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欧州懐事情はキビシー? でも一発逆転の目も!?

推摩 一黙のブログ 2015年04月10日 12時00分

☆新油田で一発逆転!? それともこのまま衰退? 分岐点の“英国”

さて、欧州では、ドイツvsギリシャと、イギリスの“360億円規模の宝石強奪事件”が話題となっていますが、イタリアで『北部ミラノの裁判所内で9日、破産詐欺を巡る訴訟の被告の男が裁判中に発砲し、判事ら3人が死亡、2人が負傷!?』だなんてニュースも流れてきましたしと、(不謹慎かもしれませんが)意外と賑々しく元気なよーですw

……ま、もちろんのコト皮肉なんですがねー。

ギリシャは、「ドイツに先の大戦の賠償金約36兆円を請求」とか「ロシアへ接近!?」とか色々と小細工を弄していますが、ドイツには賠償問題は当然のように一蹴されましたし。

ロシアとの接近も「ロシアが、欧米からの制裁へのカウンターとして行っている『欧州産農作物、果実類の輸入40%禁止』をギリシャだけ緩和やギリシャがロシアからの南回りの天然ガスパイプライン事業に協力するなら先行してギリシャに投資する」とか、プーチンから言質を取り付けましたが、今のギリシャが必要とする『緊急にして、莫大な資金支援』に関しては、得るものは無く、終わっています。

で、ギリシャは、IMFへの約4億5000万ユーロ(約590億円)の債務返済を期限の昨日9日になんとか入金できたようですが、今後、どーなんでしょうかね?

なにせ、ギリシャは毎月のようにIMFに対して4億5000万から15億ユーロの返済を続ける必要があるのですが、競争力のある産業が少ない事から歳入が少なく、唯一の目玉である“観光業”もあまり振るわないようすですし┐( ̄ヘ ̄)┌

結局、EUからのつなぎ融資を受けないと先が続かない状態ですが、ドイツを主とするECBやEU委員会が「70億ユーロの支援の準備がある」とはいっても、それは「ギリシャはEUが要求するように年金問題を含めた根本的な財政改革案を出して合意するのかどうか?」にかかっていますしねー。

まあ、最終的に、どんなに駄々を捏ねてもギリシャが折れるしかないんですが……EU圏内に反EU反ユーロの分裂の気運がある以上、南欧の他の諸国ともからんで予断を許さない状況が続きそーです。

さて、そんな欧州で、ギリシャと並んで『EU、欧州分裂』の台風の目になりそうなのがイギリスです。

イギリスといえば、昨今、英金融市場で『元の為替取引』を始めたり、今話題のw AIIBに欧州勢では真っ先に参加に手を挙げたりと中国への接近が顕著ですが、実はその内情は色々と苦しかったりします。

特に、雇用と経済――産業の台所事情が厳しく、去年の「スコットランド独立騒動」で影に隠れてましたが、スコットランドを引き止める為に空母建造後、ポーツマス造船所閉鎖が決定し、さらにこれから十年以内にスコットランド南部クライド湾の造船所や軍用機の製造工場が閉鎖される可能性も取り沙汰されています┐( ̄ヘ ̄)┌

それもこれも英国防省は最大4万3千人削減を強いられており、英国は次の10年間で350億ポンドの国防費削減をしなくてはならないといわれていますが、その影響をモロに被ってしまったといっていいでしょう┐( ̄ヘ ̄)┌

……まあ、なんともうしましょうか?

『日の沈まぬ国』と呼ばれた大英帝国の栄光も今は昔で、いくら70年代に二度のオイルショックで世界中の製造業が危機的状況に陥り、その中で結局日本とドイツだけが立ち直って、他の欧米諸国の没落と、多くの後発工業国が途上国へ逆戻りしたとはいっても、アメリカの産業空洞化とイギリスの斜陽は際立っていますからねー┐( ̄ヘ ̄)┌

まあ、ドイツ以外の欧州本土の諸国も「農業や原発、自然エネルギー発電」に切り替えたダケで、ソレに対して米英が“金融に特化”して結果的に、製造業の衰退を加速させちゃいましたからねー(呆

特に英国は、アメリカがまだそれでも“主に軍需産業面で”産業競争力と開発力をかろうじて残せたのに対して、英国は、同じく70年代の北海油田の発見が、逆に仇となり、『資源国の呪い(北海の天然ガス発見に伴う輸出増加と自国通貨ポンドの増価により、その他の輸出産業が競争力を失う状況が生じた)』が為に、国内産業が金融業とBPを始めとする国際石油メジャー以外、衰退の一途を辿りましたからねー。

でもって、製造業と違い、金融業などは虚業……確かにホワイトカラーで高い学歴の人間が志すには絶好の業界業種ですが、国として社会として見た時、その生み出す雇用の絶対数が小さく、かつ中流層の受け皿になりえませんからねー。

オマケに、60~70年代に、これまた欧州で流行った『旧植民地からの安い労働力移民の流入』がイギリスでも進み、ただでさえ小さくなった社会の就業のパイがインド系やイスラム、アフリカ系の移民との競争に晒され、いわゆる3K(キツイ、危険、汚い)といった低賃金の肉体労働すら、英国の中流層とそれ以下の世代にとって手の届かないモノとなってしまいました。

結果、今のイギリス社会では他の欧州諸国、特に南欧諸国同様に、若年層ほど失業率が高く、就職も就学もできない若者が(それも移民二世、三世の子弟すら同様で!)、行き場を無くし、そのコトが社会不安の大きな要因となっています。

そんなイギリスですから、欧州EUからの移民の増加に――EUに加盟していることで「人の往来の自由を保障」せねばならず、結果として、旧植民地に東欧諸国からの経済難民、労働移民の波に晒され、そのコトが、余計に失業率の悪化と社会不安の増大を招き――そうした不満から「EUからの分離脱退論」が世論として高まってしまっています。

すでにキャメロン英首相が、英国が欧州連合(EU)残留か離脱を問う国民投票の実施を公言、公約にしていますし、このままだとギリシャうんぬんがどうなろうが、EU崩壊は既定路線。
まさに中国崩壊と、どっちが先か見物w という有様になってきています。


……と、いうのが、これまでの欧州の――特に英国の置かれていた立場だったんですが、実はその“風向き”を変えるかも知れない『発見』が昨日、ニュースとして流れました!?

そのニュースとはいったい何か? と申しますと……

●ロンドン郊外に大規模油田=空港付近で発見
2015/04/10  【ロンドン時事】
 英石油探査会社UKオイル&ガス・インベストメンツは9日、ロンドン郊外のガトウィック空港付近で大規模な油田を発見したと発表した。

 地域一帯の埋蔵量は最大1000億バレルに達する見込みで、北海油田の過去40年間の総採掘量450億バレルを大きく上回る。
 この油田は環境への悪影響が指摘される「水圧破砕法(フラッキング)」を使わずに採掘することが可能。

 ただ、実際に採掘できる量は全体の5~15%程度になる見通しだ。
 同社のサンダーソン最高経営責任者(CEO)は声明で「30年間掘り続けてきたが、ついに世界規模の潜在的埋蔵量がある油田を発見した」とコメントした。

……と、まあ一発大逆転なニュースが流れてきました!?

さて、この話が“本当”なら、イギリスは、大英帝国はまさに「不死鳥のごとく蘇る!」コトとなるでしょう!

あと、ついでにいいますと、(後で説明しますが)ロシアが苦境に立たされるコトになりますナァw

なにせ、シェールガス等で使われている「水圧破砕法(フラッキング)」を使わずに採掘することが可能で、しかも『環境に配慮しなければ』九倍から八倍の採掘採取を見込めるエネルギー資源を発見したというのですから!

しかも場所が大量消費地のロンドンの近郊であるというのですから、「ホントうなのか? それって!?」とにわかには信じがたく思えるほど上手い話です!?

ええ、まさに上手い話で、もし本当なら、アメリカでシェールガス・オイルの開発が、同時にその産出した天然ガスや石油の精製や加工、あるいは製造資本財や薬品原料としての利用などで単に『エネルギー採掘産業』というダケでなく、それに関連する産業の裾野を旺盛にさせたように、今まで英国社会を悩ませてきた「雇用」や「中間層の復活と貧困層の救済」という問題を一気に解決する救世主ともなりえます!

まさに『一発大逆転の宝の山を掘り当てた!』ようなモノですねw

……まあ、今後の続報を待たねばなりませんが、意外な意外に英国だけでなく欧州EUにとっても“救世主”となるかも知れません!?

☆復活活況を期す欧州と、対照的に苦境に立たされるロシア!?

と、いいますか、正直な話、欧州域内だけでは影響は収まらず、中東・北アフリカに東欧地域を始め、そしてなによりも「ロシアに大きな打撃と影響を与え」ることに間違いなくなるでしょう!

と、いいますのも、まず今現在、ロシアからの天然ガスにエネルギー消費の四割から六割を頼る欧州各国ですが、ドーバー海峡を隔てただけの英国で「豊富な天然ガスや石油資源の発見」がなされたとなれば、まず間違いなく供給元を切り替えます!

だいたいが、旧ソ連圏の東欧諸国を除けば、ロシアから一番遠いヨーロッパ大陸はイベリア半島(南欧諸国)ほど、中欧のドイツやフランスよりもロシアからのガスに頼る比重が高かったんですから、そんな遠くのロシアからの(しかも東欧辺りの政情の影響をモロに受けある意味で供給不安定な)モノに頼らなくても、すぐ近くのイギリス産に切り替えるコトは当然といえば当然、自明の理でもあります!

また、イギリスにとっても大量消費地が狭い海峡を隔てた向こうにいくらでも広がり、かつ、「イギリスにとっては幸いなコトに」石油採掘及び精製加工等のエネルギー資源産業に関しては、北海油田の開発もあって“金融と航空エンジン以外で唯一、英国が世界的な産業競争力を有する分野”なのですから、欧州への供給によって本当に一気に英国は復活できます!

今度、上映される『復活の“F”』なんざ目じゃないw まさに『復活の“E”』とでも表現できる大・逆・転もありえるでしょうw

さらに付け加えますと、英国の復活を契機に、欧州全体への好況の波及も期待できますし、何より大きいのが、欧州におけるエネルギー事情の安定化です。

そして、経済がシッカリしてくれば、欧州の世情も、政治も安定し、余裕が生まれてきますから、ISISやボコハラム、アルカイーダといったテロ組織の付け入る隙も無くなりますし、それどころか欧州によって中東・北アフリカを荒らし回るこういった無法者たちは「今度こそ制圧される」コトになっていくでしょう!

そして今までは「(アメリカの優柔不断もあって)負の連鎖が続いていた」状態だったのが、歯車が逆転するがごとく、良い方向に一気に転がり出し、今すぐは無理でも数年先には、今のどうしようもない状況がみんな解決してしまっているかも知れません!?

さて、こーして見てみると、英国一国の話でなく、世界全体に(特に西洋世界にとって)良いコトばかりに聞こえますが、その一方でヤッパリこのコトで貧乏クジを引かされる勢力というか大国が二つあります

それが、どこかと申しますと、いわずと知れたロシアと中国です!

特に、ロシアが痛手を負うでしょう!
なぜなら、今のロシアの位置を英国が取って代わってしまうからです┐( ̄ヘ ̄)┌

でもって、ロシアはその国の産業を資源輸出に頼り切っていますし、オマケに欧州への輸出がメインです。

ウクライナを巡る欧米との対立以来、極東アジアや中央アジアへの新規顧客開発に取り掛かっていましたが、まだそれも端緒についたばかりです。

それが……まあ、英国も今後の開発に時間が必要とはいえ、欧州市場を一挙に失うようなコトにでもなれば、間違いなくロシアの国家としての社会経済の屋台骨は傾ぎ揺らぐコトとなるでしょう!

プーチンが失脚することもありえますよ!?

……で、次に影響を受けるのが中国です。

ただし、中国の場合は、吉凶相半ばするかも知れません――ロシアの場合とは違って。

どういうコトか? といいますと、中国はこのまま自壊自滅して、弱ったところを復活した欧州と、オバマが去った後のアメリカに『体のいい狩場、新経済植民地化』させられる可能性がけっこう高いワケですが、逆に、今のまま「あと五年ほど」問題先送りできて崩壊しなければ、中国国内に膨れ上がった過剰設備・過剰生産・過剰在庫のハケ口として、「復活した欧州がリーマンショック以前のような気前のイイ顧客となってくれる」コトで奇跡的に中国の『輸出エンジンによる成長路線』が復活する可能性があるんです!?

もしそうなれば(ヤナ話ですが……)、中国もまた、英国の石油開発景気の恩恵に浴してその波及効果で奇跡の大逆転! を果たす“可能性”も十分にあるんです!?

なにせココ最近の記事で指摘していますが、中国の今の問題は、3000兆円以上にまで膨れ上がった債務の処理と、生産力の過剰と億単位の失業者問題です。

いわば中国国内に膨れ上がった過剰設備・過剰生産・過剰在庫・過剰借入れの受け皿を早急に作りだす必要があるというコトなのです!
ですから、AIIBはそのためのもので、陸と海の新シルクロードとブチ上げて、中央アジア等の開発の遅れた新興国に無理やりでも資金をブチこんでインフラ需要等の需要を生み出して、そこを中国国内の矛盾――先から繰り返している「膨れ上がった過剰設備・過剰生産・過剰在庫・過剰借入れの受け皿」 にしてしまおう! という話なのですから。

で、欧州への輸出が復活すれば、何も慌てて中央アジア等に新規市場をデッチ上げなくても、中国は息を吹き返します。

無論、積み上がった3000兆円を超える債務は処理していかねばなりませんが、慎重に不良債権化をなんとか誤魔化していけば、実は(成功する可能性は低いですが)奇跡のソフトランディングも夢ではありません!?

要するに「欧州市場への輸出が再開することで時間が得られます」んで、「中国周辺の東南アジアと中央アジアに新中華経済圏」を築き、なおかつ今は失敗した「中国国内の内需市場育成」に取り掛かるチャンスを、中国は得ることができるのですから!

なので、いくつモノ難問、難題の壁を乗り越えて、外には“アジア中華新冊封体制・華夷秩序経済圏”を、内には“12億~15億の国内市場”を作り出し、21世紀どろか向こう数世紀先までは、まさにアジア太平洋=中国の世紀(日本にとっては悪夢!?)を中国が作り出すコトも夢ではないでしょう!?

……もっとも、「いくつモノ難問、難題の壁を乗り越えて」と、いいましたがそうした成功へのチャンスを与えられても、中国という国と人間性では“賄賂と汚職に贋物文化、さらに自己と一族以外は信じないし、騙しても平気というモラルの無さ、悪さ”で、失敗するでしょうが┐( ̄ヘ ̄)┌

そういう意味では、英国で見つかったという大油田の信憑性というか、その油質や採掘コストの高低、開発までに掛かる時間分、欧州や中国、世界経済や情勢が保つかどうか? の時間との競争にもかかって来ますんで、英国の大復活やそれによるドミノ効果で欧州も大・復・活! がありえるかどうか? も決まって来ますが、まあ、今後の推移を見守るしかありませんね┐( ̄ヘ ̄)┌

ま、その前に大崩に大崩て、高転びに転んでしまう可能性の方が現時点では“高い”のですが、まだまだ先は「分かりません」――

と、こうして見てみると、本当に今の時代というか“世界”って、退屈しない大混戦大乱戦のレースを見てるよーですねw

皆様はどう思われましたか?

わたしゃ、冒頭でも少し愚痴りましたが「体の具合が悪くても」できれば少しでも長生きして、日本だけでなく、この世界の、この時代の行く末を見届けたいモノですねw (*゚∀゚*)ノ

そんな風に“願う”んですが……贅沢でしょうかネェ?w
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