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トランプ米大統領が誕生する日

推摩 一黙のブログ 2016年10月13日 22時24分

さて、近況はそんな感じとして、今、アメリカでは一ヶ月後に迫った米大統領選に向かって盛り上がってますね……いや、『盛り下がってる』かな?w
なにせ「史上最低の大統領候補討論会」と評されるほど下品で見る価値のない「非難合戦」でトランプはもちろんヒラリーも“評判を落として”います。

……まあ、両候補共“自業自得”の自爆なんですが。
今回の米大統領選が「どちらがより嫌われ者か?」を競う大統領選だ――なんて皮肉られるのもニベなるかな ┐( ̄ヘ ̄)┌
とりあえずドチラが勝利を収めても、『事実上、米大統領としての行政能力は最初からレイムダック化』するのが目に見えますナ(呆

そー予想する理由は「米議会が米大統領府と協力しない」からです(棒

……今のオバマ政権が優柔不断、決断力の欠如、外交でも後手後手の失策ばかりと評される理由の一つというか、原因に「オバマ政権と米上下院の対立」が大きな影響を与えています。
今現在、アメリカの上院下院は共和党が多数派を占めており、民主党から選出のオバマ大統領は「ほとんど議会で法案を通せない」状態に陥っています。

そこでオバマ大統領はいわゆる Executive Order(大統領命令)を発令を連発しております。
Executive Order――大統領命令とは、通常、法案を成立させるためには、上下両院で法案を通す必要がありますが、大統領命令は、大統領が議会の承認を要せずに発することのできる法令のことで、法律と同じ効果を持っています。

しかし、移民制度改革の実施など、共和党が嫌う政策を大統領令で連発するコトで、ますます議会多数派を占める共和党の反発を買い。
さらに彼らを議会に送り込んだティーパーティ(茶会派)を始めとする白人保守層の怒りを買っています。

その反発と不信が、米民主党内の次期大統領選でヒラリーに決まるまでに、バーニー・サンダース上院議員に支持が集まり。
ヒラリーに本決まりした後も、サンダース票が民主党の候補ではなく共和党のトランプ陣営に流れるのではないか? と心配させたのも、今のオバマ政権と(共和党多数派の)議会との対立による政治機能の麻痺が米世論の嫌気を差し、「オバマ政権の後継」とも目されているのも影響しています。

さて、では『共和党候補』であるトランプ候補が仮に大統領になったとして今の『米大統領と米議会の対立』は解消されるのでしょうか?
それは「否!」としか言いようがありませんネ ┐( ̄ヘ ̄)┌

と、申しますのも先日の第二回目の次期米大統領候補同士の直接対決、第二回の討論会直前に暴露された「トランプ氏の醜聞(スキャンダル)」のどーしょうもない下劣さに……

●ライアン下院議長、トランプ氏との共闘拒否 「今後は擁護しない」
2016年10月11日 【10月11日 AFP】

 米共和党で最高位の公職に就くポール・ライアン(Paul Ryan)下院議長は10日、議員らに対し、大統領選の同党候補、ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏をもはや「擁護」することも、共に選挙戦を戦うこともないという考えを示し、その代わりに下院議席の過半数維持に専心すると述べた。

……と、まあ『匙を投げだして』おりますw
まあ、気持ちはわかりますけどネッw
トランプは、「もうこれで私を束縛するものはなくなった」とかなんとか強がってますが、大統領選も終盤も終盤、共和党主流派の支援を失うのは大きな痛手でしょう。

――っていいますか、仮に『傍若無人なトランプが従来の共和党支持層を“アテにせず”、代わりにサイレント・マジョリティ(物言わぬ多数派)である米国内の不満層の票で大逆転w』を果たし見事、米大統領の座を射止めたとしても、これで「共和党選出の候補ながら母政党と対立する米大統領!?」という奇妙な構図が生み出されるコトとなりますなぁ~(´_`。)

まあ、大統領に選ばれながら出身母集団の政党(議会)と対立した米大統領は6代目ジョン・クインシー・アダムズを始め、13代目ミラード・フィルモア、17代目アンドリュー・ジョンソンなど前例はありますが、それぞれ時代背景で奴隷制や、共和党の先代大統領だったリンカーンに民主党議員ながら副大統領に抜擢されたアンドリュー・ジョンソンなどのようにそれ相応の理由がありました。

しかし、もしトランプが次期米大統領に選出されることになりましたら、『スキャンダルで選出前から議会(与野党)に見放され総スカンを食らった大統領』として名を刻むコトになるでしょう!

さて、そーなれば、本人に『天才的な政治センスと行政手腕』があればともかく、これまでのトランプ候補の言動や過去の実績を見るに「ただのハッタリ屋の山師、アジテーター(扇動家)」であって、とてもではないですが期待はできないでしょうから、トランプ次期米政権は四年の任期の間、無力化、機能不全に陥るコトになりかねません!?

無論、民主党候補のヒラリーが次期大統領になったとしても、今のオバマ政権同様、議会運営、予算や法案の通過に苦労するコトは変わりませんが、彼女の場合は“まだ、過去に実際の実績と行政手腕を証明して”います。

無論、ヒラリーには夫ビル・クリントン時代から中国(や韓国)系との癒着、過去の献金疑惑が付いて回りますが、オバマ政権下で国務長官時代に『特亜のどうしようもなさ』をハッキリ認識していますから、むしろパンダハガー(親中派)ではなくドラゴンスレイヤー(反中派)で行くと観て間違いないでしょう。

オバマ政権二期目初期には「アジア太平洋、極東方面の専門家がブレーンに居ない!?」という有様で、欧州や中東・北アフリカの政変や経済危機、紛争などの対処に追われたのも相まって「中国の増長」を許しましたが、今や米国の外交は米国防省のみならず米国務省も『対中警戒と封じ込め』で一致しています。
そーいう意味でも、トランプ、ヒラリーどちらが“マシ”かといいますと。

「ダントツでヒラリー大統領が誕生する方が世界平和とパックスアメリカーナ(米国による平和)の国際秩序と安定の維持にとって良い!」

と言えるのですが……正直、いいまして今回の米大統領選は「蓋を開けてみるまで」分かりません ┐( ̄ヘ ̄)┌

日本で報じられる聞こえてくるニュースを聞いていると「最早、ヒラリーで本決まり、トランプは終わったw」――かのように見えますが、『英国の国民投票でブレジレット(Brexit)が賛成多数で決まってしまった……』ように、事前の大方の予想や専門家の予想を裏切って、今回の米大統領選で、トランプが勝つ可能性が十分にあり得ると身構えておくべきです!

……まあ、たとえトランプ大統領が誕生してもアメリカで、フィリピンのように『大統領が好き勝手』できるというコトはないでしょうが、事実上、アメリカ外交や政治が機能不全に陥り混乱に陥るコトは避けえれないでしょう。

そして、その権力の空白を、ロシアのプーチン大帝と中国が狙わないワケがありません!

って、いいますか、これから中国の崩壊経済破綻や欧州の経済危機が予想されるというのに、「アメリカが無力!」となれば混乱に拍車をかけるコトになるでしょう。

そして私たちはそんな混迷の未来が……トランプ大統領、米トランプ政権の樹立という悪夢が十分にあり得ると『覚悟して』おくべきでしょう!

ここで忘れてはいけないのは「アメリカ国内で世界観が完結している」米国民が一定層、アメリカ国民の中には存在しているという現実です。

そーした ヤンキー ……もといw 内向きのアメリカ人はモンロー主義を始め『アメリカ版鎖国』を熱烈に希望しています。

そーした声というか層がアメリカに一定層、歴然と現実に存在しており、サンダース氏やトランプのような従来の常識では表舞台に立てないような人材を押し上げる原動力となっています!?

もっとも、たとえトランプが大統領の座を射止めたとしても「フィリピンのように」好き勝手に権力を行使するコトなどはできないでしょうが ┐( ̄ヘ ̄)┌

私はそのように観、今のアメリカ大統領選の行方を見守っています。

さて、ここからは蛇足ですが、たとえトランプが大統領の座を射止め、トランプ政権が誕生し、事実上アメリカ外交が機能不全、国際外交力学に空白が生み出される事になっても、中国もロシアも「心配するほど」外にチョッカイをかけ好き勝手できないでしょう。

いえ……正確には、「外に手を出してる場合ではなくなる」といいますか、中露それぞれの国内の権力と統治の維持に手いっぱいになり、外に目を向けている余裕が無くなる! と言った方が正しいでしょうか?

さて、中国については「すでに事実上は破綻している」経済のバブル崩壊が表立つか出さないか? の時間の問題ですし、習近平政権もその権力維持において何時なにが起こるか、果たしてこのまま権力を維持して行けるのか? まったくの予断を許さないことは、このブログを見に来て下さる皆様でしたら分かると思います。

その一方で、そんな中国はともかく、ロシアのプーチン大統領がどうして「アメリカの隙」を突かない、突けない状況に陥るのか? と不思議に思われる方も多いと思います。

そんな方には年前のプーチン大統領の次の言葉を思い出して欲しいと思います。

●原油価格急落でルーブルも暴落「98年」ロシア危機は再来するか
2014年12月22日
 原油価格の続落を背景に、先週15日にルーブルは対ドルで60台に乗せ、16日には80ドルまでの暴落を演じて、世界の資本市場の眼をロシアに釘付けにした。

 株式市場への売りが強まる「リスクオフ」の嵐の中で、ドル円が一気に115円台まで下落するなど、市場には1998年のロシア危機の再来に怯えたパニックの気配も感じられた。

 今日、ロシア経済は厳しい状況にある。

 プーチン大統領は「危機が克服されるまで最悪2年はかかる」と述べた。

 欧米の対ロ露制裁がすぐに緩和される見通しは乏しく、原油価格の更なる下落を予想する向きもある。やはり歴史は繰り返されるのだろうか。

赤字で強調した通り、今から“二年前”、原油価格暴落とルーブルの下落を前にして、こうした状況に対して、プーチン大統領は、APEC総会などの国際会議に積極的に出席し、「天然資源の値下がりは一時的なもので2年以内には必ず値上がりする、ロシアはいまの状況を乗り切る力がある」という強気の発言を繰り返していました。

そして、その二年が過ぎようとしている今、国際市場における原油価格の上昇は今だに先が見えません。

そしてプーチン氏が繰り返した「……2年」とは、裏返して言えば、ロシア経済とロシア政府が資源価格の低迷による不況と歳入の不足に耐えられる期限が二年ほどだと言っているよーなモノだと見ることもできるのです。

確かに、外交国際舞台においてプーチン氏の手腕は際立っています。

シリア内戦への介入と軍の引き上げのタイミングはこれ以上にない! というほど見事なモノでしたし、欧米の経済制裁にも野菜や果物などの不足する輸入品の輸入先を東欧や中央アジアの国々に切り替えるなど、危機対応にも上々の手腕をみせています。

しかし、今のロシアの国民の生活は物価の上昇に収入や年金がついて行かず悲惨な状況なのだそーです。
しかも人気抜群で盤石に見える国内の政治基盤、国民支持率も“実は見せかけ”で、かなりの上げ底と、言論統制の下になんとか保っているといっていいといいます。
まあ、中国と五十歩百歩というのがロシアの内実らしいですネ┐( ̄ヘ ̄)┌

そんなロシアですから、来年以降、どうなるかは中国同様まったく分かりません。

日本に居るとよほど注意してアンテナを張っていないと「国際情勢には」目隠しされ耳を防がれたように何も分かりませんが、注意深く日々の国際ニュースや記事を追っていればなんとか朧気にも見えて来ます。

そんなロシアだからこそ、安部総理がアメリカの不興を買っても「日露首脳会談」の手を差し伸ばせたのを振り払わず、握手して見せているのです。

……まあ、北方四島返還は期待薄ですが、ロシアも『戦争直後のシベリア抑留と北方四島に南樺太への侵攻奪取』したことが日露間の平和条約締結の最大の障害となっているコトを理解しているでしょうし。

日露間で平和条約が結ばれない限り、日本から本格的な投資も経済支援も受けられないコトを痛感しているハズです。

いずれにしても、来年以降、今年一杯はなんとか均衡を保っていた『世界各地の経済的、国内的火種』が火を噴くことは避けられないのじゃないでしょうか?

中国もロシアもそして欧州も、深刻な経済危機や国内政治の問題や火種を抱えています。


で、対してそうした世界情勢の不安定化、危機勃発の可能性が高まるというのに、日本はまるで台風の目の中にあるように『安定』しています。
なんだかんだいって今の世界の国々で一番安全で安定しており、安心なのは日本なんじゃないでしょうか

無論、朝鮮半島や中国の動向次第では「降りかかる火の粉」を振り払わねばならないかもしれませんが、『予想のつかない大震災』などの天災以外で、人為的な事象――国際外交や経済貿易関係において日本ほど『安全牌』な国は先進国や世界の大国の中ではありえないと思います。

もちろん油断はしてはなりませんが、そのコトを忘れず、何が起きても『慌てず焦らず』ドッシリと日本という国と日本人は構えていれば間違いはありません。

そのように私は考えますが……皆様はいかがでしょう?
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