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レッドラインに力で挑む中国 次期米政権と日本の出方を探っている

産経ニュース / 2016年12月17日 9時59分

 中国が「レッドライン(越えてはならない一線)」に挑み続けている。挑発行為を繰り返し、日本はもとより、トランプ次期米政権の出方を窺っている。

 日本の防衛省は12月10日、戦闘機など中国軍機6機が沖縄本島と宮古島の間の公海上空を通過、航空自衛隊の戦闘機が緊急発進(スクランブル)したと発表した。11月25日にも同型の6機が同じ空域を通過している。

 中国国防省は同日、中国軍機が訓練を実施していたところ、「自衛隊のF15戦闘機2機が近距離で妨害飛行を行い、妨害弾を作動させた」と発表したうえで、自衛隊機の行為は「危険かつ未熟で、飛行の自由を損なう」と主張した。

 これに対し、稲田朋美防衛相は12日、「事実と明らかに異なることを一方的に発表した」と中国国防省を非難、「妨害弾」を発射し、中国側の安全を脅かした事実も一切ない-と強調した。

 一方、米シンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)は14日までに、中国が南シナ海のスプラトリー(中国名・南沙)諸島に造成した7つの人工島に、ミサイルや航空機を迎撃する「近接防空システム」(CIWS)を配備したとみられるとの報告書を公表、最新の衛星画像を公開した。

 人工島の一部の構造物の屋上に約6メートルの対空砲やレーダー設備も確認できるとしている。CIWSは、高速で弾丸を発射、巡航ミサイルなどを破壊する。中国はすでにパラセル(西沙)諸島にミサイルを配備済みだ。

 南シナ海をめぐってはトランプ次期米大統領が、ツイッターに「中国は南シナ海の真ん中に巨大な軍事施設を建設していいかと尋ねたか。私はそうは思わない!」と記し、批判している。

 かように中国は東シナ海、南シナ海での野心を変えていない。

 トランプ氏は中国と台湾の「一つの中国」に疑問を呈しており、中国は不満を隠さない。

 こうした状況の中、13日午後、沖縄県うるま市沖で米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ1機が海上に不時着した。

 この事故を受け、沖縄県の翁長雄志知事は15日、稲田防衛相と会談、オスプレイの配備撤回と22日に予定する米軍北部訓練場の返還式典中止を求めた。

 沖縄で配備反対が再燃しており、原因究明と信頼回復は急務だ。しかし、日本の安全保障戦略上、オスプレイの配備中止は難しい。そこに中止を歓迎する国があるからだ。(WEB編集チーム 黒沢通)
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