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異常気象と水戦争 ( 推摩 一黙のブログより)

2014年11月21日 16時25分

なんといいますか、日本でもニュースで流れてますがアメリカがエライことになっていますねぇ(´_`。)

●全米50州で氷点下の寒さ、大雪のニューヨーク州では4人死亡
2014年 11月 19日
[ニューヨーク 18日 ロイター] -
 米国全土が11月としては異例の寒さに見舞われ、国立気象局(NWS)によると、ハワイ州を含む全米50州で18日に気温が氷点下を観測した。ニューヨーク州西部では大雪が降り、4人が死亡した。

 ニューヨーク州西部エリー郡の一部では1.5メートルの積雪が確認されたという。
 郡当局は寒波の影響で4人が死亡したと発表。
 このうち2人が雪かきをしていたとみられる。
 同州のクオモ知事は10郡で非常事態を宣言した。
気象コンサルティングのウェザー・ベル・アナリティクスによると、18日は1976年以来、11月としては最も寒い朝だった。
 NWSによると、このような天候は通常は12月末から2月にみられるという。

記事にもありますが、国立測候所によれば米本土全50州で気温が氷点下を下回る地点が観測され、50.2%で積雪があったそーですが、雪で道路が塞がって緊急車両が立ち往生したり、雪の重みで屋根が潰れて倒壊する家があったりと向こうのニュースは大騒ぎになっていますナァ……

降雪量が二メートル近くの地域もあり、ニューヨーク州では非常事態を宣言したり、州兵の出動を要請したりする騒ぎになってるトカ┐( ̄ヘ ̄)┌

しかし、夏は夏で西部カリフォルニアが、100年に一度と言われる干ばつに見舞われ、アメリカ南西部や西海岸などが500年に一度といわれる大干ばつに襲われている……とニュースになっていたのに今度は「全米が大寒波!」ですからね~┐( ̄ヘ ̄)┌
日本や他の世界各地で異常気象というか、極端な気象現象が起こっていますが、このままこーいう異常気象や極端な気候変動が普通になっちゃいそうですねぇw

……いえ、自分で『w』と入れといてなんですが、笑いごっちゃない話で熱波寒波や干ばつや逆に豪雨災害によって都市機能はもちろんのコト、農作物への影響がシャレにならなくなっています。

世界の人口が70億を越え、90億に達するのもそう遠い日ではないといわれてますが食糧供給はもちろんのコト、もっと切実な問題として“水”資源が足りなくなるんじゃないでしょうか?
特に『中国』なんかは、中国北部には中国全土の5分の1の淡水しかないのに、耕地の3分の2が集中しており、さらに、ここ数十年、急激な都市化と河川の汚染が進んだ結果、同地域は、慢性的な水不足に悩まされているといいますが、その“貴重な水”をも土壌の汚染と地下水への不法な排水で汚染させてしまっているといいますからネー

これでは南水北調でしたっけ?
2002年から、中国南部から北部に水を移す世界最大の用水プロジェクトを始動させていますが、それでも足りないんじゃないでしょうか?

なにせ年々中国では人口増加、都市の拡大、工業化等で、水の需要が供給以上に拡大しているといいますし、それ以上に水の使用効率の悪さがヒド過ぎます!

2009年の世銀報告書によれば、中国は単位当たり工業生産に、先進国平均の10倍の水を使っているというのですから、そりゃあ足りなくもなりますわ┐( ̄ヘ ̄)┌

さらに付け加えると、それだけ水を無駄使いしておいて、さらに地上地下関係なく平気で貴重な水源を汚染されるままにしているというのですから考えなしとか以前に狂ってます。

ともかくも現在、中国の一人当たりの水資源は世界平均の4分の1といいます。

それなのに中国は、急速な経済発展を遂げるために、工業用の浄化システムを導入しないまま生産力だけを追求するなど、水資源を考慮に入れない産業政策を推進してきました。

また、工業を支えるエネルギー産業(発電や石炭の採掘・加工)においても、水資源の約20%を消費していますが、それは、先進国の4~10倍に当たります。

元々足りない少ない上に、貴重な水源を平気で汚染するに任せているというのですから、このままでいくとまず間違いなく周辺諸国と“貴重な水源”を巡って水戦争を中国は引き起こすでしょうネェ……

いえ、すでにチベット高原を横断して揚子江源流と黄河上流とをつなぐ大工事を考え始めていたり、あるいはチベット高原に三峡ダムの二倍の規模というに『超』巨大ダムの建設すら計画し始めています!?

これは墨脱(メドク)の地で、計画されている話ですが、実はというとここはインドとの国境近く、それもインドが実効支配しているアルナチャルブラデッシュ州の軍事境界線近くであり、さらにいうとココはチベット山系を源とする河川の、中国は黄河や揚子江のみならず、メコン川やタンルウィン川、プラマプトラ川などのアジアの大河のほとんどの大河の源流であります。

当然、チベット、インド、バングラデッシュ、タイやラオスにカンボジアなどの下流流域にある国々は、中国がこれらの地域の水源を一方的に独占しようとすることに抗議していますが、現時点ですらどこ吹く風という感じです┐( ̄ヘ ̄)┌

……繰り返しますが、いわば中国と東南アジア、さらにはインドにまたがる広大な地域の複数の国際河川の大河の源流となってる水源地に、中国は三峡ダムの二倍という空前の規模の『超』巨大ダムを造ろうとしているワケですが――計画段階ならまだしも実際に着工なんてしたら、中国vsアジア・インド諸国で間違いなく水戦争が勃発するでしょうねぇ。

しかし、先にも書きましたが、中国の水資源の工業活用には、先進国平均の10倍の水を使っているといいますし、改善の余地は充分にありますj。

また、工業排水を垂れ流しにしたり、地下深くに誤魔化すように廃棄したりしなければ、現在残ってる水資源でもなんとかやり繰りして持続可能な成長を保つコトもできるでしょう。

……ですが、中国を見てると、そーいう“改善”は期待できそうにアリマセン┐( ̄ヘ ̄)┌

なにせ中国政府が、水の供給量を増やすばかりで、問題の根源である水の需要問題に向き合おうとしないのですから。
なにせ中国の官僚役人は、水の価格を引き上げたり規制や取締りを厳しくして、工業が逃げ出すようなコトはしたくない。
住民の抗議にも直面したくない。
そこで、パイプや運河によって水を無理矢理遠方から持って来て、やりくりしようとするのですから┐( ̄ヘ ̄)┌

そーいう意味で中国の超巨大ダム建設や大規模水移転プロジェクトは「面倒を厭う中国政治権力の物理的証し」であるともいえます。

ですが結局中国は、いくら水を他所から持ってこようと、水使用量自体も上がっている上に、環境破壊で既存の水源が縮小したりしてるので、結局国際河川の源流開発をさらに進めるしかない悪循環に陥っています。

しかしそれはそのまま=東南アジアと中国の利益はどうあがいても最終的には衝突不可避――戦争という道まっしぐらであり、今のままでいけば遠からず水資源を巡る戦争が、大戦争が待っているでしょう。

さて、ここで話をアメリカに戻しますが、アメリカも実はと言いますと中国を笑っていられる立場ではなく、貴重な水資源の枯渇と汚染の広がりに悩まされつつあります。

なにせアメリカの穀倉庫でもある中西部のオガララ耐水層が枯渇しつつあるのですから!

……ちなみにオガララ帯水層とは、オクラホマ州、カンザス州、テキサス州などの中西部~南西部にかけての八つの州にまたがる地域の地下にある世界最大の地下水を含む地層のコトで、アメリカのみならず世界最大の穀倉地帯「グレートプレーンズ」とちょうど重なります。

と、いいますか、もともとのグレートプレーンズは雨が非常に少ない乾燥ステップ地域であり、乾燥に強い雑草がわずかに生えているだけの荒地だったのですが、オガララ帯水層が発見されて地下水の揚水が始まった1930年代から、急速に耕地を拡大していったという歴史があります。

大地に容赦なく照りつけて大地を乾燥させていた苛烈な太陽光は、地下水によって大地の恵みを引き出す光合成の源となり、小麦やトウモロコシの圧倒的な生産力の高さにより、この地を広大無辺な巨大農地に変身させたともいえるのです。

しかし、広大な穀倉地帯を一世紀近く支えて来た豊富な地下水が今、枯渇しようとしています。

先にも書きましたが、アメリカ中西部八州にまたがる巨大なこの地底湖は、オガララ帯水層の西にあるロッキー山脈の雪解け水から水が供給され、豊かな帯水層になったのですが、アメリカはこの数万年かけて溜まった化石水とも呼ばれる地下水を、百年足らずで汲み出し尽くそうとしています。

もし、このままオガララ帯水層が枯渇すれば、年間降雨量が500mmに満たない中西部の広大な地域は、オガララ帯水層を利用する前の乾燥に強い雑草がわずかに生えているだけの荒地に逆戻りすることになります。

しかし、それはそのまま=米国の小麦の19%、綿花の19%、トウモロコシの15%の生産が失われるコトを意味しています。

また、畜牛の飼育も18%失われるコトになります。

無論、全米の灌漑農地の27%が失われるコトになればアメリカの農作業、畜産業も大きな打撃を受けることになりますが、それ以上に世界の食料事情が逼迫することになります。

皆様ご存知のとおり、米国は世界一の農業国であり、世界の穀物の16%(トウモロコシ38%、小麦8%、大豆38%)を生産しています。

世界の穀物貿易に占める米国の割合は、穀物全体で31%(トウモロコシ52%、小麦22%、大豆46%)にも(日本貿易振興機構04年データ)占め、その多くを輸出しています。

財務省貿易統計によれば、米国は日本の食糧輸入額の約25%を占める最大の輸入相手国であり、つまり、灌漑農業の危機によって、米国での穀物生産が落ち込むことにでもなれば、食糧の多くを米国からの輸入に頼っている日本が大きな影響を受けることは間違い無いでしょう。

無論、アメリカで穀物生産が落ち込めば、日本だけでなく、世界的な食糧事情に悪影響を及ぼすことになるのは間違いありません。

さらに付け加えますとオガララ帯水層の水を利用して来たのは中西部の農畜産業だけではありません!

これら中西部の各都市への水の供給源にもなって来たのですから。

なにせ、人間の生存には水は不可欠ですが、それ以上に現代工業や産業、そして農業には“大量の水”が必要です!
生活用水(洗濯、風呂含む)は全水資源の使用用途の10%強で、残り大部分は農業用水、次に工業用水に使われるといいます。

すなわち、世界への食料供給の問題を考えず米国内の問題に限っても穀物生産の三割と、アメリカの国勢調査局の2005年度の人口推計によると、中西部はアメリカ合衆国の中の25の統合大都市圏の9つを含んでいますので、そこに住むアメリカ合衆国の人口の五分の一が影響を受け、下手すれば生活や生産活動ができなくなります。

さてさて、そーいう感じでアメリカも中国に負けず劣らず、実はというと将来の水資源確保や保全にはかなりのリスクがあるのですが、実はと言いますとその“水資源危機”に拍車をかけるようなコトが現在進行形で行われていたりします┐( ̄ヘ ̄)┌

それは、いわずと知れた『シェール革命』です。

この近年になるまで利用するコトのできなかった地中地層の天然ガスや石油を採り出す技術ですが、最大の問題は「コスト」などでなく、実は環境に与える負荷、汚染だと見られています。

特に、なにせ地下の岩盤に薬剤を混ぜた汚水を流し込み無理矢理取り出すというのですから環境に影響が――特に“地下水”に影響が出ないワケがありません。

また、悪質な業者の中には排水を河川に流し汚染させている者もいます!

結果、今、アメリカはシェール革命によって、今年サウジアラビアもロシアも抜いて世界最大の産油国になりましたが、その目先の数年の利益に目が眩んで今、地域の土壌と水源を汚染しています。

ちなみに在来型の油田は数十年の寿命があり、20世紀半ばに操業を開始したサウジアラビアのガワール油田は、今も日量500万バレルを産出し続けていますが、シェール油田の寿命は7~8年に過ぎません。

その為に採り尽くせば、次々と新たな鉱脈を探す必要があり、しかも後になるほどより採掘困難な場所が残されるという上、化学薬品を混ぜた汚水を地層深くに注入した結果、地域一帯の土壌と深々度の地下水まで汚染してしまう結果となってしまっています。

さて、冒頭で紹介した通り、アメリカも極端な季節の気候気象変化に襲われている上、人間社会の経済活動にともない水資源の枯渇や水源地の汚染によって水問題を抱えつつあります。

今はまだ『シェールガス・オイル』の開発も西部一帯が中心ですが、徐々に東へ採掘場が移りつつあります。

するとこのままで行くと、以前にも危惧しましたがオガララ帯水層に並ぶ、アメリカ最大の水瓶といえる東部の五大湖にもいずれ汚染の魔の手が届くことになりかねません。

もしそうなれば、水資源の需要と供給の関係次第では、アメリカ国内で水利権を巡って州と州の間で戦争が起こりかねません!?

水戦争内乱版――ですが、何も五大湖周辺の州や都市だけでなく、残り少なくなった水資源を巡って中西部や西海岸の各州、各都市の間ででもそれは起こりえます。

実際、その昔、アメリカ西海岸一帯でも、カリフォルニア等の大都市に必要な水源を巡って都市部住人と農場主ら地域住人との間で「水戦争」が勃発しかけたこともありますし。

あるいは五大湖に関しては、アメリカ同様に五大湖を水源地に利用しているカナダとアメリカ合衆国の間で水戦争が起こる可能性も良く考えてみればありますネェ┐( ̄ヘ ̄)┌

19世紀から20世紀は石炭・石油といった化石燃料を巡る戦争の時代――と、呼ばれましたが、次の今の21世紀の時代は、後年の人々から水源・水資源を巡る水戦争の時代――と、呼ばれるコトになるかも知れませんネ(><;)

さて、果たして私達人類は、今の文明は、この気象気候環境の悪化激変と、水資源を巡る問題を乗り越えるコトができるのでしょうか?

それとも過去の多くの文明と同様に文明崩壊、消滅の道を歩んでしまうのでしょうか?
皆様はどう思われます?
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