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【中国大暴走】荒唐無稽な「高速鉄道計画」のウラで狙う人民の“海外放出”

zakzak 2014.11.12
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 中国の李克強首相が“トップセールスマン”の役割を担い、種まきを進めるインフラ事業がある。中国鉄道建設総公司(CRCC)が手掛ける高速鉄道の敷設だ。

 中国高速鉄道の整備事業は、2005年より国威発揚の道具として使われてきた。だが、共産党創設90周年に間に合わせるため、予定より1年前倒しの11年6月に完成させた北京-上海間(京滬高速鉄路線)は、開通から3週間ほどで、多数の死傷者を出す追突事故(11年7月23日、浙江省温州市)を引き起こした。

 事故直後、車両を重機で地中に埋める映像が全世界に流れたが、中国政府はまったく意に介していない。李首相は「すべて単独供給できる」「わずか数年で9700キロに及ぶ線路を建設した」「インフラ整備への中国マネーの融資枠や投資力」「低価格」などの優位性を強調し、すでに30カ国近い国に商談を持ちかけている。

 メキシコ政府は今月初め、同国初の高速鉄道計画をめぐり、中国企業の受注を発表した。中国基準の全面採用など、「高速鉄道の海外進出が真の意義で実現した第1弾」などと喧伝していた矢先、契約破棄が報じられた。理由は「受注過程での問題」だとか。マネートラップか。

 中国は09年、欧亜(欧州-アジア)、中亜(中国-アジア)、汎亜(汎アジア)という、3つの国際高速鉄道計画を決定した。さらに、長期計画として、中国東北地方を起点に北上し、シベリアからベーリング海峡に達し、海底トンネルで太平洋を横断してアラスカ、カナダ経由で米国に至る国際高速鉄道の敷設計画を打ち出している。

 今後、リージョナル・ジェット(短距離輸送用の航空機)の活躍が見込まれる時代に、人口密度が極端に低い地域に、地球環境を破壊してまで鉄道は必要なのか。北極圏の資源と物資の輸送ルートの確保を狙った「長期展望」だとしても、天文学的な費用、山や谷や湖や海底など複雑な地質環境を掌握した超高度な技術はどこにあるのか。

 何より、他国の土地や海域まで、中国の思い通りに開発が進められるはずもない。李首相は「中国製は地球を席巻し、中国の設備は国を飛び出し、世界に君臨する」などと豪語するが、“荒唐無稽な計画”という言葉しか見つからない。

 中国政府が海外でのインフラ整備事業に燃える別の背景としては、中国企業とワンセットで大量の人民を海外放出する狙いがありそうだ。

 19世紀中ごろのゴールド・ラッシュ、続く大陸横断鉄道建設の際には10万人以上の中国人労働者が北米西海岸へ送り込まれた。その後のカナダ太平洋鉄道(CPR)の敷設事業でも、中国人が大挙して入植して住み着いている。若者や農民ら人民が「苦力(クーリー=下層労働者)」として異国へ送り込まれる歴史が、また繰り返されるのか。

 ■河添恵子(かわそえ・けいこ) ノンフィクション作家。1963年、千葉県生まれ。名古屋市立女子短期大学卒業後、86年より北京外国語学院、遼寧師範大学へ留学。主な著書は「中国崩壊カウントダウン」(明成社)、「豹変した中国人がアメリカをボロボロにした」「だから中国は日本の農地を買いにやって来る」(産経新聞出版)など。
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