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日本と中韓、文明の本質まったく違う理由 石平氏「中韓の根本が変わることは今後もまずない」

BOOK   2017.7.3 

★石平さん『なぜ中韓はいつまでも日本のようになれないのか』

 中国、韓国、北朝鮮…「厄介な隣人」の無法な振る舞いに日本人は心底ウンザリしている。「自分たちだけが正しい」といった傲岸不遜(ごうがんふそん)な態度の根源は何か? 発売以来今もベストセラーを続ける解説書に驚きの真相があった。 (文・南勇樹 )

 --日本と中韓は「同文同種」の文化、一衣帯水の地というのは誤解でしょうか

 「確かに、東アジアの国々は同じように漢字を使い、儒教の影響を受けたという類似点はありますが、日本と中韓では、文明の本質はまったく違う、異質と言ってもいいでしょうね。日本はいち早く近代化を成し遂げましたが、中国や朝鮮民族は、いまだに前近代的な『中華思想』に毒され、権力者の腐敗・不正が絶えない。国際法や約束ごとを平然と無視し、法治国家といえない態度を続けています」

 --日本は「私よりも公」を重んじるが、中韓には「公」がありません

 「中韓は皇帝や大統領といった“一族の長”が絶大な権力を握り、そこに多くの親族や係累がぶら下がっているという構図です。彼らは一族の繁栄しか頭になく、そのためには、どんな不正蓄財をしても『何が悪いんだ』と考えている。むしろ、それをやらず一族に甘い汁を吸わせなかったり、ポストを与えない長は総スカンです。だからこそ、中国共産党幹部のケタ外れの汚職や、韓国歴代の大統領が退任前に刑事訴追を受けることが絶えないのです」

 --それは、中国が共産主義になっても変わらなかった

 「いい例があります。毛沢東は農村に人民公社をつくり、家ではなく『公』に作物を納めるシステムをつくりましたが、中国の農民には完全にソッポを向かれました。そこでトウ小平が家に収益が入る制度に変えたのです。すると、たちまちに農民はせっせと働くようになった。制度が変わろうとも、皇帝が国家主席や総書記に変わっても、国家や公はなく、一族の繁栄しか頭にない証拠です」

 --近代化を阻んだ中韓の3点セットとして「皇帝」「官僚」「科挙」を挙げていますね

 「頂点に立つ絶対権力者の皇帝。そして皇帝の手足となって民衆を支配する官僚。それを選抜する科挙という難しい試験制度。隋の時代から続く科挙は一見、公平なチャンスが与えられる制度のように見えますが、科挙によって『政治(官僚)』以外に立身出世する道も自由もなくなったことが問題なのです」

 「頑迷に儒者(官僚)のみ固執し、芸術家や知識人、商人、職人などはないがしろにされる社会では、近代化を支える分厚い中間層が育ちません。日本は儒教は受容したものの絶対視はせず、科挙も取り入れなかった。その結果、江戸時代から自由な発想や商工業、自然科学が急速に発達し、それが明治以降の近代化につながってゆくのです」

 --日本は「中華思想」の“解毒”に成功した

 「中華思想とは、自分たちこそ世界の中心であり、周辺は、文化的に野蛮な連中だとさげすむことです。朝鮮半島も『小中華』というべき思想にどっぷりと漬かってしまいました。だから、“野蛮である”日本には何をやっても許される、約束を破っても平気なのです。一方、日本は、皇帝などの絶対権力者によるシステムではなく、天皇-幕府-各藩(江戸時代の場合)の多元的な権力構造を構築しました。多元的な権力構造は、聖(教皇)・俗の権力が分かれていた西欧に、むしろ日本は類似しています」

 --今後、日本は中韓とどう付き合うべきでしょう

 「これまでの日本の失敗は、(中韓が)同じ思想の持ち主だと、誤解してしまったことです。中韓の根本が変わることは今後もまずないでしょう。日本は、中韓がまったく違う文明や思想を持つ民族であることを改めて認識した上で、しっかりとした対処法を考えねばなりません」

 ■あらすじ 中国共産党幹部によるケタ外れの不正蓄財や、財閥企業などからの不正資金問題で逮捕され、大統領職を追われた韓国の朴槿恵氏。さらには国際法を無視した傍若無人な振る舞いの数々…。なぜ中韓はいつもこうなのか? 明治維新以降、いち早く近代化を成し遂げた日本とどこが違うのか? 著者は中韓に遠い昔から染みこんだ前近代的な思想や行動原理をひもといてゆく。

 ■石平(せき・へい) 1962年、中国四川省成都出身。55歳。北京大学卒。88年に来日し、神戸大学大学院や民間研究機関を経て評論活動に入る。2007年、日本国籍を取得。14年「なぜ中国から離れると日本はうまくいくのか」(PHP新書)で山本七平賞を受賞。ほか著書多数。
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