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国営企業が倒産し始めた!! 中国人民銀行の苦悩

おゆみ野四季の道  新 2015年10月26日 (月)

 中国国家統計局によると15年第3四半期(7月~9月)のGDPの伸び率は6.9%で、世界がうらやむような成長が続いているという。
一方中国人民銀行(中央銀行)はここにきて上を下への大騒ぎで、21日には大手国営銀行に2兆円の資金をばらまき、さらに24日には基準金利を0.25%引き下げ、同時に大手金融機関の預金準備率の引き下げを行った。

記者「総裁、なぜこの時期に6回目の金利引き下げや預金準備率の引き下げをする必要があるのでしょうか。国家統計局が中国経済は順調に成長していると発表したばかりですが」
総裁「この馬鹿を会見場から引きずり出せ。中国の統計は豚も食わないのを知っていながら、当てこすりの質問をするとはふてい野郎だ!!」

 中国ではついに国営企業のデフォルトが発生しており、この処理をどうするかで人民銀行は対応に追われている。
倒産したのは中国中鋼集団(シノスチール)という日本でいう鉄鋼関連の大手商社のような国営企業である。世界の大企業500社の常連だ。
世界中で鉄鉱石やクロム鉱の投資を行っていたが、ことごとく失敗し負債総額が約2兆円に膨らみ、19日の社債償還期限に返済も利息の支払いもできなくなった。
「払う金はない。国営銀行の融資を待つだけだ」

 シノスチールは居直っているが、人民銀行としたらこの国営企業を存続させるべきか、それとも倒産させるべきかで苦悩している。
実は中国国営企業はこうした商社以外にも、製鉄業界や造船業界を中心に軒並み赤字で、国営銀行からの融資でかろうじて生き延びている企業だらけになっている。
党中央は最近「赤字の企業は淘汰する」との方針を出したが、実際はほとんどの国営企業が赤字だから、本当にそうしたら中国経済は大混乱になってしまう。
今でも失業者があふれかえっているのにさらに失業者が増えて社会騒乱の原因になってしまうからだ。

政府「あんた、国営企業がピンチなのだから、早急に資金を出して救ってくれ!!」
人民銀行「しかし、先日の党中央の方針ではゾンビ企業は倒産させるのではないですか」
政府「馬鹿、あれは建前だ。中央銀行とあろうものがその区別も分からないのか」
人民銀行「しかしそうしてゾンビ企業を生かしてきた結果、ゾンビ企業の負債総額は約1400兆円に膨らみ、さらに増大しています」
政府「それがどうした。つべこべ言わず紙幣を印刷すればいいだけじゃないか」

 中国社会の屋台骨は大手国営企業だがここに来て過剰生産で民間企業だったらとうに倒産しているが、国営企業はいくら赤字になっても国営銀行から補填融資を受けてきたので倒産を免れてきた。
しかしそれゆえでもあるがシノスチールのように放漫経営を繰り返し、オーストラリアや南アフリカで無用な鉱山経営に手を出しては失敗を繰り返してきている。

「いくら何でもこのままでは中国はゾンビ企業のオンパレードになってしまう。昔のソビエトロシアと同じじゃないか・・・・・・・・」
政府も人民銀行も苦悩は深いが、だからといってオオカミにスズをつける人はいない。
スズをつけたとたんに中国経済はリーマンショックと同様な混乱に陥る。だからいつまでもゾンビ企業は生き抜き、その結果中国経済は無限地獄に落ちつつある。
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