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狂躁亭日乘・今更ながらヨシモトなぁ

おととひの世界 2017-09-27 07:20

朝の連ドラになるわけでしょ?
違ったかな?

私全然
近頃テレビなんて見ていないので
そんなことになってなかったか?
朝の連ドラ後半は大阪局だから

吉本興業創業者と言うより
中興の祖なんだけど
吉本せいさんという人ね
このお話はかなり前に一度
NHKは朝の連ドラに

『心はいつもラムネ色』
そんなタイトルだったと思います
ちなみにその時の吉本せい役
真野あずささん

そしてエンタツアチャコ
岸部一徳さんと角野卓造さん
有名な『野球漫才』ヒットさせる話は
面白かったですね

日本漫才師協会だったか
関西漫才師協会だったか?
確か初代代表が
エンタツアチャコさんです
そのあたりの昔話
立川談志さんが語っておられました

昭和の初めから所謂
軍部ファシズムの時代になっていった
張作霖爆殺事件が起き
国際連盟から
リットン調査団が派遣され
日本は加盟国から非難されると
国際連盟を脱退した

ちなみに当時
日本は常任理事国でした
そして満州国が建国され
日本は大陸の戦争に
どんどん巻き込まれていくことになります
丁度この辺りの話は

9.11後のアメリカが
中東にのめり込んでいく有り様と
よく似ているんですよね

『9.11』こそ
アメリカにとっての
『満州事変』だったんですよ
あの時だってこの戦争

つまりアフガニスタンから始まる
一連の戦争ですけれど
あの時のブッシュ政権にしたって
簡単に進む
すぐ終わると言って開戦して
結局今にまでなっている
もう戦争初めて16年ですよ

日本が大陸で戦争を始めてから
15年で日本は破滅しました
アメリカは大きな国だと言っても

これだけ長期間
大きな戦争をやっていて
ボロボロにならない国なんか
存在するはずがありません

しかもイラクから始まって
中東諸国他にも
手を広げているんですよ

基軸通貨ドルを握っているから
世界中からカネが集まると言うだけ
借金は膨らむ一方でしょうが

国民生活は窮乏生活に
昭和初期の日本だって事情は同じでした
うまくいくと言って始めた戦争は
うまくいかないことばかり
出費がかさむ一方

そして世界大恐慌
昭和4年10月29日から始まっています

浜口雄幸首相
井上準之助蔵相の金解禁の大失敗
国際協調路線は行き詰まり
この2人の政治家は
暗殺されてしまいます

テロ犠牲者の悪口
言いたくないけれども
犬養毅なんて
全く無能な政治家でした
5.15事件で海軍軍人に殺されたわけだけど
それがなくても
いずれどこかで
殺されただろうと思いますよ

『大正デモクラシー』
口先だけ達者な無能政治家を
はびこらせることにしか
ならなかった

日本の危機を目前に
有能な指導者が求められた
そこで革新官僚と軍人の時代に
なったんですよ

彼らは新しく登場した
ラジオというメディアを駆使
当時は日本放送協会独占
民間放送はありませんでした

昭和の言論統制思想統制の
片棒を担いでいたのは
実は日本放送協会NHKだった

よく大本営についての悪口が
言われるけれども
同じことは
明治時代からあった
しかし明治は新聞ジャーナリズムの時代
陸軍や海軍の作戦の失敗は
堂々と非難していました

それが出来なくなったのはラジオのせい
電波マスメディアがはびこると
ヨロン操作は簡単になった

NHK は主役だったんですよね
やっていることは今と大して変わらない
違うことと言ったら
エロが禁止だったことだけ

お笑いとスポーツ
これが中心になった
軍部はそこに目をつけ
お笑いの取り込みにかかっていた

落語が盛んになって
街に寄席が作られる様になったのは
江戸時代の後半
とりわけ1800年代から
松平定信の寛政の改革が挫折
第11代将軍・徳川家斉の時代

虚弱児が多かった歴代将軍とは異なり
徳川家斉は大変な精力家だった
側室愛人何人いるか分からない
判明しているだけで
子供も50人を超えている

こういうことは
シモジマの庶民も知っています
おちょくりからかいのタネになる

徳川家斉が長生きして
その褌担ぎをやっていたのが
水野忠邦でした

徳川家斉が死ぬのを待って
水野は『天保の改革』を始めた
打って変わって急激な緊縮統制

しかし庶民は
今まで水野忠邦が何をやってきたか?
つまびらかに知っている
下々からの批判は嵐の勢いに

民主主義の世の中でこそなかったが
世論が味方につかない改革は
いつの時代も成功しません
政治批判の中心にいたのが落語家だった

江戸時代は生活費も物価も
現在に比べればはるかに安かった

ただ一つ例外があった
光熱費・とりわけ夜間の照明代です
油でも蝋燭でも
現在の貨幣価値に直すと
1時間あたり600円
しかしもっと安く手に入るところがあった
それが寄席だった

照明がついている
物を読むことができます
座布団枕もあってゴロゴロできる
そして落語家が次々に出てきて
面白い話をする

下世話な話から始める
最後には時事問題になるんです
江戸でも上方でも
名人の噺家は
今で言うニュースキャスターだった
落語寄席は丁度今の
テレビやネットみたいな感じ

早耳情報はそこから伝わる
街の噂は瓦版より早く
寄席から客へと伝わっていく
幕府もドーにもならない

江戸時代もその頃になると
統制が効かなくなってきていて
一定の『言論の自由』は
保障されていた

水野忠邦をおちょくる噺家はヒーローに
そして水野の足を引っ張って
『天保の改革つぶし』に奔走した
人気取り政治家こそ

遠山金四郎ですよ
いわゆる『遠山の金さん』ね
彼の実態はそんなだったんだけど
庶民のヒーローになった
江戸末期から明治の初め
『怪談牡丹燈籠』の大ヒット
落語家はもはや
ジャーナリスト兼芸術家
みたいな存在になっていた

全国ラジオ放送が開始されると
彼らはメディアの中心に
再び躍り出る機会を得た

昭和の軍部は見逃さなかった

政治行政に働きかけ
日本落語家協会に
政府のお墨付きを与えたんです
落語家噺家はここで初めて
天皇陛下から勲章を頂ける様になった
そしてこの状況を
じっと見ていた人がいた

それが吉本せいさん

『 もうこれで落語はあかんな
勲章をもらえるもんが
庶民の心捕まえられるわけないやろ
これからは漫才の時代やで
落語家噺家がやらんこと
これからは漫才がやればエエ! 』
大変な先見性ですよ
勲章をもらえるようになった落語家は
強いものになびく様になるだろう

これからの漫才のスタイルは
徹底的に強いものをおちょくること

左翼学生崩れのプロレタリア文学作家
もともとそれが仕事で
特高警察に追われまくっている

彼らの才能のあるやつ囲い込んで
落語台本作家にすれば良い

まず手始めにそういう色がないもの
当時ラジオで最大の人気番組
東京六大学野球の中継

まだプロ野球はありません
これをネタにする
こうしてできたのが
『野球漫才』

エンタツアチャコも最初は罵倒の嵐
全く受けなかった
憔悴して何度も吉本せいさんに
進退伺いを出している

しかし吉本せいさん
徹底的にかばった
最終的には大ヒット
エンタツアチャコは大スターになった

お笑い帝国・吉本興業の誕生
弱いものが強いものをおちょくる
昭和50年代の前半までは

この常識を覆したのが
80年代のお笑いブームとフジテレビ
弱いものをおちょくる笑い

その真ん中にいたのが
ビートたけしと島田紳助
吉本興業はこれで大成長


株式上場にまで至ったがそれに失敗
再び株式は非常場に
実質的持株会社に逆戻り

株式の持ち合い先はほとんどがテレビ局です
そのことで誰も
裁判は起こしてはいないけれど
やれば確実に放送法違反ですよ

しかし見逃されている
その方が政府にとって都合が良いから

昭和の吉本は
無借金経営で有名な超健全企業だった
翻って今どうでしょう?
大借金会社ですよね?

これで政府批判だの権力批判だの
できたとしたらそれは奇跡です

朝ドラの主人公に
そういう会社の経営者の物語
昔とは意味合いが違って当然ですよね
言い換えれば吉本興業
ここまで堕ちてしまった
と言うことです
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