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一歩下がって考える森友文書問題

外から見る日本、見られる日本人 2018年03月14日10:00

森友問題で文書改ざんがあったことで日本中が大騒ぎになっています。私は何もないような気がする、と先週のブログで述べていたのですが、残念ながら「あった」ということになります。ただ、隠していた内容が特段ものすごいことかといえば多くの方がある程度想定していた通りですし、こんな程度か、と思った方もいらしたのではないでしょうか?

改ざんされた文書とは一般企業でいう稟議書だと思います。稟議書はどうやって書くのか、どうやって決裁を貰うのか、最近は電子化が進んでその本来のやり方をご存じない方が多いのかもしれません。私はサラリーマン時代、稟議書を書き続けておりました。特に本社の不動産事業部に在籍した際にはありえないような案件の稟議をずいぶん作成、決裁かつ取締役会付議で可決して頂いてきました。

どうやって書いたか、といえばまず、稟議は事実関係のみ書くのが原則です。他人が何を言ったとか、どんな介在者がいたかは記載不要です。あくまでも論理性のみが主文で添付資料は数字などのバックアップとなります。それだけです。極めてシンプル。

例えばある製品を購入するのにA社よりB社が優れているのでそれを購入する、という稟議があったとします。実際にはB社の営業マンが優れていて接待も受けてB社採用で稟議起案者のマインドが決定していたとしてもB社の営業マンが良かったから、などと稟議には書きません。

森友文書の場合、首相夫人や政治家の名前が記載されていたとあります。これは上述のように介在者の名前を書き込んでしまっているのです。これは文書として完全タブー。私の時代には入社1年目で赤ペンが入れられて書き直しです。

では、お前の言うそんなシンプルな文書でどうやって決裁を取るのか、ですが、稟議とは本来、関連者に持ち回り、直接説明するものなのです。だから介在者がいるならば口頭で述べればよいのです。どうしても直接説明できない場合は付箋に決裁後破棄としたうえで添付します。これは但し、関連部署で付箋の上からコピーを取るケースがあり、リスクが高いのです。

ところで森友文書に首相夫人が「いい土地ですから」と述べたとあります。こんなアホなことを決裁文書に書いた役人は社会人1年目からやり直しです。首相夫人は不動産のエキスパートではありません。なおかつ、池があったところがゴミ溜め化していた土地は不動産の価値的に最低です。まったく意味をなさない表現を入れた理由は首相夫人の箔をつけたかったのでしょう。ばかばかしさにもほどがあります。

さて、野党は本件で勢いをつけて与党を総攻撃するのでしょうけれど、もう少し考えてみましょう。今、この時期に政権与党を弱体化させていいものなのでしょうか?誰が国政を担うというのでしょうか?野党から見れば敵を叩くのだけがお仕事ですので結構ですが、それで日本をどうしようというのでしょうか?NO PLANではないでしょうか?

地球儀レベルから見ると日本が大騒ぎしている森友問題は小さいイシューです。が、マスコミと野党がここぞとばかりに書き立てます。私は無責任だと思います。この文書改ざんは私から見れば起案者の書き方が悪かったに尽きます。

それと大騒ぎしているマスコミの「特例的」と「特殊性」がうやむやになっていています。多分、そのうちの一つである首相夫人と政治家の関与ということがフォーカスされ、もう一つの方が消えています。ここに着目しているメディアは表立ってありません。

今回の政治家の関与は結果としてそうなったわけで、そうさせる「特殊性」にこの問題は尽きるのだと思っています。これが私の言っているパンドラの箱であり、政治家の名前はどちらでもよい話であります。マスコミや政治家がそこまで言うなら「特殊性」の方を追求したらどうでしょうか?



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