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トランプ大統領の描く世界 アメリカは世界帝国から撤退するが日本はなおアメリカ組にとどまる

おゆみ野四季の道  新 2016年11月11日 (金)

 トランプ氏がアメリカ大統領に就任すれば、今まで築いてきたオバマ外交はほとんど見直しを要請されるだろう。
明確なことはTPPをアメリカは批准しないからTPPは空中分解する。環太平洋をめぐる貿易の自由化はなくなり、それぞれの国が保護主義の枠に閉じこもるから貿易量は年年歳歳減少していく。

 またアメリカは地球温暖化対策のパリ協定からは離脱するから中国も同様に離脱し、地球温暖化対策はなくなる。この結果地球の平均気温は年年歳歳上昇し、台風や集中豪雨や竜巻はより狂暴化するから自然災害に対する対応力のない国は大混乱に陥るだろう。
日本は地震や風水害が常時発生してきたから幸いにも昔から対応力があり、最高度の自然災害に対する防衛策を築いているので地球温暖化に対しては最も被害の少ない国になる。
この点で北朝鮮や中国は防衛力はないに等しく自然災害で国土が荒廃することは確実だ。

 安全保障の面ではアメリカは各国に傭兵料の徴収を実施するから、傭兵料を支払えない国から米軍は撤退する。今後アメリカは傭兵ビジネスで生きていこうということで、日本は現在2000億規模の傭兵料を支払っているが、これは1兆円規模まで膨らむのは致し方がない。
日本の防衛力の最大の欠点は核がないことで、アメリカの核の傘の下でないと安全が保障されない。何しろ隣国では北朝鮮や中国といった核で隣国を脅す国が存在している以上、日米安保を金で買うしか日本の対応策はないからだ。
傭兵料は年年歳歳増加されるので、日本はどこかで独自で核を持つ選択を迫られるだろう。アメリカの核で守ってもらうのがいいか独自で核武装するのがいいかの選択である。

 日本の近隣諸国のアメリカの外交政策の変更にそれぞれ対応を迫られる。 
隣の韓国についてはアメリカが38度線に興味を失うから中国に接近するしか対応策はない。駐留米軍経費を支払うより中国の核に守ってもらう方策を選ぶはずだ。今までもパク・クネ政権は中国の属国になる外交を展開してきたからそれがより明確になる。
台湾もアメリカが防衛を放棄するから中国に編入される。香港と同様の一国二制度になる。
またフィリピンもドゥテルテ大統領が「アメリカ出ていけ」と騒いでいるが、騒がなくてもアメリカはフィリピン防衛を放棄する。何しろここは駐留米軍費を一銭も払う意思はないのだからトランプ氏がフィリピン防衛に米兵を派遣することはあり得ない。
「すべては傭兵ビジネスよ!!!」ということだ。

 日本にとっては周りがすべて中国組となるのではなはだ住み心地が悪くなるのは致し方ない。当面問題になるのは尖閣諸島問題だがこれは実質的に放棄せざる得ないだろう。中国と軍事衝突までして守るべき島ではなく、周辺に海洋資源があっても海洋資源など何の値打ちもない。
世界貿易が縮小しGDPが減少していく世界で、シェールオイルの約二倍の生産費がかかる海洋資源の開発など経済的には愚の骨頂で今まで行ってきた海洋開発はすべて放棄される。中国は意地で行うかもしれないがただバカ高い原油の生産になり誰も使用しないから無駄な作業だ。

 日本にとってのもう一つの問題は沖縄で沖縄がアメリカのコミットメントが縮小するのを機会に独立の機運を強めるだろう。
「もともと沖縄は中国の属国だった」という主張である。
この問題は駐留米軍との関係で決まるが、アメリカが沖縄に駐屯する意義はすべて傭兵料との関係で決まり、アメリカの世界戦略とは何ら関係しないので日本も傭兵料を支払ってまで沖縄を守る気持ちはなくなるだろう。
「どうぞ好きなようにしてください」

 領土という認識は20世紀的認識で21世紀になると土地の価値はほとんどなくなる。何しろ人口は急激に減少し僻地から人々はいなくなるから日本中で土地はがら空きになり最も価値のない資産が土地になる。
ばかばかしく金のかかる場所は放棄するのが一番で北方領土も竹島も尖閣諸島も見向きもしなくなるからどこの領土になっても実質的な意味は全くない。18世紀以前の世界はそうした場所が世界中にごろごろあったがその状況に戻るだけだ。

 トランプ氏が大統領に就任しアメリカが世界の大国から降りる以上その後の世界はローカル国家連合の世界になり、アメリカ組、中国組、ロシア組、ヨーロッパ組、インド組、アラブ組に大雑把に分かれるだろう。どれもが団栗の背比べだからどこも世界を仕切ることはできない。日本は今までと同様にアメリカ組の組員となっているが上納金が莫大になるのでかつてのような「水と安全はタダ」というような意識で生きられないことは確かだ。
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