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中国巨大運河「負の遺産」に…生態系破壊も懸念

読売新聞 2014.12.18

中国南部の水を、深刻な水不足に悩む北部が調達する事業「南水北調」の中央ルートが完成し、12日、北京に向けて送水を始めた。

河南省の丹江口ダム取水口では、南水北調中央ルートの運河への試験通水が行われていた(11月24日撮影)© 読売新聞 河南省の丹江口ダム取水口では、南水北調中央ルートの運河への試験通水が行われていた(11月24日撮影)
運河や水路をつないで、水は1400キロ・メートル余りを流れていく。建国の父・毛沢東の時代に始まり、60年余りの歳月をかけた巨大プロジェクト。だが生態系の破壊などの懸念が指摘され、早くも「負の遺産」(共産党関係者)になりつつある。

◆水資源8割が南部◆

中華文明の発祥の地である中国中央部「中原(ちゅうげん)」を貫く幅50メートルの巨大運河は、満々と水をたたえていた。南部の長江支流・漢江をせき止めた丹江口ダムから北京まで約1200キロ・メートル。支流を含めた総延長は1432キロ・メートルに及ぶ中央ルートは、北京との約100メートルの高低差を利用して水が流れ下る。途中、黄河の下をトンネルでくぐり抜ける。

中国水利省によると、中国の水資源の約8割は、降水量の多い長江流域など南部に集中する。黄河流域を中心とした北部は水不足に悩まされてきた。

「南方は水が多く、北方は水が少ない。ちょっと水を借りてきてもいい」。1952年10月、黄河を視察した毛沢東の一言で始動した南水北調。中央ルートはその中核で、建設費は2013億元(約3兆8000億円)に上る。

レアアース腐敗で20人以上が失脚、私腹肥やす「宝の山」に=中国・江西
サーチナ 20144.12.18

 中国メディアの経済参考報、中国新聞社などによると、江西省・安遠県ではレアアースの採掘権を巡る不正で、同件トップのコウ光華共産党委員会書記を始めとする党政府幹部20人以上がこれまでに失脚した。(「コウ」は「廣」におおざと)

 調査/取り調べの対象となり失脚した20人には、同県トップのコウ書記以外に、公安局長(警察署長)や鉱管局長(鉱業管理局長)など、関連分野の責任者が含まれる。親族などに巨額の金品と引き換えにレアアース採掘権を与えるなどの便宜を図っていたという。

 江西省は内モンゴル自治区と並び、中国におけるレアアースの主要産地だ。安遠県は江西省における主要産地のひとつだが、104カ所でレアアースが不法に採掘されていたことが分かった。

 レアアース鉱石は放射性物質を含むことが一般的で、採掘時には環境汚染を予防するための処理が重要になる。違法採掘者は納税を免れていただけでなく、汚染防止の処理をしないなどでコストをさげて、販売時の競争力を得ていたという。

 これまでにも不法採掘の取り締まりが行われていたが、コウ書記らは違法業者を「保護」していたという。

 高官側がいつごろから不正を始めたかは伝えられていないが、コウ書記は「2002年冬から13年夏まで、春節(旧正月)、端午節、中秋節の三大行事の際だけで、他の幹部から礼物として100万元ちかい金品を受け取った」と供述しているという。利益を誘導してやった他の幹部からの「つけとどけ」と考えられる。
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◆解説◆
 経済参考報は8月にもレアアースの非合法採掘に触れ、業界関係者の声として「中国で不法採掘されているレアアースは、合法的採掘量に匹敵するほどの量だ」などと紹介した。

 非合法採掘では、「資源の浪費」も問題になる。レアアースに限らず、鉱山を開発する際には、資源埋蔵量を見積もった上で、どの部分までを採掘すれば、鉱山全体として採算が取れるかを考慮する。

 非合法採掘者は、「含有量の高い部分」のみを採掘する可能性が高い。手っ取り早く利益を上げるためだ。残された鉱山には質の悪い鉱脈しか残っておらず、改めて採掘しようとしても採算が取れないので、産業としては成立しなくなる。つまり鉱山全体としては、掘り出せたはずの鉱石のうち、かなりの量をあきらめざるをえないことになる。
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