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中国石油関連企業の大失速と中国共産党の断末魔

おゆみ野四季の道  新 2016年8月31日 (水)

 そろそろ中国共産党の最後が見えてきた。共産党自慢の国営企業がそろって大赤字を計上し、とくにGDPの約1割を占めるといわれてきた石油関連企業が赤字か実質赤字にあえぎ、260万人といわれている従業員の馘首を始めたからだ。
なぜこれが共産党の崩壊につながるかというと国営企業の労働者はすべてといっていいほど共産党員で、この馘首は同時に共産党組織の崩壊につながるからだ。
「国営企業は国家と同じじゃないか。そこの労働者の首切りをするなんて信じられない。もう共産党員をやめる!! 習近平を虎たいじしろ!!」

 中国の誇る石油関連企業はペテロチャイナ、シノペック、ONOCCで、ペテロチャイナが油田開発、シノペックがガソリンや化学製品の販売、CNOOCが海底油田の開発を行ってきた。
売上高規模ではシノペックが世界第2位、ペテロチャイナが世界第4位で堂々たる世界企業で、従来営業利益はペテロチャイナが2兆円規模、シノペックとONOOCが1兆円規模だったが、16年度に入り利益が急速に減少してほぼゼロに近づいている。
日本のイメージでいえばトヨタ自動車の利益がゼロになったようなものだ。

 しかもこれはまともな減損処理をしないでの利益数値だから実態は半端ではない。
ペテロチャイナなど、過去にスーダンやリビヤやイラクやベネズエラにそれぞれ数兆円規模の投資を行ってきたが、こうした投資がすべて焦げ付いてしまった。
「今減損処理などしたらわが社は債務超過に陥ってしまう。たとえどんな理由があろうとも減損処理はしない」と居直っている。簡単に言えば倒産会社だ。

 CNOOCの海底油田なども生産すればするだけ赤字を膨らませるだけで、今海底油田の開発などしている国は単なるあほとみなされている。
「原油価格はアメリカのシェールオイルの生産価格に張り付いたままだ。もはや海底油田の時代は終わってしまった・・・・・・・」出るのはため息ばかりだ。
東シナ海での海底油田開発などさっさとやめたいが、国家の威信をかけて日本とつっぱっているのでそれもできない。今は掘っているふりをしているだけだ。

またシノペックは15年度対前年比+9%も原油の輸入を増やしたが、ガソリンの販売価格は4割程度低下し、化学製品など作っても国内には販売先がなくなってしまった。  
「こうなれば何でもいいからダンピングで海外に販売しろ」
安値の中国製品が世界中に出回って、これと競合する韓国の化学製品メ-カーはほとんど倒産直前になってしまった。 

 15年度中国がなおも原油の輸入を拡大するのを見て日経新聞などは「安いうちに備蓄を増やしている」と分析していたがこの分析は誤りだ。
中国では経済より政治が優先し、政治とは簡単に言えば賄賂だ。15年度に原油輸入が増えたのは輸入するとその2割程度がバックペイとして輸入閥に入るので、輸入閥の懐を肥やすために不要な原油輸入をしていただけだ
だから不要な輸入をやめさせるためには石油閥の一掃が必要で、習近平氏の汚職撲滅運動で石油閥のドン、周永康氏がパージされたのはそのためで、これでようやく不要な原油輸入が抑えられるようになった。
中国経済のキーワードは賄賂であり、需要と供給などという近代経済学の原則などまったく当てはまらない。  

 現在中国の国営企業は石油関連企業や鉄鋼や石炭やアルミ産業に見るようにすべてといっていいほどゾンビ企業になっている。中国大躍進の間思いっきり生産力を増大させたが、今はその生産力が過剰になり、マルクスの言う過剰生産恐慌に陥っている。
GDPに対する国営企業のウェイトは約5割だが、そのほとんどがゾンビ企業だから、中国経済は片肺飛行になっている。
「いったいどうしたらいいんだ。国営企業がすべて赤字に陥ってしまった。生産調整をするためには労働者の馘首が必須だが、国営企業の労働者とは共産党員だ。これではタコが自分の足を食べるようなものではないか・・・・・・」

 中国共産党が党員にパイを分け与える時代は終わった。今は労働者のくびきりをしなければ国営企業は生きのこれない。しかし首切りは共産党組織の崩壊につながる。
中国共産党が政権を取ってから約65年、ついに先が見えてきた。どうやら私の生きているうちに中国共産党の崩壊を見ることができそうだ。
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