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イエレンショックのよる世界同時株安が始まった。

おゆみ野四季の道  新 2016年2月11日 (木)

 ますます世界経済がリーマンショックの様相を呈してきた。株価はどこまで低下するか分からなくなり、日経平均は15000台になっている。上海総合はすでに3000を大きく割り込み2700台になっているし、アメリカのダウは16000台で低迷している。
総崩れといった状況だ。

 元々はアメリカのFRBがゼロ金利政策を停止したことに始まったのだが、イエレン議長のゼロ金利政策終了宣言は世界に激震を走らせた。
イエレン議長としてはアメリカは3%程度の成長を維持しているし、中国は世界的に見てもうらやむような7%成長だったから、名目で世界のGDPの35%を占めるこの二国が健全ならばゼロ金利を終了しても問題ないとの判断だった。

 しかしこれには世界中の市場関係者が驚愕してしまった。
「イエレンは何を考えているのだろうか。中国経済が崩壊寸前なのにゼロ金利をやめれば、中国から短期資金が逃げ出すじゃないか。そうなれば中国経済は終わりだ・・・・・」
市場関係者で中国経済が7%成長しているなどと思っている人は誰もいない。
怒涛のように中国から資金が流失していて上海総合など2000が目前に迫っている。

注)中国から短期資金が毎月12兆円規模で流失している実態については前に記した。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2016/02/ppp.html

 日本では株価の急激な低下を見て黒田日銀がマイナス金利を導入してサプライズを狙ったが、全く不発に終わりかえって株式市場から国債市場に資金が逃げ出している。
もともと日本の経済成長は1%前後だから、いくら金利を下げても新たな投資など生まれてこないし、企業は内部留保を十分持っているから、新規投資は自己資金で十分賄える。
「マイナス金利を導入するとは日本経済は相当問題があるのではないか・・・・」かえって疑心暗鬼に市場は陥ってしまった。

 何度も同じことを言って恐縮だが、十分に成長した先進国がさらに成長することはない。もはや設備投資も公共投資も十分すぎるくらいしてきたのだから、金融緩和の資金は株式や不動産といった投機市場にしか流れない。
いわばバブルを演出することで株式や不動産で利益を得させて、そうしたなり金が高級住宅や高級車や宝石類を購入して景気を上向かせるしか方法はなくなっている。
これを虚栄の経済という。

 FRBの元議長のグリーンスパンはそのことをよく理解していたからITバブルの崩壊をサブプライムローンのバブルで乗り切った。
次のバーナンキ はサブプライムローンバブルの崩壊を480兆円の金をヘリコプターからばらまくことで乗り切った。彼はヘリコプターベンの異名をもつ。
アメリカ経済はバブルを持ってバブルをつぶす以外に方法はなくなっている。

 その後を継いだイエレン議長は前2者に比較すると真面目な経済学者のため、何とかして金利政策が発動できるようにとゼロ金利政策をやめたのだが、この政策は全く裏目に出ている。
世界がアメリカのバブルによってしか生きながらえていないことを理解しなかったからだ。
特に問題なのは中国で中国経済は嘘の統計数字だけで持たせていたのに、完全に化けの皮をはがされジェットコースターに乗っているような状況になってしまった。

 これはイエレン議長発のリーマンショックだからイエレンショックと名付けるが、世界同時株安・資源安になって世界経済が急下降している。
再びFRBが超金融緩和策にでも戻らない限りこのイエレンショックを押しとどめる方策はなさそうだ。
21世紀とは何とも厄介な世紀といえる。
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