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全ての始まり地で……『ロシアの現状と対策(幕間番外編?)』

推摩 一黙のブログ 2015年03月19日 09時15分

もう、皆様もご存知でしょうが……
今朝、イキナリ大きなニュースが飛び込んできましたネ!

●チュニジアの博物館でテロ 邦人5人死亡か
2015年3月19日
 北アフリカ・チュニジアの首都チュニスにあるバルドー博物館で18日、銃で武装した集団が外国人観光客らを襲撃した。

 武装集団は観光客を人質に取って博物館に立てこもったが、同集団の2人が治安部隊に殺害された。チュニジア政府は外国人観光客17人を含む19人が犠牲になり、24人が負傷したと明らかにした。 

 チュニジア人1人と、救出作戦に当たった警察官1人も死亡した。現地メディアなどが報じた。

 フランス公共ラジオによると、チュニジアのシド首相は国営メディアで18日夜、博物館襲撃テロの死者に日本人5人が含まれると語った。日本政府は確認していない。

 チュニジアのシド首相によると、武装集団の2~3人が逃亡している可能性がある。

 集団の所属組織などは不明。
 当局は過激派組織「イスラム国」と関係がなかったかなど背後関係を調べている。
 現場から脱出した女性の目撃情報などによると、武装集団は博物館で観光客に向けて発砲した。当時約200人の観光客がいたが、大半は自力で脱出した。

 中東の衛星テレビ、アルジャジーラは、博物館の展示室の壁際に観光客が並んで座っている事件現場の写真を報じた。

 博物館は議会と隣接し、議会内にいた議員らは外に避難。治安部隊が一帯を包囲した。
 バルドー博物館は「チュニジアのルーブル(博物館)」とも呼ばれ、ローマ時代のモザイク画が有名。

 チュニジアは2011年の革命後の総仕上げとなる議会選と大統領選が昨年行われ、ことし2月に挙国一致の新内閣が発足。「アラブの春」で政変が起きた国のうち唯一の民主化成功例と位置づけられる。一方で、イスラム過激派の活動も活発化し、チュニジア人約3千人が戦闘員としてイラクやシリアに渡ったとされる。(共同)

取り急ぎ取り上げてみましたが……チェニジアって!?
久々にニュースで名を聞きましたが、この国が、今の中東~北アフリカの今の混乱の全ての始まりの地――そう! アラブの春が始まったキッカケとなった国ではありませんか!?

上の記事でも、少し触れられていますが、アラブの春の始まりの地であり、そして政変が起こった全ての国で、アラブで唯一の民主化成功国だというのは何かの“皮肉”でしょうか?

今回の事件が起こるまで、ほとんど忘れさられていたのも「頼りはないのは無事な証拠」ではありませんが、ほとんど大きな事件も無く今日この日まで来られたからなのでしょうネェ(´_`。)

しかし、速報でも流れましたが“日本人五名死亡!?”。
他に、フランス、ドイツ、イタリア人観光客の中にも犠牲者が出ており、現地の情報が錯綜していますし、日本人も含めまだまだ犠牲者は増えるかも知れません。

……ですが、これから地中海地域はどうなるのでしょうかね!?
チュニジアから東へリビア、エジプト、そして中東へと連なりますが、欧州から見れば、地中海を越えたすぐ向こうの対岸です。

ここから、北アフリカの地域から多くの難民が対岸のイタリアやギリシャを通って欧州EU圏へ逃れて来ますが、今、ISISやアルカイダ……その他、イスラム原理主義系の過激派、テロリストが、地中海を渡り、欧州を目指してくる難民の中に紛れ込んでいないか? 欧州各国政府に治安関係者は戦々恐々としていますし。

あと、昨日は、イスラエルの総選挙の結果が出ましたが、強硬派で右派のネタニヤフ首相の与党が、選挙前の期待と違って30議席を取り政権を守るコトになりましたし、これで事実上「パレスチナとの和平の道」は途絶えた……と、早くもいわれてしまっています。

今回の総選挙は、イスラエルの野党、「中道左派統一会派が勝つのでは!?」 と、期待が高まりましたが、接戦の末、勝てませんでしたからねぇ┐( ̄ヘ ̄)┌

ネタニヤフ首相は、今月3日、米上下両院合同会議で演説し、「オバマ政権の、イランの核開発を巡る同国と米国が現在の協議で妥協」しようとしている現状の中東政策を、オバマ大統領をいわば名指しで批判する演説を、やらかしましたからネェ……(´□`。)

これで以前から、不仲が伝えられていたオバマ政権と、イスラエル、ネタニヤフ政権の対立は決定的になったとも言われていますし、イスラエルでこれからもネタニヤフ首相の下、右派強硬派が政治を主導していくのならば、ガザ地区で去年、砲火を交え合ったイスラエルとハマスの紛争は、またいつ再燃してもおかしくないでしょう。

さらに、イスラエルの北のシリアではアサド政権とISIS、そしてシリア反政府勢力の三つ巴の泥沼が続いていますが、イスラエルとその背後に居るとアラブ世界で見られている欧米に対する反発・憎しみが煽られるコトとなり、今、劣勢に追い込まれているシリア・イラクをまたいだ地域を支配するISISイスラム国へ“義勇兵”として参加しようとする人間を増やしかねません。

あるいは欧米から、ISISの戦闘員志望者や、単独で暴走・暴発してテロに走る者が増加しかねません!?

しかし、今の米国は、オバマ政権はイスラエルに対して冷淡になっていますから、中東でイスラエルが危機に陥っても、表向きはともく、これまでのように「アメリカがイスラエルを積極的に助けようとしようとする」かどうか?

もっとも、米国内でオバマ大統領を敵視し、ネタニヤフ首相をワザワザ招いて米議会の演説をお膳立てした共和党は、ブッシュ親子の時代とネオコンを思い出すまでもなく、中東とイスラエルへは積極介入、戦争となってでも、むしろ「アメリカの力の信徒で、力づくの政策を」好み、望んでいますから、三年後の次の大統領選を睨んで、次の大統領が共和党から選ばれれば、第三次の中東湾岸戦争がありえるかも知れませんね。

そうした、空気を察知してか、オバマ政権と国務省からは、今までのシリア政策を方向転換し「アサド政権との妥協」を探る米政府高官の発言が出始めてていますし┐( ̄ヘ ̄)┌

●米、アサド政権「容認」 対テロ優先でシリア政策転換か?
2015.1.31
 【ワシントン=加納宏幸】
 シリアのアサド政権打倒を掲げてきたオバマ米政権が、当面はアサド政権の存続を容認する方針に転じたもようだ。

 アサド大統領の指揮下にあるシリア政府軍が同国内を拠点とするイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に打撃を与えることを期待したものだが、自国民に化学兵器を使ったとして国際的非難を浴びてきた同政権を延命させることに対して批判が高まる可能性がある。

 アサド政権の後ろ盾であるロシアは28、29日、同政権と一部反体制派を仲介し、モスクワで和平協議を開き、シリアの主権と統一を維持し外国の干渉を防ぐとする「モスクワ諸原則」で合意した。

 反体制派の有力組織「シリア国民連合」はアサド体制の維持につながるとして協議に参加しなかったが、ケリー米国務長官はジュネーブで今月14日、「ますます多くのテロリストがシリアに引き付けられている。ロシアの取り組みが有益であることを望んでいる」と述べ、アサド政権を当事者とする協議を歓迎した。

 これについて米国内では、オバマ政権が最終的にはアサド氏の退陣を希求しつつも、イスラム国の脅威を封じ込めるため当面は政権を存続させる政策に転じたと受け止められている。

 欧米外交筋は米紙ニューヨーク・タイムズ(20日)に対し、「(アサド政権の)より漸進的な移行を考慮する価値がある」と語った。

――と、まあ何と申しましょうかね(´・ω・`)

上の記事のように、「あれだけ、アサド政権を批判、攻撃していた」欧米も、テロという更なる脅威の前に、建前よりも現実的な妥協を選ばざるを得なくなって来ています。

このように中東を巡る状況、欧米の外交軍事政策も二転三転、平気でしてしまいますし、今後、どのように中東・北アフリカ地域の状況が転がるか? 予想は付きませんね┐( ̄ヘ ̄)┌

その上、ウクライナを巡り、前回取り上げた通り、ロシアのプーチン大統領の「核使用準備を“していた”発言」は、「クリミア併合に、“実は”ロシア軍が介入していた」コトを認めたプーチン氏の発言と共に、ウクライナと欧州の反発を呼んでいますが、「ウクライナ現政権」はともかくとして、欧州へはその足元を見・透・か・し・たプーチン氏の事実上の「ウクライナ問題」へのロシアの勝利宣言でしょう┐( ̄ヘ ̄)┌

そして、北アフリカと中東方面の火消しと、欧州域内でISISから送り込まれた&帰還した者に紛れたテロリストの新たなテロへの警戒と対策に追われる欧州勢は――プーチン氏が見透かすように――先月12日、ロシア、ウクライナ、フランス、ドイツ首脳との間で合意できた『ウクライナ東部での停戦合意』に甘んじるしかないでしょう。

実際のウクライナ東部の現状は、ウクライナのポロシェンコ大統領が、「東部での新たな停戦合意について、親ロシア派の違反行為のため『機能していない』との認識してる」と、いう通り、ロシアからウクライナの東の国境を越えて、ロシア軍の大型兵器・火砲が運び込まれていますが、親ロシア派と共にロシア軍を西進でもさせない限り、ロシア側のこうした動きを見てみぬ振りで――今の欧州には、見逃すしかないでしょう。

まあ、プーチンも、ウクライナ国内が“紛争状態”で、西側、欧州圏に加われない状況にある今の状態で充分満足でしょうし、クリミアへの物資と発電等の供給が上手くいけば、むしろ今は、西側からの経済制裁と、石油の国際価格の下落で危機に陥りかねないロシア国内の経済と、ロシアを巡る国際外交環境の再構築を優先したいでしょうし、ウクライナ情勢へは、ウクライナ国内の親ロシア派が確保した東部の地歩を固める以上のコトは(さすがに今は)望まないでしょう。

それよりも、プーチンとしては、ロシアが5月にモスクワで開く対ドイツ戦勝70周年記念式典の成功に今は力を注ぐでしょうし、その式典に日本を始めドイツなどの欧州諸国へも「招待状を出して」いますが、例え、米国以下、西側諸国がモスクワの式典をボイコットするのが目に見えていても、この式典を口実に欧州や日本への接触を増やし、経済制裁を始めとする冷え切った外交を、失点を挽回する努力に勤めるでしょう。

その際、中東ではイランとシリア・アサド政権への影響力を持ち、イランとアサド政権の後ろ盾でもあるロシアは、中東では欧州と同じ敵を――ISISイスラム国とその国際テロリストの殲滅を目指す立場から、欧米との関係修復の糸口を探ろうとするのではないでしょうか?

そして、ロシアにとっては、中東・北アフリカ地域の安定が不安定化すればするほど、欧州へ波及するテロの脅威が、欧州内外からその危険性が高まれば高まるほど、「ウクライナ問題の棚上げ」と同時に、「イスラム原理主義の脅威」への国際テロ包囲網の構築と中東・北アフリカ地域の安定化の為に、欧州のみならず、アメリカとも交渉と関係回復の可能性が高くなります。

特にアメリカは、上で紹介した記事のように今年一月末くらいから、中東外交政策の大きな方向転換ともいえる動きや発言が目立って来ていますしね。

ですからアメリカが、今までの方針を仕切り直して「本当にアサド政権と、『対ISIUS・イスラム国殲滅制圧』を優先するために“一時的”にでも、手を結ぶ気がある」なら、シリア・アサド政権にチャンネルを有するロシアにとっては「願ったりかなったり」であったりもしますしネーε=(。・д・。)

まあ、最終的にはドンパチやるしかありませんが、少なくとも夏前頃までは、欧米もロシアも「自分たちの権益や立場が大いに関わる」中東から東欧・北アフリカにまたがる、地中海周辺地域の情勢と外交安全保障を巡って、外交の駆け引きに専念するんじゃないでしょうか?

でもって、中東現地でも、ジワジワと追い詰められつつあり、欧米露に中東諸国からの包囲網に囲い込まれつつあるISISが、悪あがきではないですが、少しでも情勢を変えるためにテロを行ったのが「今朝飛び込んで来た」チュニジアでの突然の襲撃、テロ活動なのではないでしょうか?

まあ、中東や北アフリカから東欧ウクライナの情勢は、登場人物の――国と国との関係や、宗教・宗派対立に、これまでの経緯まで、『複雑に絡み合っています』から、ドコでなにが起こってドウ連鎖するか? まるで判りませんからネー。

今後の続報に注視・注目ですナ(`・ω・´)

以上、今朝、ザッと取り急ぎ、事件の裏や情勢を私なりに読み解いてみたんですがいかがでしょうか?
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