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小池ゆりこは、石原一家の縄張りを切り崩す刺客だったのか?小池候補に圧勝をもたらした「神の見えざる手」を考える。

白髪頭でズバリと斬る -じじ放談- 2016年08月06日

はじめに

都知事を4期十余年も続けると、良かれ悪しかれ、都政が石原一家の縄張り化するのは避けられない。石原知事(当時)が登庁するのは週に2日であったというから、実務の大半は副知事と各部門官僚(局長以下)に「おまかせ」であった。「狡賢い官僚」は責任を分散すべく事前に、都議会議員団(与野党)に根回しすることを怠らなかった。結果、「官僚と議会(特に自民党都議団)の談合と取引」という非制度的な慣行が制度化した。法律で決められている手続と役割分担が軽視され談合政治が常態となった。

石原慎太郎法皇は朝外にあって、官僚に対する絶大な影響力を駆使して君臨した。石原一家の跡目相続人石原伸晃は自民党東京都連会長として自民党都議会を統括した。石原親子は役割分担して官僚と都議会に対する絶大な影響力を行使した。後継に指名された猪瀬知事(当時)、さらに同知事が収賄等の嫌疑で辞職に追い込まれた直後、急遽登板した舛添知事(当時)を囲い込み傀儡化した。官僚組織と自民党都議団に敵対する知事は職務を全うできないという不文律が定着した。

小池ゆりこがいう「ブラックボックス」は自民党都連の手続が不分明というだけではなく、「都政全般が不分明」という意味なのだ。小池ゆりこは「情報を公開することで、談合・慣れ合いによる利権政治から適正手続による公明正大な政治に転換させよう」と訴え都民の支持を得た。その代わり、これまで甘い汁を吸ってきた石原慎太郎法皇から「厚化粧した年増の女」と誹謗中傷された。既得権を奪われる側も必死だ。

第1:都知事選の経緯

小池候補は増田候補(自民・公明・こころ推薦)と鳥越候補(共産・民進・社民・生活)に挟撃され孤立無援の戦いを始めた。小池候補は「天涯から飛び降りる心境」と語った。討ち死に覚悟の「背水の陣」で臨んだ都知事選であった。

政治的経験が豊富で知名度抜群の小池候補であるが、圧倒的な組織力を誇る増田候補と鳥越候補と五分以上の戦いをするのは容易ではなかった。公示後、小池候補支援の輪は徐々に広がったというが、それでも「追風が吹いた」という雰囲気はなかった。最終的に小池候補は第2順位の増田候補に100万票以上の大差を、第3順位の鳥越候補にダブルスコアーの大差をつけて圧勝した。小池候補がどんぐりの背比べ競争を抜け出し圧勝することができたのはなぜか?

マスメディアやジャーナリストによれば、小池候補の勝因は(1)与野党が参院選開票後に推薦候補者を決める以前に、マスメディアを独占し、利用した巧みな選挙戦術、(2)自民党東京都連(都議会)を「悪の巣窟」に見立て、世直しに邁進する劇場型選挙(小池ゆりこは「正義の味方」)、(3)敵失。自民党都連が石原会長と内田幹事長の連名で「議員や家族が党推薦以外の候補(小池候補)を支援した場合除名処分に付する」との脅迫文書を発出したとの記事がコピーで大々的に報道され、ブーメランとなって増田候補陣営を直撃した(4)石原慎太郎元都知事が小池候補を「厚化粧の年増女」と罵倒したとの記事がマスメディアで大々的に取り上げられ、繰り返し報道されたため、増田候補に対するイメージが悪化した。(4)小池候補は増田候補や鳥越候補のように政策を「上から目線」で提示するのではなく、オバマ流の「Yes We Can」と同じく、都民の目線に立って「一緒に改革しましょう」と呼びかけた。小池候補の勝因は小池ゆりこの政治的感性の秀逸さと卓越した選挙戦術にあるというのである。

小池候補がさまざまな政党を渡り歩き、場数を踏み、政治的駆け引きに磨きをかけていることは間違いないとしても、今回の都知事選では大した追風が吹いたともいえないのに、これほどの大差をつけて圧勝するためには、他に理由があったと見るべきだろう。「勝ちに不思議の勝ちあり」というから、人智を超えた「神の見えざる手が働いた」と考えるほかはない。

第2:神の見えざる手か?

投票日の10日前(7月21日)、週刊文春は「14年前、鳥越候補は若い女性を別荘に連れ込み卑猥な行為に及んだ」との記事を大々的に報じた。この情報は「電車の吊り広告」や「各紙掲載の宣伝広告」となって拡散、雰囲気を一変させた。結果、まず鳥越候補が脱落した。

鳥越候補を擁立した民進党や共産党は週刊文春の記事を「選挙妨害」とみなして東京地検に告発。憲法第21条でいう「・・言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する」という規定と公職選挙法がからみあう微妙なケースだ。しかし、週刊文春の記事が選挙中盤の山場で報道されたから、有権者が鳥越候補の資質に重大な懸念を感じたことは間違いないし、実際、鳥越候補に対する女性の支持率が10ポイント以上も急落した。さらに、投票日の3日前(7月28日)、週刊新潮が鳥越候補がかって(20数年前)女子大生を別荘に連れ込み、わいせつ行為に及んだとの記事を掲載、追い打ちをかけた。「鳥越候補は当選させない」との明確な意思をもって緻密に練り上げられた情報戦とみなしてよい。

周知の通り、週刊文春や週刊新潮は「政治家や著名人の素行や非行を暴露して販売部数を伸ばす」という売上至上主義の週刊誌だ。彼らが標的とするのは内閣、政治家、芸人等、いわゆる著名人で右でも左でも関係ない。しかるに、彼らが政治色の濃厚な記事を掲載するときは、依頼者から高額の報酬(記事掲載費)をもらっていると推定できる。商売のネタを発掘する費用(取材費)も不要で、かつ販売部数を何倍にも伸ばすことができるから一石二鳥のおいしい話なのだ。一度食ったら依存症になる。

鳥越候補の卑猥な行為を報道するよう週刊文春に持ちかけ、実行させたのは何者なのか?選挙妨害又は違法すれすれの大胆不敵な行為を週刊文春に促したのは何者なのか?

通常、都市部の選挙では、雰囲気(風向き)に流されて投票する有権者が少なくないといわれている。さらに、日頃から、仕事を介して、名前と顔を売っているアナウンサーやコメンテーターは集票力が高いと見られている。今回の都知事選では当初、鳥越候補と小池候補が浮動票獲得のゼロ・サムゲームを展開すると想定されていた。鳥越候補を見捨てた有権者は「増田候補」には向かわず「小池候補」に流れると想定されていた。日本共産党支持者や民進党支持者の相当数が「小池候補」に流れたのもその証拠。

つまり、週刊文春(週刊新潮)に鳥越候補の素行や不良行為を暴露し掲載させた何者かの狙いは「鳥越候補を落選させること」にあった。小池候補が漁夫の利を得る立場にあった。神(かみ)の見えざる手が働き、小池候補に幸運を呼び込んだ。さらに、投票日の3日前(28日)に発行された週刊文春8月4日号は、増田候補の主力応援団自民党都連内田幹事長の「芳しくない素行歴」を大々的に報じた。まず鳥越候補を潰し、しかる後に増田候補に打撃を与えるという作戦が実行された。

第3:小池ゆりこの選挙スタンス

2015年11月22日、大阪市長、大阪府知事を選ぶ、いわゆる大阪ダブル選が行われた。結果、大阪市長選では橋下徹の後継者おおさか維新の会推薦の吉村洋文候補が約59万票を獲得し、自民・民主・共産・社民・生活等の既成全政党が推薦又は支持する柳本あきら候補・自民(約40万票獲得)を圧倒した。大阪府知事選ではおおさか維新の会推薦の現職松井一郎知事が自民党推薦候補にダブルスコアーの大差をつけて圧勝。出口調査によれば、いずれの選挙でも、自民党支持者の半数以上がおおさか維新の会候補に投票したとされている。

大阪ダブル選の特徴は(1)おおさか維新の会が既成の全政党と対決して戦ったこと、(2)おおさか維新の会候補は安倍内閣の政策を評価する一方、共産党と共闘した「自民党大阪府連(当時)」を悪の巣窟とみなし、徹底的に批判し自民党支持者の取り込みを図ったことだ。

自民党本部は大阪ダブル選挙を勝ち抜くべく、谷垣幹事長、石破地方創生相、稲田政調会長(いずれも当時)ら多数の党幹部や国会議員を大阪に送り込み総力戦を戦ったが、自民党支持者の過半数の離反を招き大敗した。自民党大阪府連執行部は惨敗の責任をとって総辞職し解体的出直しに追い込まれた。

選挙期間中、安倍総理(自民党総裁)は所用のため神戸や和歌山を巡回していたから、自民党推薦候補の応援演説を行う時間的余裕はあったと推測されるが、安倍総理は大阪府連の度重なる要請に応じなかった。負けることが分かっている地方の首長選に総理が首を突っ込む政治的ダメージを恐れたのか?あるいは「おおさか維新の会」との義理を優越したのか?あるいは、当時の自民党大阪府連は「おおさか維新の会打倒」の旗を掲げ、宿敵たるべき日本共産党(安倍内閣打倒を党是とする)と野合していたから、お灸をすえる必要があると考えたのか?真偽はは明らかではない。

7月上旬、小池ゆりこは都知事選出馬にあたり、安倍内閣の主要政策「デフレからの脱却をめざすアベノミクス」と「女性が輝く社会の実現」は共感できると表明。「安倍内閣は善だが、自民党東京都連は悪」という大阪ダブル選と同じ構図の戦闘態勢を敷いた。都知事選では谷垣幹事長に代わって菅官房長官が増田候補応援の陣頭指揮をとったほか、系列の国会議員、都議会議員、区議会議員、区長、市町村長を総動員して増田候補の選挙活動に注力した。

一方、安倍総理(自民党総裁)は大阪ダブル選への対応と同じく増田候補を応援する街頭演説に参加せず。敗戦が見込まれていた増田候補の応援に躊躇したのか?それとも、東京都の行政・議会・企業の持ちつ持たれつの爛れた関係を勘案すると、新都知事は調整役の増田候補よりも、突破力・破壊力のある小池候補の方が適任と考えのか?いずれにせよ、「小池候補」は「大阪ダブル選」と同じく自民党支持者の過半を取り込んで圧勝できた。これを称して「レジャビュー(既視感)」という。

小泉純一郎は「自民党をぶっ壊す」と叫んで、抵抗勢力を党外に放逐して郵政民営化の是非を問う解散を仕掛けた。抵抗勢力の選挙区に刺客を送り込み落選させた。小池ゆりこは「刺客1号」として東京10区に送り込まれ勝ち抜いた。

安倍晋三には小泉純一郎のような劇場型の華々しさはない。時間をかけて政敵を追い込む「ユデガエル方式」を愛用しているように見える。異端児や異端政党をテコに自民党の悪しき金権腐敗体質にメスを入れたい(自浄)と考えているように見える。安倍総理・菅官房長官とおおさか維新の会は「ウインウインの関係」、安倍総理・二階幹事長と小池都知事も「ウインウインの関係」を目指しているのであろうか?

第4:小池ゆりこが都知事選立候補にあたり相談した相手(1人)とは?

小池ゆりこは今回の都知事選立候補に当たって「相談したのは1人」と述べた。乾坤一擲の大勝負を賭ける境地で相談する候補は、政治家に抜擢してくれた旧日本新党細川護熙党首、旧新進党・旧自由党小沢一郎党首、環境大臣に抜擢してくれた小泉純一郎元総理、女性初めての防衛大臣(第1次安倍内閣)に抜擢してくれた安倍晋三総理、そして4年前、自民党総裁選の最有力馬であった石破茂であろう。

「機を見るに敏」で政治感覚に優れた小池ゆりこが、今や政治的影響力がゼロの細川護熙、小泉純一郎、小沢一郎に相談した可能性はない。何のメリットもないからだ。4年前の自民党総裁選で安倍晋三に敗れた石破茂は、2年前、No.2の自民党幹事長から「地方創生担当国務大臣」に取り込まれ、政治的影響力を失い影が徐々に薄くなった。小池ゆりこが人生最後の勝負を賭ける都知事選立候補に際し、落ち目の石破茂に相談した可能性も低い。小池ゆりこが直接又は人を介して相談した相手は最高権力者安倍晋三総理以外にない。

一昨日だったか、テレビ番組で、下村博文(当時安倍総裁特別補佐)は「私は小池さんとは選挙区が隣接し親しく接してきた。今回の件で小池さんから相談されたことは事実」と告白した。下村博文は「友人」として相談されたのか、それとも「安倍総裁特別補佐」として相談されたのかは明示しなかったが、歴戦の雌小池ゆりこが下村博文に「個人的な悩み」を打ち明けたと考えることはできないから、下村博文を介して「安倍総理に伝達し、意向を伺った」と見るべきだろう。

東京都は十数年に及ぶ石原都政により、成果と共に、積年の膿が異臭を放つようになっていたのではあるまいか。知事・副知事、官僚、都議会、企業の癒着が蔓延し、行政の肥大化と税金の浪費を常態化させているのではなかろうか。自浄能力を失った権力は必ず腐敗する。猪瀬・舛添と2代続けて都知事が辞任に追い込まれたのは氷山の一角というべきだろう。

2年前、小池ゆりこは石原慎太郎から都知事選立候補を打診されその気になったことがあると告白したが、いかなる事情があってか、舛添要一が自民・公明両党の推薦を受け都知事選に立候補して当選した。当時、小池ゆりこは石破総裁・総理誕生に賭けて勝負に敗け、いわゆる「干され組」に編入され、暇を持て余していた。常にスポットライトを浴びる場面を歩いてきた小池ゆりこにとっては「することがない日々」ほどの耐え難いものはない。小池ゆりこは齢64、「このまま齢を重ね、持てる力を十分に発揮する機会もなく終わってしまうのか」と考えるだけでも狂い死にそうになった。

小池ゆりこは「このまま朽ち果てるのは口惜しい。天涯から飛び込むつもりで人生最後の勝負を賭けてみたい。金権腐敗と既得権の巣窟東京都の改革に挑戦してみたい」と下村博文に心情を告白し、「安倍総理の意向を伺って欲しい」と伝言した可能性はある。安倍総理の意向を伺うという形式を踏んで、自らの意思を安倍総理に伝え、「然るべき支援を」と密かに期待したとしても何の不思議もない。自民党所属の衆院議員小池ゆりこが自民党総裁に相談したとしても奇異な行為とはいえない。

おおさか維新の会橋下徹・松井一郎らは戦後長らく日本社会党(民主党・民進党)と日本共産党の巣窟であり、彼らの既得権の最重要拠点の一つであった大阪市役所と大阪府庁の改革に乗り出した。大阪維新の会は発足直後から、安倍晋三を事実上の後見人的として仰ぎ見ていた。その関係は今でも変わっていない。

都知事選が告示される前、自民党本部(谷垣幹事長)と同党都連は水面下で、増田元総務大臣(第1次安倍内閣)を擁立する方向で動いていた。都議会、区議会、市町村会等に根回して周辺を固めた。安倍総裁(総理)が党本部や都連の動向を無視して「小池ゆりこの都知事選立候補」に賛同し激励することはあり得ない。したがって、安倍総理は「衆院議員の資格を失う危険を犯してまで都政改革のために一命を賭すと覚悟を決めたのであれば、これに反対する理由はない。靖国神社参拝と同じく、本人の心の問題だ」とか言って、婉曲的に自らの真意を伝えたのではなかろうか。「以心伝心」又は「言外の言(空気)」で真意を察知させる日本式コミュニケーションだ。

第5:小池都知事と都議会自民・公明両党の関係調整問題

大阪維新の会は、発足後の府議会選と大阪市議会選で単独過半数を獲得したから、全野党の反対を押し切って強引な政権運営を行うことが可能であったし、岩盤の如く牢固な既得権をある程度切り崩すことができた。しかるに4年後の地方選で大阪維新の会は大阪市議会では単独過半数割れに追い込まれた。結果、野党(自民・公明・共産・民主等抵抗勢力)が過半数を占める市議会の反対で法案が尽く否決され、又は棚晒しとなった。橋下徹が目指した改革は進まず行政全般が遅滞した。「大阪都構想の賛否を問う住民投票」は公明党との取引が成立しようやく実施することができたが、その他の主要な案件は氷結状態に陥った。

小池知事は都議会の95%以上が野党という最悪の状態から出発する。しかも選挙期間中、「自民党都連は悪の巣窟」と名指しで罵倒したから、自民党都連(自民党都議会議員)の反発も半端ではない、恨み骨髄に達している。仮に、自民・公明両党で約3分の2を占める都議会と都知事が対立を続けた場合、東京五輪の準備作業が遅滞するほか、小池知事が提出する予算案を初めあらゆる法案が成立せず都政全般が行き詰まる。都民の不満は公約を実行できない小池知事だけでなく、自民・公明両党都議団にも向けられる。「喧嘩している場合じゃないでしょう。山積している諸課題に取り組んでよ」と相成る。来年度は都議会議員選挙が控えているから、自民・公明両党の都議も一定の成果を上げておく必要がある。なお、都知事選と同日に行われた都議会補欠選挙(4地区)において、自民党が全勝したのも、都民が自民党への期待を失っていない証拠だ。

8月4日、安倍総理は表敬訪問してきた小池都知事との話し合い(10分間)を公開し、政府と東京都の関係修復を世間に知らしめた。さらに小池知事は自民党二階幹事長と面談し「私を支持してくれた国会議員、都議会議員、区議会議員等に対する処分をなるべく穏便にお願いしたい」と申し入れた。二階幹事長は「処分を急ぐつもりはない、撃ち方止めだ」と応じた。政府も、自民党本部も小池都知事との関係悪化は避けたいというのが本音だろう。「都民のため」にならないからだ。

自民党都連は5日、知事選惨敗の責任をとって石原伸晃会長、内田幹事長ほか5役の辞任を了承し、新たな執行部選出の手続きに移行した。菅官房長官、自民党本部の誰も責任をとっていないが、自民党都連の5役が敗戦の責任を背負うことで一件落着を図った。いわゆる「トカゲの尻尾切り」であるが、鳥越が惨敗したのに、共産党志位和夫も、民進党岡田克也も責任をとっていない。選挙(戦争)に負けた程度でハラを切っていてはいくら命があっても足りないから目くじらを立てて云々するほどのことではないということか。

小池ゆりこは自らの意思で自民党を離党するつもりはないようで、「進退伺い」を提出した。ボールを預かっている自民党本部(二階幹事長)は「当面処分は行わない」との無期限延長論だ。結果、自民党員の小池都知事と、都知事と話もできない自民党都議会議員という倒錯した関係が続く。小池都知事が自民党を離党すれば一件落着となるが、小池都知事にとって自民党に留まるメリットも少なくない。「今、自民党都議団の嫌がらせで困っている。何とか指導してもらえないか?」との陳情も可能だから、中途半端という身分も悪くはない。

4日、自民党都連は、石原伸晃会長、内田幹事長ほか3人の幹部を辞任させ、新たな執行部を立ち上げることを決めた。小池都知事と昵懇の二階俊博幹事長、自民党都連所属の下村博文幹事長代行(前安倍総裁特別補佐)、同じく丸川珠代五輪相らが窓口となって都知事と都議会自民党議員団の仲裁に乗り出す以外にない。今回の内閣改造と党本部役員人事はそのような事態を想定して行われた面もあろう。下村博文幹事長代行と丸川珠代五輪相(いずれも総裁閥細田派)は安倍総理の直系子分だ。

小池候補は「自民党都連はブラックボックス」と非難・攻撃し、世間の喝采を浴びた。小泉純一郎・橋下徹・トランプが愛用する劇場型選挙戦術だ。この戦法の弱点は選挙が終っても後遺症が残る点にある。勝者は簡単に忘れるが、被害者は恨み骨髄で千年でも万年でも忘れない。小池都知事は就任直後、「都民のため、都政を前に進めるために都議会との話し合いを心がけたい」と路線を修正した。選挙戦術と実際の行政を使い分けるのは政治の「イロハ」ではあるが、それにも限度というものはある。勝者は「それはそれ、これはこれ」と簡単に切り替えることができるが、さんざんコケにされ、弄ばれてきた被害者は心に傷を負っている(トラウマ)から、手の平を返す気分になれない。米共和党の大統領予備選においてトランプ候補に罵倒されトラウマになったクルーズ候補やブッシュ候補と同じ気分だろう。人間は感情で生きる動物であり、自分を律することがとても難しい厄介な動物なのだ。

第6:自民党本部の役員人事と同都連の再建

数年前から、自民党大阪府連(柳本卓司会長・二階派)は保守の矜持を捨て、日本共産党や旧民主党等左翼勢力との「反維新共闘」を追求してきたが、大阪ダブル選に惨敗し執行部総辞職による解体的出直しに追い込まれた。結果、安倍晋三直系の中山泰秀府連会長(前外務副大臣・細田派)が率いる新体制に移行した。

今回の都知事選では自民・公明両党推薦の増田候補が惨敗。その責任をとって石原伸晃会長や内田幹事長らが辞職に追い込まれた。石原伸晃はよほど口惜しかったのか?「今回の知事選は党本部が主導したもので、谷垣幹事長が責任をとるべきところ、同氏が事故入院中で不在のため、私(石原伸晃)が代わって辞任する」との心境を披瀝した。党本部による「トカゲの尻尾きり(責任転嫁)に我慢できず、つい「日頃の鬱憤(本音)」が出たのであろう。この非政治的発言は又はいつもの暴言癖(舌足らず)が出たのであろうが、何とも冴えない話ではある。

東京都選出の自民党衆院議員は16人。会長適任者は鴨下一郎(石破派・元環境相)、下村博文(細田派・幹事長代行)、萩生田光一(細田派・内閣官房副長官)の3人。石破一家の若頭補佐鴨下一郎に我が国最大の地方組織(都連)の運営を任せる訳にもいかないだろうから、大阪府連に続いて東京都連の再建も総裁閥「細田派」が担うのではあるまいか。鎌倉御家人が不祥事を起こすたびに北条一族の領地が拡大した。同じく、外様大名が取り潰されるたびに徳川・松平家の藩領が拡大した。

まとめ

関ヶ原の合戦は豊臣政権内部の権力闘争であった。東軍が徳川家康を擁立し、西軍が石田三成を神輿に担いだ。今回の都知事選においては自民・公明・こころの3党が増田候補を擁立し、共産・民進・社民・生活の4党が鳥越候補を神輿に仕立て上げ選挙戦を戦った。そして「政党や組織に依存しない個人」を標榜したのが小池候補。小池候補を神輿にして担いだのは、橋下徹風にいうと「ふわふわした民意」ということになろうか。日頃はどこにいるのか分からない空気みたいな存在が風に煽られ竜巻となって荒れ狂うこともある。

情報化時代特有の「ふわふわした民意」が選挙戦の帰趨を決定することはこれまでも指摘されてきたが、筆者は戦争(選挙戦)の帰趨に決定的影響を与えながらも歴史の裏面に潜んでいる「力」を直視すべきではないかと考えている。目に見える権力闘争と目に見えない権力闘争があるのではないかと。

豊臣政権の中核的存在であった加藤清正や福島正則ら有力大名にとって秀吉の正室ねねは「地母神」であった。結果から見ると、ねねは理知的な石田三成よりも、仁義に厚い徳川家康とウマが合ったといえようか。地母神ねねの意向を忖度した加藤清正や福島正則らは徳川家康を擁立して関ヶ原の合戦に臨んだ。「ねね」の意向が関ヶ原の合戦に決定的影響を与えたといってよい。

小池ゆりこを圧勝に導いた要因の一つは、(1)舛添前知事が韓国・朴槿恵大統領と約束した「都所有地を韓国系民団の学校建設用地として貸与する件」について明確に否定したこと。(2)「在日外国人に対する地方参政権を付与する件」についても、鳥越や増田と異なり明確に否定したことが挙げられる。このテーマで小池候補は保守層の心をがっしりとつかみ、保守系団体の支援を獲得することができた。中国(中共)や韓国と関連するテーマは各候補の色合いを鮮やかにあぶり出すから誤魔化しはきかない。

今回、小池候補を応援した保守系団体は最後まで黒子役に徹した。「小池候補を応援していること」を知られたくない何らかの事情、又は秘匿すべき特別の背景があったのだろう。彼らは歴史の転換に決定的な影響を与えながら、その業績が歴史に記録されることはない。「神の見えざる手」とされて永遠に封印される。 白髪爺 at 19:12

この記事へのコメント

1. Posted by 大和は国のまほろば 2016年08月06日 22:21
小池さんが出馬すると聞いたときに・・決まりだな!と思いました
イギリスのメイ首相、アメリカのヒラリーにも追い風が(メール事件の不問)また台湾も女性の首相誕生と続いていたから、東京も女性の知事さんかな?とあまり深くは考えませんでした
しかし小池さんが出たことで東京の伏魔殿の内容がテレビの番組で詳しく解説されて・・こりゃあかんわ
おまけに鳥越さんはスキャンダルより、都の行政に全く素人で知識も又ブレーンもいないことがばれてしまったし、これからジャーナリストとしてやって行けるんでしょうか?

増田さんは別にどうとは思いませんけど、石原さんの『厚化粧の大年増に都政は任せられない』って有権者の半分は女性ですよ(笑)オウンゴールで勝手に、増田陣営は自滅・・最初から最後まで小池さんの独走でした

さて第二ラウンドが始まって・・・いきなり森元総理が小池知事に、バッハさんに会う気は有るかと?電話された様ですね・・ドのような風向き?かしら

来年はいよいよと議会議員選挙・・東京都議のお一人お一人が見られています
何かちょっとした隙があれば来年は落選です・・面白いですね

2. Posted by 白髪爺 2016年08月07日 00:14

作戦通り、石原伸晃都連会長を辞任させて閣内に封じ込め、ほとぼりが冷めた段階で始末するという段取りになっているのでしょうね。飛ぶ鳥を落と勢いがあった石破茂がこの2年ですっかり骨抜きにされてしまいました。習近平のように、いきなり大粛清を行うと抵抗も大きい(窮鼠猫を噛むこともある)訳ですので、手間暇かけてじっくり煮込み味付けして食らうということでしょうか。
すでに、安倍総理が大方針を下しておりますから、二階幹事長や森元総理も、そして自民党都連(都議会)も融和的姿勢に転じるのではないでしょうか。そして、自民党と公明党はいつの間にか「野党席から与党席に横滑り」というシナリオになるかもしれませんね。
御指摘のようなケースは「自民党都議団が強硬派と融和派に分裂した場合には起こりうる事態かと思われますが、自民党都議団が一致結束して動く場合は小池知事も「敵対するのは得策ではない」と考え柔軟な対応をするのだろうと思います。

3. Posted by 絢爛たるグランドセーヌ 2016年08月07日 12:47

自分は都民ではないので投票できませんでしたが、もし投票できるなら桜井候補しかあり得ないと思っていました。惨敗したとはいえ、鳥越という極左に100万もの票が入ったことに、驚いたと同時に東京の民度はどうなっているのだろうかと呆れるばかりです。
下村博文氏といえば、青山繫晴さんの選挙演説講演会をセッティングした唯一の自民党議員というのが記憶に新しいです。下村さんは、安倍総理の意向を忖度して、縁の下の力持ちとして動いているのでしょうね。こういう人がいるのは頼もしい限りではあります。

4.Posted by 白髪爺 2016年08月07日 13:52

50年ほど前の左翼全盛時代、社共統一候補美濃部は2期8年都知事を担いました。左翼全盛期を知っている者は「左翼もすっかり落ちぶれてしまったなぁ」と感じているはずです。

自民党最大派閥の清和会(細田派)は、事実上の安倍晋三派ですが、安倍晋三総理以降の総理候補者が育っていません。そこで、稲田朋美に経験を積ませる等して総理候補者に名乗りを上げることができるよう養成しているのでしょう。今般、下村博文を幹事長代行にすえたのも、二階幹事長の下で実践的訓練を積ませ、幹事長や総理の有力候補に育てたいというハラではないかと推察しております。
安倍総理は「憲法改正は10年単位の大事業」と考えていると思います。そこで、総理退任以降もキングメーカーとなって影響力を行使し、大事業を完成させるべく、その担い手(後継者)の育成に注力しているのかもしれませんね。

5. Posted by 不良定年親父 2016年08月07日 22:59

今回の都知事選で、石原慎太郎が小池百合子を「大年増、厚化粧」と罵ったことで、多くの人から批判を受けました。慎太郎のような、表現力に富み、他人の言動を批判するにはルールがあることを知っているはづの人が、このような暴言を吐いたのは、正常な判断力を失いつつある兆候なのでしょうか?それとも、増田を応援する愚息の手前、増田応援を装いながら結果的に小池支援をしたのでしょうか?
また、日本のこころが、外国人参政権賛成の増田候補を支持したことも解せません。何か、裏があるのでしょうか?
更に、天台宗の大僧正である瀬戸内寂聴も、小池厚化粧発言をして鳥越を応援しておりましたが、僧侶としてあるまじき発言であることは言うを俟ちません。天台宗は、しかるべき処分を行うべきと思うのですが、無理でしょうね。寂聴からの上納金がストップすれば、宗門の財政に与える影響があるからでしょうね。
上記の各項目について、ブログ主様のご見解を賜れば幸いです。

6. Posted by 白髪爺 2016年08月08日 08:56

伏魔殿といわれていた都庁に単身で殴り込みをかけた男(慎太郎)が、官僚と議会連合軍の抵抗に遭遇して悪戦苦闘、息子(伸晃)を自民党都連会長に据えて徐々に形勢を逆転、ようやく「石原一家のシマ(縄張り)」にすることができました。首都東京の財力は石原一家の力の源泉となりました。
石原慎太郎も人の親、「美田(縄張り)を息子に残したい」と考えたのでしょう。これに挑戦したのが小池ゆりこという一匹狼でした。石原親子が我を忘れるほど焦ったのは無理もありません。石原一家にとって唯一のシマ(縄張り)を失うか否かの瀬戸際に立たされたのですから。「日本のこころ」は石原慎太郎との義理を優先し、思想・信条を二の次においたと考えてよいと思います。
瀬戸内寂聴は一応「脱俗」と称しておりますが、実体は何も変わっておらず、左翼の衣を脱ぐことができない俗物です。瀬戸内寂聴から見て「保守反動・極右の小池ゆりこ(日本会議)」が都知事選で当選する可能性が出てきたので、左翼特有の恐怖心にかられたのでしょう。
我が国を代表する首都、国富が集中している首都、最も実入りの多い(おいしい)首都の縄張りは与野党を問わず、あるいは自民党の各派閥や個人を問わず虎視眈々と狙っています。小池ゆりこは組織とは無縁の「一匹狼」なのか、それとも「刺客(雇われマダム」なのかは、今後の推移を見ると明らかになると思います。オーナーがいるのかいないのかが。

7. Posted by 東京都民 2016年08月08日 15:58

白髪爺様、いつも興味深く拝読させていただいています。
右だから、左だからで正解、不正解はないかと思いますが、少し疑問があります。
現在の有権者=国民の付託を受けている議員は、有権者の利益の為、活動するのが当たり前な気もしますが、一有権者から見て実際はそうではなさそうな候補者、議員もよく見かけるような気もします。

すべての国が満たされ、豊かであれば、左寄りといわれる人々の意見も大多数に受け入れてもらえると思いますが、現実にはそうはいかず、実際に選挙を経て何度も民意が反映された結果が出ていると思いますが、納得いかない人にとっては受け入れがたいようです。

そこで質問です。
いまでもなお左寄りの発言を繰り返す人たちの最終目的はなんなのでしょうか?
気軽に考えれば、日々の生活の為、個人的な名誉の為、注意深く考えれば、中共、朝鮮のスパイ説なんかも納得できるものです。
リベラルで人権意識の高い人=高給取りでインテリとの話もあるので、物事を知れば知るほどそうなるものなのでしょうか。

8. Posted by 白髪爺 2016年08月08日 21:24

共産主義者(社会主義者)は国家権力を握るまでは「人民の利益を図る平和の求道者」の衣を着ておりますが、一度、国家権力を握ったならば、人民を弾圧し、共産党最高幹部以下が国家の富の大半を独占することはソ連邦、中華人民共和国、朝鮮民主主義人民共和国で実証されております。日本共産党、社民、生活、民進党(左派)も同じ体質です。つまり、彼らの目的を一言でいうと「権力欲・金銭欲・名声欲の達成」に尽きると思います。
グローバル経済を主導したエスタブリッシュメント(指導階級・国際金融資本と多国籍企業の代理人)は米国や欧州連合(EU)の多数派から「超格差社会を創造した悪の権化」とみなされています。彼らは自らを「高学歴インテリ・リベラル・国際主義者」と自認し、落ちこぼれ組(無能)を馬鹿にしています。「ポピュリズム=悪」として非難します。
選挙制度の外側にいて何の拘束も受けないエリートが世界を指導(支配)すべきだと考えています。我が国でいえば、議員内閣制を馬鹿にする官僚が主導する政治となります。
欧州におけるナショナリズムの台頭、米国におけるトランプ・サンダース現象を勘案すると、永遠に続くと思われていた彼らの土台が崩れ始めたということではないでしょうか。

9. Posted by 赤日国売 2016年08月09日 02:09

ブログ主様独自の切り口には毎回敬服します。今回はしばらくぶりに投稿させていただきます。

先般の都知事選は小池氏の圧勝と相成ったわけですが、2012年石原氏の辞任以来、猪瀬氏、舛添氏と3人立て続けに任期途中での辞任となりました。東京都民からすればこうしたドタバタはもうイヤと、都政に新風を巻き起こす人材として小池氏は最適だったといえましょうが、2020年のオリンピックに向けて待ったなしの状況下でどこまで辣腕ぶりを発揮できるのかは未知数なところです。

オリンピック開催国のブラジルに目を向けると、2009年のIOC総会での盛り上がりが嘘のように国家経済が悪化してしまいました。これだけの短期間で目まぐるしく変わる国際社会を見るにつけ、我が国の4年後がどのような情勢になるのかは全く分かりません。しかも2018年の冬季大会が韓国で開催されるということもあり、波乱含みの要素が山積といった感じでしょうか。

10. Posted by 白髪爺 2016年08月09日 09:01

目下、先進国(G7)の中で、安定した政治基盤を持っているのは我が安倍自民党だけで、世界の七不思議の一つとみられています。
西欧思想の「善か悪か」「肯定か否定か」という二元論がグルーバリル資本主義か、それとも国家主義(ナショナリズム)か?、能力に応じて報酬を受け取るエスタブリッシュが主導する政治か、それとも落ちこぼれ組を糾合するナショナリズムか?で欧米各国の国論は分裂し政情不安定となっています。
我が国は「多神教国家」ですし、安倍自民党は我が国の伝統に則り、国家主義・民族主義を初めグローバリズム、リベラリズム(福祉政策)等、情勢に応じて重心を移動しながら臨機応変に対応しています
自民党都連(自民党都議会)の役員改選は、小池知事との関係が円滑に進む態勢づくりで行われるでありましょうし、「雨降って地固まる」という方向で動くのではないでしょうか。
政治的混乱と社会不安が起こるとすれば、それは第1に、中国経済の破綻を契機とする中国共産党一党独裁体制(先軍体制)の自壊と、第2に、韓国は100年前の大韓帝国末期と同じく内部抗争が激化し経済失速と政治的大混乱が始まることになると思います。
我が国は国力(経済力・国防力)を養いながら泰然自若して然るべく対応すればよろしいのではないでしょうか。中共が没落し、米国が自己都合によってアジアから撤退したとき、かって頓挫した大東亜共栄圏構想が再び蘇るのではないでしょうか。

11. Posted by 東京都民 2016年08月09日 11:22
白髪爺様
ご回答ありがとうございます。なるほど、やはり最終目的はお金なのでしょうね。高尚なことを言っているようで俗人的な人が多いのも納得です。
ただ、今の日本の左寄りの共闘している野党はまじめに政権を取りたいとはとても思えないような、稚拙な言動が見受けられますがどこまで本気なのでしょうか?おかしなことばかり言って、大丈夫かこの人、と思って経歴を調べてみると、経歴、学歴はすごかったりするのがとても不思議です。そう考えると実は裏がありそう(保守を援護射撃して得する業界の差し金?)ですが、そんな風に見えないのも事実です。
安保法制の時にはメディアも煽り「戦争反対」デモも盛り上がりましたが、尖閣で一触即発の今こそ、中国大使館前で行動すればアリバイ成立のチャンスなんですが、なぜ何も起きないのでしょうか。とても不思議です。

12. Posted by 白髪爺 2016年08月09日 11:51

「反安倍」「反米」「反原発」には中国共産党中央を初めカネを出してくれるスポンサーがいますが、「反中共」や「反韓」にはスポンサーがいないということではないでしょうか。真夏の暑い最中に、手弁当で、熱中症の危険も顧みず白昼デモを行う奇特な人間はほとんどないということでしょう。
左翼が「反対のための反対」をやるのは、政策を打ち出しても実現可能性はゼロで虚しいだけですし、それよりも「反対した」と大騒ぎすることでスポンサー又はオーナーのご機嫌を損なわないよう奮励努力しているよう演技している(ロールプレイ)のだと思います。左翼(雇われマダム)もオーナーのご機嫌を損じて解雇されることがないよう気配りを欠かさないということでしょう。
「学歴や経歴」は世渡りのオールマイティではありませんし、場合によっては世渡りの邪魔になることもあります。明治時代であればともかく、昨今は「学歴や経歴」にはそれほどの値打ちはありません。それよりも「実績」が評価される時代になったのではないでしょうか。
世の中は複雑そうに見えて、実は「損得」を競い合う単純なゲームだと思います。煽動・宣伝を駆使する情報戦(ポピュリズム)はトーナメントゲームを勝ち抜くための手段と思います。「騙す方はワルで、騙される方はアホ」という関係になっています。

13. Posted by 不良定年親父 2016年08月12日 22:48

尖閣に支那の公船や漁船が大挙して押し掛けている中、安部総理は、静養先でゴルフ。今回の総理の行動には、理解に苦しみます。総理は、能天気を装ってるだけで、静養先から関係者に然るべき指示を出しているのでしょうか?

14. Posted by 白髪爺 2016年08月13日 11:02

中共中央は「北戴河」で生きるか死ぬかを賭けた権力闘争の真最中であり、権力闘争を有利に運ぶ狙いをもった何者か(習近平一派、江沢民・曽慶紅一派及び胡錦濤一派のいずれか)が、尖閣諸島海域で騒動を起こしたがっているというのが常識的見解です。つまり、「挑発に乗せられ大騒ぎする」ことは敵の思惑にはまることになります
我が国としては「沈着・冷静に対応して全く動じない」との姿勢を堅持することが肝要という位置づけなのでしょう。安倍総理が「ゴルフ三昧」と「先祖の墓参り」等で悠然と振る舞っているのは「危機意識の欠如」というよりも、「挑発には乗らない意思」を態度で示しているのだろうと思います。韓国程度の中小国であれば朴槿恵大統領が陣頭指揮をとるべきでありましょうが、G7の主要国日本の総理は大国らしく振る舞うべきでしょう。つまり、安倍総理があわてふためいて陣頭指揮をとるケースには該当しないと思います。現場(海上保安庁、海自・空自)には然るべき対応をとるように指示しているでしょうが。
さらに、遅ればせながら、外務省は不関与主義の親中オバマ政権の尻をつつき、一応「対中非難」の声明を出させました。敵が仕掛けてきた技を逆用して技を仕掛け(ボデーブロー)、徐々に敵を追い込むという戦略ではないでしょうか。

15. Posted by 町工場の親方 2016年08月14日 20:15

>また、日本のこころが、外国人参政権賛成の増田候補を支持したことも解せません。何か、裏があるのでしょうか?

私も今回の都知事選において、「日本のこころ」、が党として、増田候補を推すとのテレビ画面を見て、呆然としてしまいました。
自民党も昨年12月28日の安倍総理の談話には、まったくがっかりしてしまいました。
小堀桂一郎・東大名誉教授が産経、「正論欄」、に書かれた教授の深い嘆きと絶望の文章、と全く気持ちを同じくする者として、
結局、「日本のこころ」、以外は支持できない、と思っていただけに、シヨックでした。

増田寛也なる人間を自民党、東京都連が引っ張り出してきた来たときは、この人物について、全く知識がありませんでした。
しかし、彼の媚韓、外国人地方参政権、賛成の思想に対し、私の愛読する、社会・経済ブログの横綱、並びに往年の大関、coffeeさん、坂真さんのお二人が口を極めて酷評しているのを読み、彼の経歴を見て、私の最も嫌いなタイプの人間、(古賀某と同じく)、だということがよく分かりました。
外国人参政権賛成、という手合いは、端的に、日本の国家・国民が嫌いな連中です。
よりによって、こんなのを推す、「日本のこころ」、に信頼を裏切られた思いで、先日、地上波ではないテレビ会社の役員をしている人に、怒りをぶつけたところ、
「これには、無理からぬわけがあります。なにしろ、「次世代の党」、の衆議院議員が片端から落選し、完全な弱小政党になったため、国会で質問ができず、その枠を自民党から回してもらっている事情があるため、あのように支持を表明したわけでしょう。」と語ってくれたのを聞き、国会の場で質疑ができないようでは、翼を捥がれ空を飛べない鷹のようなもので背に腹は代えられず、支持に名を連ねたのかと思いました。

16. Posted by 町工場の親方 2016年08月14日 20:22
>更に、天台宗の大僧正である瀬戸内寂聴も、小池厚化粧発言をして鳥越を応援しておりましたが、僧侶としてあるまじき発言であることは言うを俟ちません。天台宗は、しかるべき処分を行うべきと思うのですが、無理でしょうね。寂聴からの上納金がストップすれば、宗門の財政に与える影響があるからでしょうね。

もう半世紀前の話ですが、瀬戸内晴美が、「私は左派社会党の支持者である」、と述べたのを読み、こんな思想の持主かと思いましたが、後年、自民党参議院議員で、極右派と呼ばれた、今東光和尚の下に行き、「仏の道に入る」、と言い、頭を丸めたのにはどのような心境の変化か、といささか驚きました。
しかしその後、前回都知事選で細川護熙候補を支援して演説を繰り返し、今回は鳥越俊太郎です。
先祖返りし、左派社会党=社会主義協会派並みの道徳と常識の持主だということを再認識しました。
しかし、天台宗の中でかなりの地位を占めている人間ということを思うと、「天台宗」、そのものにつき考えてしまいます。

17. Posted by 白髪爺 2016年08月14日 22:40

自民・公明両党と日本の心が、そして、あの石原慎太郎が「増田候補」を擁立した動機はいろいろあるのでしょうが、これまでの都政の構造(既得権)を維持するためには、小池や鳥越のような「革命型」ではなく、増田のような官僚出身の「調整型」を必要としたということでしょうね。人間は、否政党であっても思想・信条に殉じることもあれば、「損得計算」を優先することもあるということではないでしょうか。
自民党というムラ社会型現実主義政党は、極右から社会民主主義者まで、親米から親中・親韓まで含んでいるモザイク型カメレオン政党です。「時と場合」によって、又は指導者によって容貌と体色を変える政党です。河野洋平が総裁になることもあれば、安倍晋三が総裁になることもあります。民進党(民主党)と自民党の差は、内部対立を抑え込めるか?内部対立を抑え込めないかの違いだと思います。
人間が思い描く「理念型」に合わせて「現実」が存在するのではありませんから、矛盾に満ちた「現実」に合わせて「柔らかい仮の理念型」を考えておくべきではないかと考えております。純粋無垢な青年期の各位にとっては抵抗があるでしょうが、挫折を繰り返すうちに、ヒトはニヒリズム(虚無主義)に陥ります。ニヒリズムを突き抜けたところに、西田幾多郎がいう「矛盾の自己同一」というカミの境地があるのかもしれません。
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