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いよいよ面白くなったかな。

雨のち晴れの記 2016-12-12 18:51

いよいよ中国も台湾問題ではとらんぷにトランプ氏に噛みつかざるを得なくなったようだ。見過ごすわけの葉いかないとして環球時報でトランプ氏を批判する無記名の解説記事を書きだした。まあ正面からの批判ではまだないけれど、「外交に無知な子ども」と述べていることで、この問題が十分に外交課題として有効なことになるとトランプ氏サイドでは認識するだろう。以下AFPBBnewsから紹介。

「一つの中国」疑問視のトランプ氏は「子ども」 米敵対勢力支援を警告、中国紙
AFPBB News 2016.12.12

【AFP=時事】(更新)中国の国営メディアは12日、中国本土と台湾は不可分の領土だとする「一つの中国」の原則は「交渉の余地がない」として、この原則を維持しなければ中国が米国の敵対勢力を支援する可能性があるとドナルド・トランプ(Donald Trump)次期米大統領に警告した。

これに先立ちトランプ氏は、11日放送された米FOXニュース(Fox News)のインタビューで、「中国と貿易などで合意していない限り、なぜ『一つの中国』政策に縛られないといけないのか」と疑問を呈し、中国が貿易や外交政策などで譲歩しなければ、米国はこの原則を維持しない可能性があると示唆していた。

「『一つの中国』の原則は、取引材料にはならない」。中国の国営英字紙・環球時報(Global Times)は、12日にインターネットに掲載した無記名の解説記事でこのように述べ、トランプ氏を年の「外交に無知な子ども」とこき下ろした。

記事はさらに、もし米国が台湾の独立を支援し、台湾への武器売却を増やすならば、中国が「米国と敵対する勢力」を支援する可能性もあると主張している。

また、中国外交部直轄の大学「外交学院(China Foreign Affairs University)」の李海東(Li Haidong)教授の言葉として、トランプ氏は外交の「初心者」であり、台湾と米中関係について「非常に浅薄な」理解しかしていないと評している。

【翻訳編集】AFPBB News

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実におもしろい事が始まった。

台湾の総統と電話をしたことからすでに、トランプ氏は中国を「飲んでかかっている」節がある。かなり計算づくな感じがする。

彼の選挙中の発言も、無防備にしているわけではなく、計算の上で行っていたように見える。TPP問題も、離脱するとして、米中二国間の通商交渉を念頭に置いていたりすれば、中国を頭から叩いておいて交渉すると言う戦術が見えてくる。

台湾問題をこのように取り上げた時に、中国の反応は正直だ。

<中国が「米国と敵対する勢力」を支援する>

と言うのだ。敵対する勢力とはどこか。ロシアかISか、テロ集団や南米の反米勢力しかない。

もうこういう論理を持ち出すことで、とらんぷにトランプは笑っているだろう。もし、アメリカが先頭を切って台湾問題を大陸と切り離して扱えば、世界はそれに続くだろう。

トランプ氏が、アメリカ国内の労働者の仕事を奪っているのが中国だという事は、中国にあるアメリカの企業を締め付けることをすれば、それを理由に撤退を促すだろう。そうなれば中国の国内の労働者の機会が減ることになるのだ。中国がアメリカと敵対すればするほど、不利益を被るのは中国自身であろう。日本もアメリカが米中関係でこじれたら、中国から堂々と手を引ける。だれもこの国を好きだと言う国はない。そう言えるのは金勘定のつながりにおいてのみだ。

「トランプ氏の強み」は既成の枠にとらわれないことだろう。それと中国という体制を、「自分たちに利益をもたらせないなら相手にしない」と言う、大胆な割りきりで見ているのだろうと思えることだ。

中国もこのような記事を書いて様子を見ると言うところだろう。まだ彼は次期大統領であって、大統領になっていない。就任する前に、彼は戦略を練っているだろう。たぶん中国とのゲームを開始するだろう。

<中国が貿易や外交政策などで譲歩しなければ、米国はこの原則を維持しない>というのは、国際的なルールを守れという事であって、今の体制を肯定しているわけではないことを意味する。

いずれ独裁政治という事で北朝鮮と中国とが同列に扱われ、第二次㎡世界大戦の口実、民主主義と自由vs独裁制度という構図に持ち込まれたら、中国は逃げ場を失う。

トランプ氏および彼のスタッフが中国をどう見るかで、中国は身動きが取れなくなるだろう。今回中国を市場主義経済と認定しないと言う方針が日欧米ともにそろって判断をした。

私は金融関係に詳しくはないが、為替制度の歴史を調べれば、金融市場・為替相場を市場に委ねずに政府が介入するのは、今の世界が共有するシステムではない。いかに中共政府が強弁しようとも認められることがない。

トランプ氏の就任によって、彼がどこまで意図しているかは別にして、中国を正面から批判する、つまり、相手の「面子」などにこだわる子との無い「外交に無知な子ども」として振舞える、正面から中国を批判できる大統領がアメリカに生れたと言える。

彼の立場は、アメリカ・ファーストで原則がはっきりしているから、<中国が貿易や外交政策などで譲歩しなければ>何でも言うのだ。

ハルノートを日本にぶつけて戦争を決意させた理屈と似ているところがあるかもしれないが、世界がアメリカを支持すれば中国は譲歩せざるを得ないだろう。

中国が譲歩をしなければ、台湾を国家として承認されても、中国は今のアメリカとの関係を断ち切るわけにはいかないだろう。ある意味、トランプ氏の行動によっては、中国はもろく崩れるかもしれない。人民大衆がそれを支持して共産党支配に抵抗すれば、意外ともろいかもしれない。なぜなら「建前で」成り立っている国だからだ。

親中派の言い分など気にすることはない。中共政府にはもはや「正義」もない。あるのは「専制的支配」であり、人民から「収奪」する仕組みである。

過去の中国からは、それでも多くの学ぶべきものがあった。しかし今の中国に一体何を学ぶべきものがあるのだろうか。中国に学ぶべき文化的な要素が何もないのはどういう事なのだろうか。リスペクトされる要素が現状の中に何もないのに、過去が偉大であったからリスペクトせよと言うのは違うだろう。

どちらにせよ、今までの中国の行動に不快な思いを抱いていても口に出せないでいる国も多いだろうから、トランプ氏と中国のやり取りを期待を以て眺めることになるだろう。中国をアメリカと対立してまで支持する国があるだろうか。しばらく様子を見ることになるが、中国は一層声を高めてトランプ氏を批判することになるだろう。在米中国人をどれだけ駆り出して批判行動をとるか、それともアメリカにいる共産党に批判的な勢力に火をつけることになるか、見ものとなる。中国がボロを出せば、事態は一気に変わると思うのだが。

言ってみれば、アメリカが2009年の金融危機以来の閉塞感が、アメリカを覆い、世界を覆っていて、一人中国がいい気になって振舞っていたけど、それを振り払うほどの毒舌が、本音を言い合える状況を作り出したのかもしれない。歓迎すべき事態だと思うけれど、どうだろう。
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