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プーチン外交の勝利 ロシア包囲網が崩れつつある!!

おゆみ野四季の道  新 2016年12月17日 (土)

 フォーブスが選ぶ「世界で最も影響力のある人物」の2016年の一位はロシアのプーチン大統領が選ばれた。これで4年連続だからオバマ大統領が「世界の警察官」を降りてから世界はプーチン大統領を中心に動いている。
そのプーチン大統領が来日し日ロ首脳会談で日ロ間で「共同経済活動交渉」を行うことが決まった。
具体的には漁業、海面養殖、観光、医療、環境などの分野で関係省庁が協議を行うとの内容である。

 今回の日ロの「共同経済活動交渉」には二つの重要な意味がある。
一つは領土問題を棚上げして経済分野の交流を強化し、その結果として平和条約の締結をはかるというもので、これはロシア側の主張に沿った解決方策といえる。
実際領土問題は象徴的な意味はあるが本質的な意味はほとんどない。旧島民の平均年齢は81歳となり、たとえ島が返還されても北方の環境が極度に厳しい島に移り住むことは不可能だ。

 今日本は世界最速で人口が減少しており、国後や択捉に近い北海道東部からは人が消えつつある。そこに住んでいる人の寿命がその集落の寿命のような場所がいくつもあり、さらにその北方の国後や択捉に日本人が好んで移り住むことはない。
これはロシア側も同じで近年ロシア政府は両島のインフラ整備を積極的に行っているが、日本の僻地のインフラ整備と同様に建設労働を提供しているだけでインフラ整備が終わってしまえば労働者はいなくなる。
実際国後や択捉の若者は島を離れてウラジオストックやモスクワに出ていき過疎化が進んでいるのは日本と同じだ。

 だからこうした島からは少し長いスパンで見ると人々が消え去ってしまうので領土問題といって騒ぐほうがばかばかしいくらいで、安倍首相が(そっと)領土問題を棚上げして経済協力にかじを切ったのは正しい判断なのだ。
日本にとって緊急の課題は中国問題で、ロシアは対中国と対抗するためには絶好のパートナーといえる。
現在シベリアは中国人が大挙して移り住みロシアの主権が脅かされるほどで、ロシアは何とかして中国人を追い出したいと考えており中国は二国間の共同の敵となっている。
安倍首相が領土問題より中国包囲網を重視するのは当然なのだ。

 もう一つの意味は日本が実質的にウクライナ問題に端を発するロシアへの経済制裁から離脱したことだ。
ヨーロッパ、アメリカ、日本による経済制裁は3年を経過しヨーロッパは更なる継続を決定したが、日本は今回の「共同経済活動交渉」で実質的に降りることにした。
またアメリカはトランプ政権ができるとこちらもロシアへの経済制裁を停止すると予想されている。

 何しろトランプ氏がヒラリー氏を僅差で破った原因の一つにロシア人ハッカーによる民主党幹部の電子メールの暴露戦術があったが、これはプーチン政権がヒラリー政権を嫌って民主党陣営の足を引っ張ったからだと言われている。
トランプ氏は早速国務長官候補に親ロ派と言われているエクソンモービルのティラーソン会長を任命しているから、トランプ氏はプーチン大統領に感謝しているのだろう。

 こうしてウクライナ問題から端を発したロシア包囲網は日本とアメリカで崩れるから、残るのはヨーロッパだけで、結局ヨーロッパだけの問題になってきた
いま世界では自国と関係しないことには口出しをしないことが原則となりつつあり、アメリカは世界から手を引き、日本はウクライナ問題から手を引くことにした。
20世紀を通じて吹き荒れていた民主主義を守るための同盟は、守護神のアメリカが降りたことによりあらゆるところで崩れ去り、各国がその力量に応じて合従連衡をする時代に移ってきた
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