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愚か者はドッチ?――ドイツに殺されたギリシャ

推摩 一黙のブログ 2015年07月17日 12時06分

さて、今回は一応、よーやっと決着がついた欧州情勢――よーするに『ギリシャ問題』についてです。

今月五日に国民投票で「トロイカの緊縮案にNO!」を突き付けたっ……と見せかけて一転して、チプラス政権は「国民投票前に示された緊縮案丸のみ」というジャンピング土下座を決め込むような真似をして、『ユーロ圏への残留と今後の金融財政支援j』を引き出しましたっ!?Σ(・ω・ノ)ノ!

これでいったんは事態は収拾するか……と、思われたもののしかし、なんて相手はギリシャです(棒

議会での「財政改革法案を可決」が決まるまで、『与党から造反者が出る』わ、『キレたギリシャ国民が火炎瓶片手に暴徒と化す』わ――端から見てても「面白い……」もといハラハラさせられました(棒

まあ、それでもまずは第一歩……EU側が求めていた「財政改革法案が可決」されたコトで、「860億ユーロのギリシャ支援」が踏み出されそーですo(^▽^)o

……ドイツの議会が「認めたら」なっ!?(`・ω・´)

まあ、大丈夫でしょう(^_^;)……うん、たぶんσ(^_^;)

しかし、正直なところ、ハッキリ言いますと「ギリシャは終わって」います(棒

どのくらい『終わってるか?』といいますと、正直なトコロ、(株バブル版)上海事変直後のタイミングで株式取引を禁止して中国の株式市場を投資先ではなく「凍資」先にしてしまった中国とドッコイドッコイなくらい「終わって」ます┐( ̄ヘ ̄)┌

まー要するに中国もギリシャも「オマイはもう死んでいるw」なんですが……実はと言いますと『終わりの始まり』はごギリシャの方が、中国よりもはるかに以前に09年に「IMFの“債務減免”案」がドイツに蹴られた時点で「殺され、以後、周囲の思惑で“生きてるように”振るまわさせられて」いたよーなモンだと……経済的にゾンビ国家となっていた!? といえるんです┐( ̄ヘ ̄)┌

どーいうコトか? といいますと……09年秋にギリシャで、前年のリーマンショックの余波もあって隠蔽していた巨額の財政赤字が発覚し、市場からの資金調達ができなくなったギリシャを、「トロイカ(EU、ECB、IMF)」は支援融資を行う事になります。

しかし、この際、IMFと欧州側(EU委員会とECB)の間で激しい路線対立がありましたそーです。

……まあ、ぶっちゃけて言いますと債務問題としては「当時のギリシャに、ただつなぎ融資を供給して」も、返済の実質延長をさせるだけで、借金の元金の返済が進められる訳がなく「借金で借金を繰り延べさせる」自転車操業状態になるだけなのが目に見えていました。

そのコトは、09年の事態発覚から五年が経過した今の状態をみれば一目瞭然ですし、証明されていますんで多くを語る必要はないでしょう(棒

しかしながら、五年前の時点で「そーなるコトが」なんで判った……というか、ミエミエだったか? といいますと、09年に発覚した時点でギリシャの公債残高はGDPの130%を超えていたからです。

そして、IMFはそんなギリシャは「返済不能」と判断したのですが……その理由というか根拠は、01年に南米はアルゼンチンが『この比率の半分の』60%で債務不履行宣言(デフォルト)したコトから来ています。

すなわち、そもそも国内産業が虚弱で「外貨を稼ぐ」力の弱いギリシャが、債務国としての責任を――「借金返済を完遂すること」はどー考えても無・理ですから、IMFは早々に「見限り」破産宣告を突き付けようとしたんです!

さて、そーいう風にいうと「IMFコエ~(怖)、相変わらず債務回収には血も涙も無いなw」とか思われるかも知れませんが、むしろ私から言わせれば「IMFほど“優しく”」て、対して「欧州EU(主にドイツ)側ほど“非情”」なモノは無いと思いますヨ(´_`。)

何故なら、この時、IMFは「欧州側にも……正確には主に独仏の銀行にも“貸し手責任”を突き付けていた」んですから!(`・ω・´)
すなわちIMFは、ギリシャを「返済不能の債務国」とみなすと同時に、追い貸しは債務国にとって何の役にも立たないから民間債権者に「債務減免」を――よーするに借金の棒引きを要請した……っつーか、しようとしたワケですなぁw

しかして、そのIMFの動きに「待った!」をかけたのが、当時の欧州EU員会とECB――と、いいますかその後ろに控えるドイツとフランスだった訳なんです!?

さて、何故、ドイツとフランスがEUとECBを通してIMFの判断に『待った!』をかけたか? といいますと……まあ、もうお分かりの方はお分かりでしょうが、独仏の金融システムに大ダメージが行くからだったんです。

さらには、当時の「金融恐慌一歩手前」の世界経済を思い出してみていただければ分かるのですが、状況は「ギリシャ一国」には収まらず、同じく「自国の国債保有率が外国人保有が高い」イタリア、スペイン以下の南欧諸国の問題国にまでも“事態が波及する!”というコトを独仏は恐れたとゆーわけです┐( ̄ヘ ̄)┌

ある意味で、あの当時を知る者ならば「独仏の政治と金融当局の責任者の気持ち」は理解できるかと思いますが……マジで『第二次世界金融大恐慌』の勃発「何秒前!?」状態でしたっ☆

ですので、「安易にIMFが奨める『債務放棄案』には賛同できず」対立したのも仕方がないコトだったよーに見えます。

しかし、後になって、今になって『どちらが正しかったのか?』と聞かれたら、経済関係でマトモな知識と見識を持つ者ならば「身を切り、危地に身を晒してでも“IMFの勧告に従っておくベキ”だった」と十中八九答えるでしょう!

今になっては――の話しですが、「そうしていた方が」欧州の経済にもギリシャの経済も国民も、「傷もダメージも浅く」しかも、現状のスペインを始めとする南欧諸国のように財政と経済景気回復への軌道に乗って『問題は解決に向かっていた』でしょう。

しかも、当時の欧州危機については、日本の麻生政権が救いの手を差し伸べ、「IMFに日本が保有する米国債を1000億ドル分、拠出(貸し出す)」と故・中川正一財相の発案で「危機回生のチャンス」を与えてもらえていたんですから!

さて、状況を改めて整理しましょう。

当時、米国発のサブプライムローンとCDSなど金融派生商品の問題に端を発する金融市場の混乱状態からリーマンショック等の“金融恐慌一歩手前”の状態であり、欧米の経済は破滅の瀬戸際にありました。

そんな中、ユーロの信用を揺るがす『ギリシャの粉飾決算、巨額の財政赤字』が発覚し、それがそのままPIIGSと呼ばれる南欧を中心とする欧州の国々の経済の弱さが浮き彫りになりました。

なんせ、当時のギリシャ国債の77%は外国人(主に独仏などのユーロ圏銀行)が保持していました。

そして同じようにユーロ圏では例えばイタリアなどがイタリア国債の五割が外国人(独仏銀行等の)保有でした。

この状況でもしギリシャ国債について債務減免というコトになれば、ユーロ圏の銀行はイタリアやスペインなどの他の“問題国”でも同じコトになると予測し、早く売り逃げしようとする!?

加えて債務減免によりユーロ圏の銀行(主に独仏国内銀行)はバランスシートに大打撃を受けるのはさけられません。

また、あるいは、それに加えて当時、金融工学の美名の下、多数発行されていたCDSなどの金融派生商品にも飛び火して、欧米の金融システムがメルトダウンする「恐れ」すら予想できたのでした!

こうした状況下、「ギリシャを債務不履行の返済能力無し!」と判断し、『債務の減免措置』といういわば債務処理問題の正道を主張するIMFと、「欧州の金融システムの崩壊」と自国「独仏銀行界の大損失発生」を危惧し厭う、欧州EUとECB(実質はその背後に居る独仏両国)の意向が真正面から激突し――その結果、結局、IMF側が引いて「ギリシャを犠牲にして」欧州(主に独仏)の金融界は救われたのです┐( ̄ヘ ̄)┌

実際、ギリシャはまさに“生贄の羊”として奉げられました。

なぜなら、、もしこの時、ギリシャの債務減免が実現していたなら、2010年という早い時点でギリシャ問題は解決していて、五年を過ぎた現在でも騒がれるような今のような有様にはなっていなかったでしょう。

しかし、ところが根本的な解決の代わりに、それどころか公的機関(トロイカ)からの追加の借金を背負わされたのでギリシャ問題は終わらなかった。

結果、債務は先延ばし、先延ばしにした分、雪ダルマ式に膨れ上がり、景気経済はGDPの30%が失われ収縮するという凄まじい落ち込みを見せ、欧米の政治学者が皮肉るように「ギリシャは自壊した」のではなく、「ユーロ圏によって破壊された」のです。

……その後も、11年に「問題先送りでは何も解決しない」ことから、当然ながらギリシャ危機は続行しており収まる様子もなく、ユーロ圏では仕方なく「ギリシャに対する民間債権の減免」を考慮し始めます。

もっとも、10年当時の民間債権(主に独仏銀行が有する)は、そのほとんどを『トロイカによって肩代わりされ』ていたから、もはやあまり効果の無い措置となっていたが……ともかくもそういう方向でギリシャ救済の措置がまとまりかけていたところで、当時のギリシャ首相パパンドレウ首相が「その措置を『国民投票にかける』と言い出した」んです!?

それを聞いてドイツのメルケル首相とフランスのサルコジ首相(当時)は激怒しました。

「こんなに良い条件(債務減免)を出したのに、国民投票など生意気だ!」と。

で、ここから話は拗れにこじれ、サルコジが「国民投票をするなら、『ギリシャがユーロを離脱するかしないか』にしろ!」とギリシャを恫喝するところまでいってしまいます┐( ̄ヘ ̄)┌

……と、まあ、誤算というか悪い事は悪い時には悪い方に転がっていくモノで、この時の市場は、問題国に対するEUユーロ圏中枢の冷たい対応を見て混乱します。

結果、そのトバッチリでスペイン、イタリアなどの他の問題国の国債金利が上昇し始め、イタリア国債を始めPIIGSとよばれるような国々の国債金利は7%の危険ラインに近づきます!?

この時も欧州金融危機が叫ばれましたが、ECBの新任マリオ・ドラギ総裁が銀行向けの低金利ローンを発表(事実上のユーロ版金融緩和)を発表し、イタリアを始め、問題国の国内銀行が自国の国債を買い支えれる仕組みを手配します。

しかしそれでも危機は収まらず、最終的にドラギ議長が12年に「必要があればECBは問題国の国債を“無制限に”買い入れる準備がある」と発表するコトでようやく収まったのでした┐( ̄ヘ ̄)┌

「ユーロ崩壊の懸念を市場が抱いているコトが金融政策を困難にしている。まずユーロ崩壊の危惧を払しょくせねばならない」――とは、『ECBによる無制限国債買い取り』を宣言したその理由を聞かれてドラギ総裁が述べた言葉だそーです(棒

ユーロ圏の瓦解……その危機というか現実性はこの時点でユーロ圏のトップにまで、その危険を認めさせるところまできていたのです。

さて、その後の顛末は、皆様もご存知の通り。

欧州のEUユーロ圏の経済はその後も浮き沈みが激しく、綱渡り状態でタンゴを踊るような有様で、14年からはデフレの兆候が明白になり、ドイツ以外の欧州EU加盟国の景気低迷は目を覆わんがばかりで、このままでは長い停滞に陥る――コトが囁かれだし「日本の“失われた二十年”を嗤えない……」といわれるようになってしまっています┐( ̄ヘ ̄)┌

……んまあ、失敬な話! だと思いますが、「日本の“失われた二十年”」程度で“済めば”よいのでしょうがネェ(皮肉

なんせ、「不況だ、不況だ」と日本人が騒いでいても、日本の成長率はそれでも年率1~3%。

失業率に至っては5%以下という「失業率が二ケタが当たり前」の欧米から見れば「日本のドコが不況だ!?」という有様で、英国からは「日本のいう『不況』が輸入できるモノならぜひとも輸入したいモノだ」と逆に皮肉られる始末!

さらに『低成長』は「国内」を見ているからなだけで、日本の資本、企業による海外投資は逆に盛んで「2014年度、世界一の金持ち国(世界一の債権国)の座を24年連続達成」し、海外純資産は350兆円を超える勢いでいまだに積み上がってるんですから、言い換えれば「日本という国は、この二十年、国内は低成長の代わりに外国への投資で成長を続けていた」ともいえるんです(`・ω・´)

そー考えれば、欧州に当てはめた場合、欧州は「失われた二十年」とホザク日本のように「実質的には失われていなかった」と呼べるような状況を、経済の成長と雇用の確保と、国富の積み上げをこの先、できるんでしょうかねぇ?(皮肉

さて、話を戻しますが、ギリシャは「既に(EUユーロによって)破綻、破滅させられ」国としては経済としては死に体です。

今後、この先、ギリシャ危機と呼ばれるモノが『根本解決』されるコトはあり得ないでしょう。

そう言い切りますのも最早、ギリシャが負っている公的債務が返済不可能だからです(棒

09年当時――ギリシャの粉飾決算と隠れ債務が明らかになった時、当時のGDPの130%で額は約2970億ユーロでした。

これが現在は40兆円以上(3200億ユーロ)の債務に積み上がっており、膨れ上がるばかりで改善など一向にしません。

なのに『厳しい(ドイツなどから見ると、まだまだ努力不足)緊縮財政』と国富の切り売り(国営企業の民営化と港湾などの権益の海外への売却)ばかりが求められ、景気も失業率もドン底のまま“GDPが30%も縮小する”凄まじい国民国家としての経済悪化の一途を辿っています。

さて、こんなギリシャに「増えるばかりの“借金”を返す」力――というか能力など残っていますでしょうか?

否――最初から、答えなど目に見えています。

すでに09年の危機ぼっ発当時からIMFが指摘してたじゃないですか?

「ギリシャに返済能力無し!」――と┐( ̄ヘ ̄)┌

さて、そんなギリシャの有様にフランスは、オランド仏大統領は一つの再建案を出しました。

それは――
●IMF、返済期限60年を提案=ギリシャ債務で
2015/07/12   【ブリュッセル時事】
 ダウ・ジョーンズ通信は11日、国際通貨基金(IMF)が、財政危機に直面しているギリシャの債務返済期限を現在の平均約30年から60年に延長することを提案していると報じた。

 ただ、ギリシャの最大の債権国であるドイツは反対しているという。
 欧州連合(EU)ユーロ圏諸国は11日の財務相会合で、ギリシャへの金融支援や、債務返済条件の緩和を協議している。同国の財政を持続可能とするには何らかの条件緩和は不可欠とみられているが、ドイツは慎重姿勢を崩していない。

――ハイ、上の記事に有ります通り『ギリシャの債務返済期限を現状の30年から60年に繰り延べ』て、実質的な『債務の減免』にするという方策です。

上記記事では「IMFの提案」となっていますが、外電によりますと仏オランド大統領が、直接電話してドイツのメルケル首相を説得しようとしたそうです。

しかし、この提案に対するドイツの――メルケル首相の答えは「否(Nein〔ナイン〕)」だったそーです(棒

その理由は、もうどうしようもなく救いようの無い話しですが、明々白々で――すでに、ギリシャ危機の債務問題は、単なる“金融・経済問題”から離れ「政治問題」へと発展してしまっているからです(´_`。)

……一体どういうコトか? と申しますと、先に「現在のギリシャの債務残高は3200億ユーロ(40兆円)以上」と書きました。

これにこれから先、総額最大860億ユーロ(約11兆7000億円)に上る期間3年の融資が検討されています。

しかし、この860億ユーロは、いわば追い貸しであり、「借金で借金を返させる」その場しのぎ、つなぎの融資に過ぎません。

よーするに「原本は減らないまま借金だけが膨れ上がって行く」借り換えの自転車操業に過ぎません┐( ̄ヘ ̄)┌

誰の目から見ても「返済不可能」なのは明らかです。

と、いうかこの五年で、「カネを借り換える条件を飲む代わりに」ひたすら緊縮財政を続け、国富や権益を切り売りして来たギリシャは中国に主要な港の三分の二を押さえられ、GDPは三分の一が失われ縮んだというのに一向に出口が見えません。

このまま同じコトを繰り返えしていても遠からずギリシャという国と社会が衰弱死というか崩壊するだけでしょう。

しかしだからといって、もはや『債務減免』に応えるコトが欧州EUユーロ側にはできません。

それは「経済的な理由」というよりも「政治面の問題と理由」によって。

どういうことかといいますと、「最早、ギリシャへの貸し手」は、民間の金融機関ではなく公的機関――EU委員会とECB(プラスIMF)と、その背後に居るドイツ、フランスなどのですから!

これがどう違うかといいますと、09年当時は独仏の国内銀行を中心に77%ほどは外資――民間銀行がギリシャ国債を買っていたのですが、その後、これら債券はトロイカによって肩代わりされています。

おかげで09年時点で2800億ユーロ近く、そして現在は3200億ユーロ近くまで膨れ上がったギリシャの債務からとりあえずは独仏の民間金融機関は解放され、金融システム危機の勃発――貸し倒れや債務減免の押し付けによる金融リスク、倒産からは解放された訳ですが、現実は「銀行から国に」借金が移っただけです。

すると、ギリシャが負っている債務3000億ユーロをもし半分に減免して1500億ユーロまで減らしたとすれば、当然の話ですが「1500億ユーロを超える損失」が発生します。

これが債権としてもっているのが民間の銀行なら、既に現時点でリーマンショックよりひどい金融メルトダウンが起こっていたかも知れません。

しかし、今は債権を持っているのが公的機関なので「金融メルトダウンは避けられて」いますが、代わりに「損実がハッキリした段階で政治的な責任という大問題」が代わりに発生するコトになりました。

なんせドイツだけで900億ユーロの公的資金がリスクに晒されてる計算になるのだといいます!?

その半分の450億ユーロでも、今、人気も信任も厚いメルケル政権でも無事には済まないでしょう!

なにしろ、リーマンショック当時に「破綻した銀行救済に数億ユーロ程度が使われる」事さえ大問題になるお国柄なんですから┐( ̄ヘ ̄)┌

そして、それは同じく「救済資金を出す側の」フランスやイギリスなども同様です。

さらに問題なのは「ECBの信用について瑕疵がつくこと」にもあります。

当然のコトながら、ギリシャを始めとする欧州EUユーロ圏域内の問題国への救済融資等の基金や資金を出しているのは独仏等の国々と共にECBも「欧州ユーロの中央銀行」として同じです。

では、その「欧州のいわば“事実上の”中央銀行――最後の貸し手」でもあるECBの融資について不履行……が、貸した金が戻って来ない事態が起こったらどーなるでしょうか?

日本の日銀もそうですが、そもそも中央銀行が「最後の貸し手」として危険にさらされた金融機関に「カネを貸せる」のは、「貸した金を取り戻せると国民から信頼されている」からです。

しかし、「その信頼が裏切られるコトがある」となれば、おそらく国民は、市場は中央銀行の自由な裁量を許さなくなります。

08年にリーマンショックの際にFRB(米連邦準備理事会)が、「リーマンブラザーズ救済をしない」という重大な判断をしたのも「リーマンに貸しても返済不能な状態で貸しても返らない」と判断したからだ――と、いいます。

そして、現在、ECBが「欧州の金融市場安定化」の為に貸し出した金で大火傷をすれば、「今後、ECBの積極的な市場介入にも掣肘が加えられる」ようになりかねません――まさに政治的な責任という意味で。

すると、先にも述べましたが『ドラギ議長が12年に「必要があればECBは問題国の国債を“無制限に”買い入れる準備がある」と発表するコトでようやく収まった』ユーロへの信任が揺らぐような、南欧問題国の危機が再燃しかねないのです――非常時にはECBが無制限に問題国の国債を買い入れるというコトが「できるのか?」それを、それが「許されるのか?」という新たな問題が「ギリシャへの融資で大損(減免)する」コトで生まれかねないのです!?

そーした、政治上の“責任”という、「ある意味で“単なる経済活動上の損得”よりも厄介な」問題を前に、今度は欧州はEUユーロのシステムは「身動きが取れなく」なっています。

そういった政治的な――人為的な各国、各機関の立場や責任問題などの思惑や利害が絡み、まさに『ユーロ、ギリシャ危機版のゴルディアスの 結び目』的な難題に今の欧州は対峙させられているのです。

この『難題』を“快刀乱麻、一刀両断”に解決する手段は今のところ見いだせていません。

正直な話、ギリシャの債務3200億ユーロ(40兆円)ほどでしたら、いっそIMFやオランド仏大統領の提言を飲んで「30年の返済を60年に繰り延べる」コトで実質減免するか、実際に返済可能な額まで――2000億ユーロまで減らした上で、いったん「元金も利子も凍結し」そしてまずは「ギリシャが自律的に経済活動でd再生、返済できるようになるよう」景気対策の為の融資を思い切って行い、そして同時に「自国民に甘々すぎる年金制度や公務員の雇用などを改革させ」今度こそ、欧州EUユーロに加わるのにふさわしい資格を有する国に根性(制度をw)を叩き直す――のが、これから十年かかろうと、さらに数百億から千億ユーロの費用が掛かろうと『急がば回れ』で本当の近道であり解決策でしょう。

しかし、人の世とは、政治とは「理想通りにはいかない」モノです┐( ̄ヘ ̄)┌

今でも「これ以上の支援は、甘やかしをギリシャにするな!」というドイツ国民の声は小さくもないですし、それに『欧州EUユーロ圏』が抱える“問題は”なにもギリシャ問題ダケではありません!

内に外に――移民難民問題から、ウクライナやシリア紛争、テロとの戦い、各国の景気や雇用経済対策、その他、難題は山積しています。

これから欧州がどーなるかは、まだ分かりません。

しかし、中国の『株式“凍資”の自滅自爆』によって、中国崩壊のカウントダウンが始まった以上、その影響も受けて、この先の欧州の未来はそう「明るくはない」でしょう┐( ̄ヘ ̄)┌

なにせ、日本と違ってドイツは輸出依存率が高い上に、「中国市場に輸出も投資も相当に入れ込んでいます」モノ!?┐( ̄ヘ ̄)┌

欧州の今の中核、中枢、大黒柱でもあるドイツが中国の崩壊に巻き込まれたら……その先を言及しない方が良さそうですね。

桑原、桑原……

さて、今回は『ギリシャ危機の本質』とは何か? について観て来ました。

皆様は、この話を聞いてどう思われましたでしょうか?

あと、こーいう有様の欧州を観て、日本とアメリカが「まだ、どれだけ有利優位で恵まれた位置にあるか?」私も含めて改めまして確認できたんじゃないでしょうか?

と、同時に今、時代が世界史の歴史が動こうとしてるその躍動を、鼓動の一端に触れた気持ちになれたんじゃないでしょうか?

なんにしても「面白き大変たる時代」ですw

心していきましょっい!
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