FC2ブログ

Entries

アヘン戦争の中国、毛織物のインド……いわんや現代のニッポン!?

推摩 一黙のブログ 2018年04月01日 19時24分

こんにちわ~
今年も早! 四月になりましたね。
さて、今日はエイプリルフールですが……冗談も嘘も無く、今回も真面目な話を書こうと思いますw

体調的には昨日も血圧が68まで下がり、透析翌日なのに回復しないんでウンウン唸りながら寝込んでいた訳ですが……なんとか生きてます(爆
まあ、それはさておき――

「外国から買うモノ(買いたいモノ)がない┐( ̄ヘ ̄)┌」
……と、“日本人が言うようになって”から早、三十年以上が経とうとしています。
この『コトバ』が日本の人々の口の端に俎上するよーになったのは80年代バブルの頃からだったと思います。

当時、日本は高度成長期を終えたとはいえど、独仏英を始めとする欧州先進国をゴボウ抜きにし、米国に次ぐ世界第二位の経済大国として押しも押されもしない地位を(経済的に)築くと同時に「失業を輸出している!?」と欧米に悲鳴を上げさせるほど圧倒的な輸出競争力で世界を制覇せんという勢いでした!?
実際に日米貿易摩擦などは『貿易“戦争”』と揶揄され、実際にアメリカ人には
「ついに日本人がWWⅡの復讐戦を仕掛けて来たぞ!」
と、危機感と警戒を口にされたホドでした。
無論、日本側に「先の大戦の復讐戦を挑む」つもりも、そんな気も毛頭無く。
ただ純粋に『経済的利益を追い求めた』ダケだったのですが……気が付いていてみれば『安物の模造品を売る国ニッポン』から『最高品質最高性能の製品を売りまくる日本』に成長を遂げてていましたのでした(苦笑

その差異をよく表現したのが映画『バックトゥザフューチャー』で有名なシーンで。
1985年の未来からやってきたマーティと、1955年に生きるドクのやり取りがあります。
「粗悪品の日本製が……」と口にするドクにマーティが不思議そうに「どういう意味?日本製は最高だよ」と問い返すというやり取りなのですが……
1960年代頃までは、ほんの半世紀ほど前までは”Made in Japan” が我々に意味するところは、今でいう”Made in China”や “Made in Korean” だった時代が長らくあったんです!?

今では信じられないでしょうが、まだ存命の年配の方の話を聞くとそーした認識が日本内外で、むしろ一般的だったと答えてくれるでしょう┐( ̄ヘ ̄)┌
ですがこの認識は1950年代から1980年代までの30年の間に「安かろう悪かろう」から「最高の品質! と信頼性」に変化しました。
その結果、気が付いてみれば日本は『国内で算出しない鉱物資源と石油』以外は欲しいモノは無い、海外から輸入したい製品が無い国となってしまっていました。

なにせ、一部高級車を除いて車から、ワインやウィスキーまで日本人は『日本製』で充分満足してコト足りてしまう品質と生産力をいつの間にか達成してしまったのです!?
戦後しばらくの間も海外から工作機械や鉄クズを輸入せねば産業を成り立たせる事もできなかった国がですよ!?
……無論、日本がそうして成功した訳は『キチンとある!』のですが――明治開国以来の富国強兵殖産興業に邁進して来た努力とか、敗戦でいっぺんに海外領土を失い海外に渡っていた人材が帰国して戦後、軍事関係航空産業関係を禁じられた分、家電や車メーカー、半導体産業に優秀な人材が流れ込んだ幸運――など、いろいろとあるんですが……取り上げだすとそれだけで記事が埋まっちゃうんでw その話はまた別の機会にw

さて、重要なのは改めて申しますが、粗悪品の代名詞だった”Made in Japan” が最高品! の代名詞になるブレイクスルーが現代ニッポンにおいて花開き、かつ『いまだに満開』の状態であるというコトです。
まあ、確かに陰りが見えて来てはいますが……日本ダメダメ論は80年代90年代からありましたし、中国韓国台湾や新興国・発展途上国が追い上げて来ているといっても「日本の地位を脅かし成り代わる」ような国はまだ出て来ていません。
日本の工作機械や産業ロボットから資本財生産財まで抜きにして生産や品質を保ち続けれる国は新興国や発展途上国はもちろん、今や欧米先進国にすら無くなってしまっているという現状です┐( ̄ヘ ̄)┌

中国や韓国はなんだかんだいっても60年代までのニッポンを追い越し追い抜き、『組み立て工場の立場を脱する』コトに四苦八苦し上手くいっていませんし。
60年代のオイルショック時に『技術研究開発と投資』に地道に進んで来た日本と、安易に『金融産業』に走った欧米とでは隔絶した産業技術力の差が生まれてしまっています。

マジレスすると車メーカーから家電、鉄鋼に至るまで製造業の産業は、アメリカに碌なモンが残ってない。
……てか、アメリカには工業(第二次産業)的な意味での製造業はほとんど残ってないといってしまってもまあ間違いないでしょう┐( ̄ヘ ̄)┌
航空機のエンジンとかでも製造方法は握って、研究開発も怠らず大儲けしてるけど実際に量をトンカン造るのは別の国(´_`。)

今、トランプの下で産業を国内回帰させようと行き過ぎたグローバリズムを揺り戻し、国民経済への回帰を躍起になってはかっていますが……アメリカの、いえ欧米の産業空洞化は、この三十年~四十年では利きませんからねぇ?
グローバル化、新自由資本主義の美名の下、工場の海外転移、国内産業と中間層の没落を呼んだ欧米が元の産業競争力、研究開発力を取り戻すには同じダケの時間を必要とするコトになるでしょう┐( ̄ヘ ̄)┌

いわんや日本との差を詰め、追いつき追い越すには相当の努力と投資をする覚悟が必要です。

そんな状態ですからアメリカのトランプが「日本に関税をかけるぞ!」と鼻息荒く息巻いても、90年代日米貿易摩擦の時のように日本は別に動揺も何もしないんです。

だって日本が輸出しているのは、品質的に日本以外では造れない特殊鋼や合金類。
逆に米国側が一律関税かけると米国内の重工業が悲鳴を上げるコトに。

そもそも中国も韓国も、アメリカに鉄鋼を輸出してる国なのになんで日本から鉄鋼を輸入するのかといえば、特殊な鋼材を生産してないか、日本から買うほうが安いという理由があるからです。
自国で安く作れるもんを外国から入れる必要はありません。

そういうコトですのでアメリカが関税をかけて日本からの関税を高くすれば、高品質で特殊な日本の鋼材を今までより高く買うか、アメリカ国内の同品質の鋼材を今までより高く買うしかありません┐( ̄ヘ ̄)┌
そのうえ日本がアメリカ市場を失ったとしても鋼材全体の6,7%で1923億円です。
確かに大きい金額ですがアメリカの鋼材購買者が関税分高く買うという損と引き換えだと思えば、さらに日本でしか作れない特殊鋼や高品質の鉄鋼、アルミニウムの輸出は全体の5%程度で代替え品もない。

数の抑制とかしたら……例えば米軍関係の製造会社はどうすんの?
結局、日本も損アメリカも損、何の為に関税を上げるんですか? と疑問しかありませんね。

このように戦前と戦後では日本と欧米(および世界)の製造業の関係は完全に逆転してしまっています。
戦前(と戦後しばらくの間まで)は日本は海外から工作工業機械から鉄クズレベルの原料まで海外からの輸入に頼っていました。
それが戦後逆転し、今度は欧米先進国から中韓やインドなどの新興国から東南アジア諸国などの発展途上国まで日本製の工作工業機械から特殊鋼や半導体素材までの生産材を供給してもらえなければ生産活動が産業が成り立ちません!?

その“事実現実”は普段は誰も――海外の世界はおろか、当の日本人も意識して『いません』が、311震災のような不意の出来事が起こり日本の生産供給体制と物流が滞っただけで、同時に「世界中の工場がストップ」します。
いわば空気や水レベルで日本の工作機械や部品は世界の製造業に必要不可欠になっているんです┐( ̄ヘ ̄)┌

☆供給国と需要国のギャップという問題

さて、実はといいますとここからが本日の本題なのですが……そーした「世界中が欲しがり、必要とする」日本製の品なのですが――問題は、『当の日本にもう原料や資源以外に海外に欲しいモノがアンマリ無い』という事実なんですよねぇ?(-""-;)

実はといいますと、これは世界経済、貿易体制から見れば由々しき事態なのです!?
ど~いうコトかといいますと、例えば現代では石油は生産や社会活動といった文明活動を維持する上では必要不可欠ですが……産油国が石油を売ってもそれで得た外貨を使って海外から買いたいモノがなかったとしたらどーなるでしょう?

実際はそんな事はなく、オイルマネーを産油国は、砂漠しかない自国のインフラ整備や摩天楼を打ち立てたり、盛大に外遊して散財してくれるんで世界経済は回るんですが……石油ではアリマセンが、二次製品で高付加価値の高品質品・製品を売りまくる日本の場合はどうでしょう?

繰り返しますが今の日本は「海外にとりたてて欲しいモノ(買いたいモノ)はありません」という状態です。
誤解が解けて来ていますが日本人が思っているよーな輸出入依存国では決してなく、むしろ内需が九割の内需国です。
しかも車産業を筆頭に国内メーカーが強く(海外メーカー・ブランド車の輸入は9%しかない)、国内需要は国内生産分でたいていは賄えてしまいます┐( ̄ヘ ̄)┌
それどころか「国内需要だけでは消費しきれない」ほど供給力も過剰で、一時は「貿易戦争!」と揶揄されるほど洪水のように輸出を行っていました。

今は現地生産や迂回輸出で摩擦や衝突を避け上手くやっていますが、26年連続で世界一の金持ち国、海外純資産を積み上げ続け。
実はといいますと「経済的独り勝ちw」を続けています。
無論、景気の上げ下げの波や311震災のような不意の災害に襲われるコトもありますが、「失われた十年」だのなんだのと馬鹿にされても実際は低成長ながらも成長をちゃんと続けていますし、失業率3%の超安定社会を築き維持しています。
「日本が言う“日本型不況”が輸入できるなら輸入したいモノだ!」
とはイギリスの皮肉ですが――海外から見れば日本は羨ましい限りでしょう(^_^;)

さて、しかし。
実はこのように豊かで恵まれた国ニッポンですが……家電や車どころか、ウィスキーやチーズですら本場の外国製を上回る製品を造り上げてしまう日本は、その気になれば「海外から最低限必要な資源や石油を輸入」するだけで日本国内でたいていのモノは賄えてしまう!? 状態を作り上げているともいえるのです!?

この事の何が「マズイ!」かといいますと、先に例で挙げた産油国もそうですが「貿易不均衡」を生み出し易いという事実でもあるからです!
この「貿易不均衡」は黒字国と赤字国を固定させ、一時は良くても世界経済や国際貿易に悪影響を与えます。
悪影響だけならまだしも“破壊・破滅”を招きかねません!?

まあ、産油国ともども「輸入を盛んにし」そして米国債を買い入れるなど「輸出黒字の資本輸出」という形で世界経済に還元して日本は世界経済の維持と資本市場が回るコトに貢献して来ましたが、日本が黒字、アメリカや欧州、その他の世界中の国のほとんどが赤字という構図は変わることなく、むしろ年々強化されています。
その表れの一つが26年連続の世界一の海外純資産の積み上げであり、莫大な外貨準備高の額だともいえますな( ̄_ ̄ i)

そのコト自体はまことに結構! なのですが……問題は、日本の輸入するモノが一部の希少金属や資源を除けば購入先の代替えの利く鉱物資源や石油天然ガス、穀物や果物、畜産物などであるのに対して、世界中の国が日本に対して欲しがっているのが
『日本でしか製造できない高技術高品質の生産材や工作工業機械や産業ロボット』
等の高付加価値品であるというコトです。

実は歴史を見るとこーした一方的な輸出超過輸入過小の関係は昔からありました。
現代の日本や産油国でなくとも、近代だけで観ても中国とインドなんかと欧州の関係なんかがそーです。

戦前、清国からイギリスなどの欧州へは茶や陶磁器が大量に輸出され。
同じくインドの毛織物はイギリスの織物産業を脅かしていました。
結果、どーなったかといいますと皆様もご存知の通り『アヘン戦争』や『インド人の毛織物職人が手首を切り落とされる』なんて蛮行に至るにいたりました!?

まあ、これらの例示はいささか極端であるものの「国外に欲しいモノ無し」と言った当時の中国、清国への貿易代金の支払いで金銀の流出に耐えかねた欧州は「清への輸出品」としてアヘンを売り込みました。
インドも植民地化後もイギリスに対する輸出超過が実はといいますと続く訳ですが――イギリス人はインドに対して貿易代金をポンドで払い、英国国債を買わせました。
いわばインドはせっせと輸出して稼いだ黒字分を自国国内発展の為に再投資するのでなく、英国債を買うことで貢いでいたのです。

例示としては中国よりもインドの方が、現在の日本と似ているんじゃないでしょうか?
無論、日本は稼いだ外貨で幕末開国以来、国内の殖産興業、人材育成やインフラ投資に投じて来たのですが……現在、有り余る黒字分のかなりの額が海外投資や米国債の購入に向けられています。
無論、健全な経済活動投資行動といえるのですが……その一方で、『貿易黒字=外貨を稼ぐのは何のためか?』その意味を今一度考えてみるべきなんじゃないでしょうか?

外貨とはすなわち『外国のおカネ』です。
いうまでもなく分かっているとは思いますが確かめるのは、外貨を稼ごうとするのは「あくまでもその外国の国から購入したいモノがあるから」です。
それは石油や製品などの形のあるモノから、特許や技術などの形の無いモノまで千差万別さまざまですが「自国内に無い、足りない」モノを外に求める時に購入代金として支払うために外貨を稼ぐのです。
なので極端な話、巨額の貿易黒字を稼がずとも輸出入額がトントンならそれで充分に事足りる訳ですナ┐( ̄ヘ ̄)┌

まあ、現実はそれほど単純ではないのですが(苦笑
根本的基本的な話を、しばしば我々は忘れているんじゃないでしょうか?
明治以来の脅迫観念といいますか? 「赤字は悪! 黒字でなければ、それも大いに黒字でなければ」ならないと思い込み、未だに「産業競争力を高める為に」輸出企業減税などの優遇策や人件費のコストを下げる為に単純労働者の移民の許可促進を! と経団連や一定の人々は叫びますが……日本はもう十分に高付加価値高技術分野で競争力を有しています。

日本人が今後成すベキ努力とは新興国や発展途上国と「飢餓輸出・国民を貧しくして」コスト安競争を単純にする事ではなく、70年代のオイルショック以来、連綿と続けて来た産業技術研究と開発への投資と人材育成の努力を怠らず今後も世界の技術革新先端技術分野でのリードを守り。
そしてちょうど折よく「老朽化し更新時期の来た社会の公共インフラ」を次世代のモノに切り替えて行く再投資と共に、自然災害大国である日本の国土や世界的な気候変動、気象災害の増加を考えれば防災インフラの整備や制度の研究に投資と力を注ぐベキなのではないでしょうか?

ITやロボット技術の進歩に伴い『生産現場に人がいらない』状況はますます進むでしょう。
その事は単純な組み立て作業や製造業は別に先進国でなくとも世界中のドコででも可能となるというコトだけでなく、「ヒト余り」の状況をますます促進するコトになります。

今、世界は70億を越え、今世紀中か来世紀には百億人を越えるといわれています。
しかし中韓どころか欧米先進国ですら「大学を出ても、そうした高等教育を修めた人材に“ふさわしい”とされる職を供給できない」時代となってきています。
ましてや高卒程度の昔からの中間層、ブルーカラーの仕事はIT化、ロボット化でますます無くなって来ているともいえます┐( ̄ヘ ̄)┌

ですが……その一方で第三次産業、サービス業や医療介護サービス、知的分野での新業態や仕事も増え、そのニーズも増えています。
また建設土木業などのように「臨機応変に対応」が必要な分野ではまだまだ人間の技術者が必要でしょう。

日本は団塊の世代の一時期の少子高齢化を乗り切れば、人口が減りますが問題は「少子化」だけになります。
むしろ一億~九千万人ほどの人口に2050年代から以降人口が減ってもちょうどいいんじゃないでしょうか?
それでも現在の欧州のどの国よりも『人口は3000万人以上上回り』ますw
ドイツ、フランスの人口でも六千万人から七千万人ですよ?
今でも、イスラムやアフリカ地域からの移民難民問題で社会に軋みを起こし悲鳴を上げる欧州に比べても在日の問題と脅威があっても日本はまだ恵まれていますし、間に合います。

本当に必要な事とは『何か?』
今一度、改めて考えてみるべきなんじゃないでしょうか?
スポンサーサイト
  • コメント : -
  • トラックバック : -

Appendix

最近の記事