問題に関しても恐らく今の所、安部総理がベターでしょうと考えています。

無論、異論反対があるのは判りますが、なら代わりに誰が――現役の政治家の中で、今の日本をまとめ任せられるでしょう?
ご意見があれば是非お聞かせ下さい――と、いうか安部総理よりベタ~が居るなら私が知りたいです!

「ホント、経済政策が完璧なら名宰相なのにっ」――やまちゃんさんの呟いたこの一言に本当に大いに同意いたす所ですネ┐( ̄ヘ
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