Entries

韓国は何処に行く?

外から見る日本、見られる日本人 2017年03月11日10:00

2011年9月、韓国の憲法裁判所は歴史的な判断を下しました。「元慰安婦の対日損害賠償請求権問題を解決するために韓国政府が具体的な努力をしないのは元慰安婦ら請求者たちの基本権を侵害するもので憲法違反である」と。時の李明博大統領はこの判決から性格が180度変わったといってもよいでしょう。日本にどうにかしろと迫り、竹島に上陸し、天皇陛下に対する侮辱をしました。

憲法裁判所の判断があたかも天からの声であるがごとくふるまい、その後を引き継いだ朴槿恵氏も日本にこの解決を迫りました。2015年12月の慰安婦問題日韓合意で10億円の拠出金を決定、履行したのはこの流れを受けたものであります。

韓国で次期大統領候補の筆頭である文在寅氏はこの日韓合意を見直すと息巻いています。私は15年12月に日韓合意をした際にこれでよいのではないかとこのブログで賛意を示しました。多くの方は10億円をなんだと思っているのだ、と意見されていましたが、私の意図はボールは韓国に投げ返されたという意であり、慰安婦問題を世界が認識する中で韓国国内問題に封じ込め、憲法裁判所の判断にそった行為を朴槿恵氏が実行した落としどころを評価しました。

つまり、文在寅氏が日韓合意を見直すということは韓国の憲法裁判所の判断に基づく行為が十分ではないという論理になり正に韓国の思想を代表するムービングゴールポストをしようということになります。日本政府は勿論、その投げ返されるかもしれないボールは受け取らない姿勢を持っています。

長々と前置きをしたのは韓国で衝撃的な朴槿恵氏の弾劾を8人全員一致で決めたという事実が何に基づいているのか、であります。韓国の性格を言い表すもう一つの言葉に事大主義というのがあります。一言でいうと「自分の信念をもたず、支配的な勢力や風潮に迎合して自己保身を図ろうとする態度・考え方」(デジタル大辞泉より)であります。

極端な話、仮に弾劾に反対票を入れる裁判官がいれば今の韓国ならその人は非国民扱いにされるのがおちでありましょう。メディアはその裁判官の名前を公表し、徹底的に糾弾するかもしれません。そうなればその人の安全そのものにかかわる話となり、正しい判断ができなくなる背景は大いにあるでしょう。

冒頭にご紹介した2011年の慰安婦問題の憲法裁判所の判断も「慰安婦の基本権を侵害する」でありました。今回の罷免も「大統領の違憲・違法行為は国民の信任に対する裏切りにあたる」(日経)とありますので判断目線が弱者や国民救済的であってその基準はある意味、ポピュリズムを踏襲しているとも言えないでしょうか?

これで韓国の混沌は長期化することが目に見えてしまいました。Wベースボールで韓国が想定外の苦戦でようやく台湾に勝利したのも11対8の乱打戦でした。国民が一つになっていないと野球の成績にも表れてきます。来年の冬のオリンピックもこれでは怪しいもので実際に韓国国内ではほとんど盛り上がりがないと報じられています。

韓国国民が必死になって朴大統領を弾劾に追い込んだのは何のためでしょうか?セウォル号から始まる恨みつらみでしょうか?韓国は怨念の国なのでしょうか?ならば、それが晴らされたとすれば次の標的は誰でしょうか?左巻きの文在寅氏が大統領になったとしても文氏が金正恩氏のように好き勝手に国家を描きなおすことが可能であるわけではありません。国民にどれだけ人気があろうと国家は対外関係の中にあってその地位や経済的戦略が存在します。

一部では左翼政権になっても日本に対して大きな態度は取れないだろうと解されてます。理由は韓国の橋頭堡は何処にあるのか、であります。中国は手ぐすねを引いて飴とムチを用意して待ちかまえます。北朝鮮の恐怖はどうするのでしょうか?トランプ大統領のいるアメリカとTHAADを再考すると打ち出せますか?戦時作戦統帥権に基づく最高司令官はアメリカだということを忘れたのでしょうか?

個人的には韓国は歴史を10年ぐらい逆戻りしたと思っています。進化ではなくは後退しました。人々は北アフリカの春の時と同様、目的を達成した今、路頭に迷い、政権が混迷し、不安定で実力者不在の長期的な闇の時代に向かうのでしょうか?

弾劾裁判の結果はあり得ないものでありました。私の予想は見事に外れましたが外れたから悔し紛れで書いているわけではなく、余りにも恐ろしい道を韓国が選んだことに驚愕の想いがあるということを皆様にお伝えしたかったのです。
スポンサーサイト
  • コメント : -
  • トラックバック : -

Appendix

最近の記事