Entries

肩を持つ気はないが?

おととひの世界 2017-01-18 06:29 狂躁亭日乘

大々的にしかも世界レベルで
報道管制が敷かれている感じ

いや15日に行われたはずの
パリでの中東和平準備会みたいな

何がどう話し合われたのか?

全くが伝わってこない

私はユダヤ人贔屓でも
イスラエル贔屓でもありません
彼らの肩を持つ理由も全くありません

しかし今回のこの会議

たいへんな悪例を遺した
という気がしています

先月23日の国連での議決以後
イスラエルは態度を硬化させています
そしてフランス在住のユダヤ人に対し
国外退去まで呼び掛けた

きわめて感情的な対応で
あまり感心した話ではありません

もちろんパリでの会議も
イスラエルはボイコットしているし
パレスチナも出てないんじゃないのか?

この両国が出ていないなら
もちろんのこと

片方だけ欠席であったにしても
とりあえず国際社会のメンバーとして
正式に認められている主権国家が
代表送らない会議の中で

その国の領土をどうこうしよう
狭くしろ割譲しろ

そのようなことが決められるという
これがあっていいことですか?

パレスチナ人を救いたい
という気持ちはわかるよ

しかしだからといって

下手をすれば
その国の首都がどこにあるかまで
決められかねないような話を

当事国が拒否して
出席していない会議で
周りの国が勝手に決めている

いや周りの国でさえない

地球の反対側にいる無関係な国まで
代表を送り込んで
あれこれ言っているわけでしょ?

仮にこれがイスラエルでなくて
日本だったらどうです?

竹島は我々から見れば
日本と韓国の係争地帯です

主権国家たる日本国は
我々の領土だと主張している場所です

韓国がやっていることは
武力による国際法違反の占拠であり

それをしながら彼らは
我々が国際法違反をしている
と言っているわけです

ならば白黒つけようじゃないか
ということもあって
我が日本国政府はたびたび
韓国政府に対し

この問題を
オランダ・ハーグにある
国際司法裁判所にかけようではないか?
といっているわけです

これに対し韓国は
この裁判自体を拒否している

心底自分が正しいと思っているのならば
出るところに出て
思うところを述べればいいわけです

しかし彼らはそれをしないし
またできない

もし出るところに出れば
彼らが負けることが確定的だから

欠席裁判は原則できないというか
無理をすればできるのかもしれないが
やると有効性に瑕疵がつくから
日本政府もそこまではしていない

ところが今回の
中東の問題を見ていると

完全に欠席裁判というか

だって当事国であるイスラエルが
ボイコットしている会議で
勝手に領土をどうこうすることが
決められてしまうわけですよ

この会に出席している国々

遠くの国の話として
考えてるんですよね

まさか自分がとは思っていない

極端な例を挙げるとロシア
日本も含めて国境付近の国
ほとんどすべてで
未だに係争を抱えています

係争といえば
中国はもっとそうですよね

あの両国がボイコットしている
会議において外野の国々が
領土割譲しろという決議をやったら

ソンナハナシ中国やロシアが
呑めると思いますか?

最初から呑めるはずがないし
基本的にあってはならないことですよ
しかしそれをリードしているのは
現実にアメリカなわけです

オバマ大統領の8年間
第二次世界大戦後どうにかこうにか
続いてきた

『国際秩序』というものを
オバマ政権が破壊してきた
という気がしています

国際連合とはユナイテッドネーション
直訳すれば中国語で
そう書いてある通り

『連合国』です

連合国というのは
第二次世界大戦の戦勝国のこと
あくまであれは戦勝国の合議機関です

それに後から敗戦国である
日本やドイツも入れてもらった

ただ本当の戦勝国というと
限られた大国だけだから
格好がつかない

だからこう言っちゃ悪いけど
どうでもいい国を大量に独立させて
実際には戦っても何もしていないのに
無理やり戦勝国ということに
してしまっている

実際のところ中国もイスラエルも
戦後何年も経ってから独立した国
インドだってそうですよね

独力で戦い抜いて
独立を勝ち取った国ではない

私はあえて
『形式戦勝国』という言葉を
つくるべきだと思ってるんだけど

イスラエルもこの範疇に
入るわけです

そもそも現在イスラエルがある辺りは
国が存在していなかった

2000年にわたって
パレスチナ人が住んでいたところに
ユダヤ人が殴りこんできて
大虐殺をやって建国したのが
現在のイスラエル

だから建国当初から
国連は非難決議を何回も
出してきているけれども

イスラエルは無視して
国連に加盟したままでいる
しかもイスラエルはあえて
自国の国境をはっきり確定していない
という珍しい国

そのうち増えるだろうから
と考えてるわけです
国旗の上下の二本線
中東流れる二本の大河だと言われている
2つの大河の間は
自分の領土だと言ってるわけです

イスラエル側に法的な瑕疵がある
とすればそこでしょうね

あえて国境確定していなかった
ことがここへきて裏目に出ている

国境線が確定していないと
第三者もしくは第三国に
勝手に変えられてしまう危険性がある

国境線は1国だけで
決められるものではありませんから
周辺諸国とは平和条約を結び
国境線の確認を行って
おかなければならない

個人の住宅だってそうでしょ?

オバマというひと
もともと法律家です
いやビル・クリントンのように
弁護士だったというだけではなくて

大学で国際法の教鞭を
とっていた人です

オバマ大統領は間違いなく
イスラエルのその弱みをわざと
逆手にとってこういう挙に出ている

オバマ大統領としては
うまくやったつもりかもしれない

しかしこの人は任期中に
戦後国際秩序を崩しかねないような事
自ら始めている

国際連合
見ればわかるとおり
国際秩序とはとりわけ
戦後の国際秩序とは

戦勝国同士の合意がなければ
いかなる国境線も変えられない
という原則の上に立つ

そしてこの原則は
東西対立が終わり
ソビエト連邦の消滅という
大事件があっても原則変わらない
はずだった

しかしグルジアの前奏があった後で
ウクライナにおいて

全面的に戦勝国の合意なき
国境変更ということをやろうとした

事の是非がどちらにあるにせよ
これは戦後の国際秩序を
根幹から崩壊させるに十分

しかも国際法や国際秩序以前に
いわば超大国同士の暗黙の掟として

特に中東一帯の国境変更は
米ロ双方の合意を必要とする
という『ルール』も

全く合意がないまま
一方的に破るということをやった

この2点においてオバマ大統領は
戦後国際秩序の破壊者であり
現在その延長線上で
イスラエルが俎上に
上っているわけです

イスラエルは建国に
国際法上の瑕疵があったにせよ
国際社会の表裏のそれぞれの
ルールの中で生きてきた

そして現在その表裏両方の
ルールが公然と破られつつある中で
イスラエルがこのような要求を
受けいれられるわけがないから

方向性が定まったところで
イスラエルは国連脱退に
踏み切る可能性は大いにあると思います

しかしそれはまた現実に

トランプ次期大統領は
それをほのめかしているけど

アメリカの国連脱退への道を
開くことにもなりかねないんですよ

すでにオバマ大統領が
戦後国際秩序なんとか
成り立たしめてきたルールを
ことごとく破っているのだから

もはや国際連合という組織は
その存在理由を失っているといえる

潘基文国連総長のもとで
ユナイテッドナッシングになった
と言われている国際連合

組織としての命脈は
すでに終わっている

大きな内紛をきっかけに
別組織・別秩序への道が
探られることになるだろうと
思っています

現在のイスラエル問題は
そのとば口だろうと思いますよ

問題はそれを
世界大戦まったくナシで
できるかどうかです
スポンサーサイト
  • コメント : -
  • トラックバック : -

Appendix

最近の記事