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FIFA汚職の次は中国・習近平政権…アメリカ司法当局が狙う汚職情報で米中対立激化

DMMニュース / 2015年6月2日 6時50分

舐めた態度に攻撃転じた米国

 習近平政権下で推し進められる中国の官僚腐敗摘発の中心人物、王岐山(中央規律検査委員会書記)をアメリカが汚職の疑いでターゲットにし始めたという驚くべき情報が飛び込んできた。

 王に関して筆者は近々、米国に逃亡した胡錦濤・元国家主席の側近、令計画の弟、令完成を追って訪米することを記した。王が令完成を追う理由は、機密情報の漏洩だ。習近平関連の汚職記録が令完成によりアメリカに密かに持ち出されてしまい、それを王が訪米してオバマ大統領と直接バーターしてでも防ごう──という狙いがあることを記した。

 ところが、つい最近、SEC(米証券取引委員会)関係者が、冒頭の超弩級の情報を運んできたのだ。
JPモルガンが中国要人の親族に利益供与?
 SEC関係者が語る。

「SECはJPモルガンが王や中国商務相、公安相ら習周辺の高官40名近くに不正融資や親族の雇用で便宜を図ったという疑いで調査を始めたというのです。なんでもSECはJPモルガンに中国の要人関係の書類提出を求め始めたらしい。ということは、令完成が持ち出したと思われる書類は、すでにSECなりアメリカの司法当局に渡った可能性も高い。つまり、王がオバマと駆け引きする前に事は動きだしてしまったらしいのです」

 これだけ急展開したのには、裏があるようだ。それはアメリカ司法当局によるFIFAの汚職摘発を見れば分かるのだという。

 今回、FIFAの汚職疑惑に最初に動いたのはスイス当局だが、本当にこの問題を捜査しているのはアメリカ司法当局だった。アメリカの司法当局はこの問題を3年前から密かに捜査していて、今回核心疑惑を掴んだため一気に勝負に出たと言われている。この背景は米英とブラッター陣営との確執論など様々な要因があり、今後はブラッター会長に捜査の手が伸びると囁かれている。

「FIFAの一件で分かったのは、アメリカという国は自分の敵と判断すれば、どれだけ親しくても、どれだけ一時的な利益が見込めてもたたきつぶすということです。“世界の警察”のメンツをけなされれば、攻撃に転じる。この王らの問題もFIFA同様、少なくても2~3年前から調べ始めていたと思われます。そして今回、中国が南シナ海のスプラトリー諸島で勝手に埋め立てし問題を起こしましたが、アメリカには申し入れを聞かず舐めた態度に映った。それでアメリカの堪忍袋の緒が切れ、一気に王の汚職追及に動きだしたという見方です」(演出の関係者)

 緊迫する米中関係は今後、どうなるか。王の腐敗が徹底して暴かれれば、習政権は王という右腕をもがれ、ガタガタになる可能性がある。中国がそれを防ぐのには南シナ海問題も含めアメリカに全面降伏する以外に手がないという説もあるほどだ。
田村建雄(たむらたてお)1950年生まれ。地方新聞記者から週刊誌記者に。現在は月刊誌、夕刊紙などに政治、事件記事など寄稿。著書に『ドキュメント外国人犯罪』『中国人毒婦の告白』など多数。
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