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意外な日本の豊かさ――鉄資源は輸入しなくてもまかなえる!?

推摩 一黙のブログ 2017年09月02日 08時34分

どーも一黙ですw
今年も早三分の二を終え、九月になりましたねぇ。

なんか「去年は入退院を繰り返した」こともあってか、長かったように感じましたが、今年はなんだか「アッという間」だったような気がします?

さて、そんな事はさて置き、今回取り上げるのは日本国内に存在する「実は豊富な鉱物資源」についての話です。
まー、ぶっちゃけて言っちゃいますと、

「都市鉱山―― 鉱山から採掘できる天然資源でなく、リサイクルから回収再生利用できる各種鉱物資源がどれだけ豊富か?」
を見て行きたいと思います。

1 我が国に眠る地上資源
 鉱山から採掘できる天然資源には限りがあり、場合によっては、十数年のうちにもこれまで経験したことのない早さや規模で資源の枯渇に直面するおそれも生じています。
 また、鉱物資源の採掘に伴い様々な環境問題が発生しています。
 加えて、精密機器の必需品である貴金属・レアメタルの安定供給も大きな課題となっています。
 他方で、我が国に存在する様々な使用済製品の中には、原材料として使用した有用な金属資源が多く含まれています。
 そこから、金属資源を回収し、再利用することができれば、新たに鉱山から採掘する天然資源の投入量を抑制することができます。

 独立行政法人物質・材料研究機構では、地上資源として、我が国にどれだけの金属資源が存在するのか、推計する研究が行われています。
その推計結果によれば、我が国に蓄積されている金属資源(地上資源)の量は、

鉄12億トン、
銅3,800万トン、
銀6万トン、
金6,800トン、
レアメタルであるタンタル4,400トン、
リチウム15万トン

となっています。
 これを、世界全体の現埋蔵量に占める割合で考えると、鉄1.62%、銅8.06%、銀22.42%、金16.36%、タンタル10.41%、リチウム3.83%となります。

――以上は平成24年度の環境省のレポートからの抜粋ですが、鉄の金属資源だけでも約11年分(日本国内における粗鋼生産量(高炉、電炉)は、年間約1億1000万㌧ )の都市鉱山資源が眠っているといいます!?
実際、もう日本は自動車や家電、建物で使用する“鉄”に関しては、新たに鉄鉱石を輸入しなくても「国内でのリサイクルで充分にまかなえるw」んだそーですw

……ちなみに日本国内の粗鋼生産量年間約1億1000万㌧の内、4400万㌧は国内で消費するのでなく、

「東南アジアを中心に輸出している」
のだそーですw

世界の貿易統計などを見ていますと、中国の成長の息切れと共に見事に資源価格が下がっていますが、そもそも今の日本では大量に輸入する必要性がありません ┐( ̄ヘ ̄)┌

先に日本国内に眠る金属資源――都市鉱山資源としていわばストックされている資源量は鉄だけでも十年分以上『余って』いますw
上の環境庁のレポートでも続きで書かれているののですが、

「現在まだ使用中の製品、廃棄物として埋められたものなど、直ちに資源を回収することができないものも多く含まれていることに留意する必要がありますが、総量として、我が国に眠っている地上資源は、海外の大鉱山に匹敵する大きなポテンシャルを有している」

といえます。
――と、いいますか、日本国内では家電リサイクル法(一般家庭や事務所から排出された家電製品(エアコン、テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ)、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機)から、有用な部分や材料をリサイクルし、廃棄物を減量するとともに、資源の有効利用を推進するための法律)を始め、資源の回収と再生の法整備と共にそのリサイクルする産業も進んでいます。
まあ、明治開国以来、百五十年以上、なんらかの資源を延々と輸入して来ましたからねぇ?w
無論、大戦での輸入の途絶や戦後の貿易戦争で海外に出ていった分もありますが、それでもこれまでに輸入していったん精錬加工した鉱物資源が大量に溜まっています。

このように視点を少し変えて見てみれば、

「我が国に眠っている地上資源は、海外の大鉱山に匹敵する大きなポテンシャルを有している」

という、気が付いてみれば「実は日本は資源大国!?」だったりしますw
また、日本は世界でも技術研究開発の最先端を走っており、例えば「中国がレアアースの輸出を制限」しても、ストック自体が十分ある上に、不足したら不足したらで『代替え技術』を生み出す底力があります!
鉄も、もしもこの先「限りのある天然資源」が枯渇しても、『鉄と同じように使い勝手が良く強靭な』素材を代替え技術として引っ張り出すコトもできます。
例えば炭素繊維素材とか、あるいは木材を原材料に鉄並みの強度と形状形成のしやすい新素材等々……今現在の時点でも開発や産業化生産実用化がドンドン進んでいます。

さて、「日本を越えた」とか寝言をほざく中国が、この二十数年の間、採算度外視で海外資源国の鉱山権利や輸入優先権を貪欲にかき集め囲い込もうとしていましたが……実は「賢く正しい選択」だったといえます!?

中国を褒めるなんて……と、眉をひそめ、不思議に思われる方もおいででしょうが「まあ、よく考えてもみて」みて下さい。
昨今の世界規模での景気後退と需要縮小供給過多の為、世界中の鉄鋼業はもちろんのコト、その鉄鉱石などの輸出に頼む資源国(オーストラリアや中南米諸国)は苦境に立たされていますが、それは“今この時点だけの話”です。
短期的に今だけ「視れば」鉄に代表される鉱物資源の国際価格は暴落しており、質の低い粗鉄の供給能力は世界での需要を上回っております。
世界の鉄の需要は16億トンに対し、生産能力は23億トンと、6-7億トンもの余剰分がある……と、いう話はどこかで聞いた事があるかも知れません。

日本も欧米同様、中国の「今や鉄は白菜より安い」過剰生産を続ける安価な鋼材を苦々しく思い対応に苦慮しています。
その深刻さは国際的な紛争に発展しかねない状況であります。

それでも日本は精錬製造に高い技術を必要とする『特殊鋼、高張力鋼』の生産ができるという“強み”があります。
実は、「高炉等の生産設備と、一定の技術者労働者が居れば」世界中どこでも、たいていの国で生産できる“粗鉄”ではなく、高付加価値のつく特殊鋼などの技術力を生産する能力を獲得したい! と中国や韓国はおろか欧米や世界中の国が思っています。
しかしながら、そうした技術や特許といったモノから生産設備や精製のノウハウを備えることは困難となっています。
……いえ、『困難』というより『我慢強さ』が必要と申すベキでしょうか?
「高い技術力で高付加価値を持つ特殊鋼を作れる」ようになる為には、莫大な設備投資と共に、それ以上に費用と歳月をかけて人材を育てなければなりません。
中国や韓国のように「おんぶにだっこで製鉄所を作ってもらい、指導を受け訓練すればすぐに産業をモノにできる」よーな、なまやさしいモノではありません。

日本の今の世界最先端のドコも真似できない「高付加価値の特殊鋼の供給能力」も、その技術やノウハウを確立するまで長い年月がかかっています。

その他にも刀鍛冶の精錬技術や裾野の広い中小企業の支えなどもあって初めて産業としての生産供給能力を生み出せているのです!
もしも数年かそこらで模倣できる程度の技術なら、日本以外でも世界の需要に応えうる競争相手がでるでしょう。

中国や発展途上国などが誘致して産業として競争力を発揮できるのは「世界中、どこででも生産できる」重厚長大な“質より量”で勝負可能なモノだけです。
そうではなく、「他国に追随を許さない」 軽薄短小であるけども“量より質”で勝負する日本のように高い付加価値と国際競争力を持つ産業を持てるようになるには、巨額の投資と何よりも人材育成やノウハウの蓄積が必要となります。

中国や韓国を始めとする新興国発展途上国は、地力を育てる意味でも、そうした産業と人材を育てる忍耐と長期的視野からの努力が必要なのです。
さらにいうと欧米は目先の業績や成果ばかりに目をやり、自国内の労働者技術者の人材育成と熟練工の確保を怠り、産業空洞化と流出により国内製造業に致命的な衰退を招いてしまいました。


おそらく今の日本に追いつき競合相手になるような国が現れるには、まだ二~三十年の努力が必要でしょう!
……日本が今の地位に辿りつくまでには二十年以上の歳月が必要だったんですから(´・ω・`)

さて、そうした事から当面の世界のほとんどの国は重厚長大な“質より量”で勝負して行くしかないでしょう。
しかし、それはそれで世界のたいていの国は別に構わないんじゃないでしょうか?
確かに高い技術を必要とする高付加価値の産業を持てれば良いのでしょうが、世の中のモノが全て「高品質高価格」の物を必要としているワケではアリマセン。
むしろ「まあ安ければ品質はそこそこで充分w」というコトがほとんどです。
だいたい、社会レベルがWWⅡ後の欧米日などの所得水準や産業力に達していない国というのが世界の大多数なんですから ┐( ̄ヘ ̄)┌

韓国などはGDP規模でこそ欧州の国々と肩を並べていますが、ロケットや航空産業分野でエンジンを作れないどころか、車のエンジンすら自前で供給できません(゚c_,゚`。)プッ

中国もまたしかり!

こーした事から、背伸びして無理矢理日本のレベルまでひとっ飛びに産業力を持ちたい! なんて無理するよりも「急がば回れ」でちゃんと段階を踏んで大企業だけでなく、それを支える下請けの中小企業といった『社会の根っこ』を育成して行くベキなんです。
その中韓とは対照的な国の代表がインドでしょう!
インドは日本や欧米の投資を歓迎し、工場の進出を誘致しようとしているのは新興国発展途上国として当たり前ですが――単に外国の技術や資本に頼るのでなく、 低価格市場ながらインドは国内エンジンメーカーが市場を席巻しておりタタ自動車を始め、堅実に自国国内の産業を育てています。

まあ、今世紀中に日本に続き先進国入りする新興国は出ないでしょう。
むしろ日本のような中間所得層が多数派を占める国はほとんど無く。
世界の国のほとんどは貧富の差が大きく庶民はそこそこの生活レベルにしかならないというのがほとんどでしょう ┐( ̄ヘ ̄)┌
むしろシリアのテロと内戦やフィリピンの麻薬戦争のように、社会秩序やインフラを破壊され、発展でなく後退する国すら出るんじゃないでしょうか?

しかし……です。
今、現在、日欧米の先進国が地球人口に占める割合は一割ほどでしかなく、世界の大多数の、九割の人たちは新興国で貧困層や低所得者層にあります。
ですが――この六十億を超える貧困層や低所得者層の人たちが所得が増え、今の大量消費社会のような暮らしを始めたらどーでしょう?

世界の環境はもちろん、資源は限られていますから、やがて十年か? 二十年か? 三十年先か? それは分かりませんが、資源の採掘供給量よりも需要が上回る時代が再びやって来ます。
今でこそ国際資源価格などは暴落し、経済は低迷していますが、いつまでもこのままでは終わりません。
好況不況好況……と、景気に波があるように必ず資源不足で高騰する時代が来るでしょう。
いえ、高騰しようと“カネで買える”内がまだマシです。
採掘権や優先して輸出してもらう権利を握らねば奪い合い(戦争)になる時代が再びやって来ます。
中国が今は「失敗例」のように笑われている、札束攻勢で海外の資源を押さえ確保しようとする必死の行動は、十年先、二十年先はどうなっているか? わかりませんヨ?

さて、それは日本も同じですが、日本の場合、幸いにカネはありますし、抜群の信用がありますw
「カネ払いがいい上得意の客」
である日本は、競り負けることはあっても、『買えない』というコトはまあないでしょう。

むしろ日本の資源開発採掘技術やインフラ整備のノウハウなどを必要とする場面が多くなると考えられます。
また、産業を育成していく上でも日本からの投資や技術支援、工場の誘致から生産設備や部品、生産材まで日本がますます重要になって行くでしょう!

しかし世界全体で資源を無駄に浪費するような贅沢をする余地というか余裕はドンドン無くなっていくモノとも考えられます。
そうなった時、今回最初に取り上げました『都市鉱山』も貴重な資源の供給元として今よりもっと注目され重視されるようになるでしょう。
そうなった時、日本には今でも鉄を始めとして『都市鉱山のまだ手がつけられていない再生可能な資源』の多さが救いとなり、武器となるコトは充分に予想できます。

さて、今回はこのようにいつもとは「また違った視点から」日本社会と日本人が意識していないこの国の『強み』を取り上げてみました。
皆さんはどう感じられましたでしょうか?
またご意見ご感想お待ちしております!
ではでは、また~w
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