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ロシアvs中国――あるいは三度目の欧州の征露もあり得る?


推摩 一黙のブログ 2018年06月10日 20時17分

米朝会談を巡って、北朝鮮が中国に擦り寄ってます。
わずか一ヶ月あまりで二度の電撃的な訪中を行い、特に二度目の訪中の後、北は『宗主国サマの威を借りて』あからさまに強気な態度に転じました。
具体的には米朝の“事前会議をすっぽかし”
さらにペンス米副大統領のコトを口汚く罵倒し、「核戦争」に言及するまでの調子にのりました(´□`。)
これを米国側は
「北朝鮮には米国が求める『完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)』に応じる意思も確認できない」
と、見切り5月25日のトランプ米大統領による米朝首脳会談の中止通告に至りました。

まあ、その中止勧告に北は慌てて米国に縋りついたんですが、 米国を相手に旧態依然の「瀬戸際外交」を持ち出したことで決裂を招いたのは北の自業自得でしょう ┐( ̄ヘ ̄)┌
その後、米国側が「予定通り12日に米朝会談を行ってもいいぜw」と応じ、今、6月12日の会談に向かっています。

さて、ここに至って会談場所はシンガポールとなりましたが、北朝鮮としては、本当はせめて南北の軍事境界線があり、米韓と北朝鮮の軍が共同で警備する板門店での開催を希望していたのですが米国側に押し切られてしまいました。
この他、北が大きすぎる封筒で親書を送って来たのをトランプによっておちょくられ(親書について「とても素敵な手紙だった。非常に興味深い手紙だった」……た・だ・し、まだ読んでいないがw とかと)、さらにトランプ側近から「金正恩が米朝首脳会談再開を土下座して懇願した」と暴露され、完全に北朝鮮は米国に主導権を奪われて今日ここまで来てしまいました。

さて、そこで北は会談の直前になって「中国だけでは後ろ盾としては不足」とばかりにロシアに接近しています。
この動きに北から秋波を送られたロシアは渡りに船とばかりに北に応じるコトにしたようで……具体的には、プーチン大統領は、9月に政府が主催する会議に中国の習近平国家主席を招待すると同時に、北朝鮮の金正恩委員長も参加が取り沙汰しております。
ようするに年内に、中国、ロシア、北朝鮮の三ヵ国首脳会談が行われる可能性を示唆したのですが、それはこれまで朝鮮半島を巡る動きの中で、日米露中の周辺大国の内で、ロシアはいわば蚊帳の外、傍観していたのですが、それがようやく口を挟みこむキッカケを得たのでした ┐( ̄ヘ ̄)┌
正直いいますとロシアの政治外交軍事の軸足は欧州方面に重きが置かれ、欧米を相手にシリアやイラン、イラクを巻き込んだ中東情勢で手いっぱいでしたので、東アジアでの情勢には手出しする余裕が今まではありませんでした。

しかし……北朝鮮が、中国だけでなくロシアにも『後ろ盾になって欲しい』と擦り寄られたのを好機というか、まさに奇貨居くべしとばかりに応じたんでしょう。
もっとも、今のロシアにはウラルより東側に避けるリソースの余裕は無く、いわば名前だけ、ロシアも北朝鮮の後ろ盾にいるぞ! と旗指物を貸すだけで実際は何の影響力もアリマセンが(・∀・)
それでも無いよりはマシでしたんで北朝鮮は飛びついたんですが……9月まで果たして北朝鮮というか、金王朝は存在してるんですかねぇ?w

さて、ここで一つ問題です。
帝政ロシアからソ連時代、そして現在のロシアまで、シベリアといいますとどの辺りを指しているのか? 皆様はご存知でしょうか?
漠然とウラジオストクなどがある極東の日本から見ると日本海を挟んだ沿海州から旧満州辺りなんじゃないか? とイメージされる方も多いんではないでしょうか?

実は、欧州ロシアと極東ロシアの境目というのはハッキリしており、ウラル山脈から西が欧州ロシア、そして東側が全部シベリアとされているそーです。
まあ、ザッとですがロシア領土の三分の二がシベリアとして考えられていると思って間違いないでしょう。
ですが、帝政ロシアの時代から、ウラルより東の広大な土地は寒冷な厳しい気候と永久凍土の不毛な土地として欧州方面とは正反対に後回しにされて来ました。

……まあ、それも極東ロシアの広範囲に渡って670万人の人々が1km2当り約1人しかいない過疎な地域だと理解してもらえれば充分でしょう ┐( ̄ヘ ̄)┌
しかし今現在、ウラルの東、シベリアと呼ばれるロシアの行政区画でいう、いわゆるここ極東連邦管区では気候変動による温暖化の影響か?
これまで使い物にならず放置されてきた土地や、その地下に眠る莫大な資源や石油天然ガス等の開発に注目を集めつつあります。
しかし同時に頭をいためているのが、人口が希薄なロシア極東に中国人が流入し、ロシア人を心理的に圧迫しているのか!?

……と、怒ってみても仕方がないのかもしれません。
ただ、反米で手を組む、中露は決してお互い仲良くなるコトはなく、お互いに不信感を抱いています。
実際に、先に紹介した670万人しか人がいない広大な人口が希薄なロシア極東に中国人が流入し、ロシア人を心理的に圧迫していいます
この事は、ロシアの調査機関も『今世紀半ばを待たず、中国人がロシア人を抜いて極東地域で最大の民族になる』と予測しています!?
まあ、一方で中国からすれば、19世紀の不平等条約でウラジオストクなど極東の一部を奪われたとの思いがあり過去には国境線を巡って戦争一歩手前まで行った事がありますねぇ(旧ソ連時代に)
現在は、インドの2倍近い広さがあるロシア極東連邦管区の人口は、兵庫県を少し上回る670万人ほど。
これに対し、国境の南側に接する中国東北部の遼寧、吉林、黒竜江省はあわせて約1億人を抱えており、年間100万人~150万人の 「国境を越える大きな流れがあることは確かだ」 とロシア側からは警戒されております。

中東情勢などを見ていると、欧米に対抗して蜜月ぶりを演出する中露ですが、その足元では実は紛争の火だねが静かに広がっているといっても過言ではないでしょう。

そして、ロシア領土の三分の二を占めるシベリアだけでなく、ユーラシア大陸の東回り航路――今後、年間を通じて凍らなくなる北極海を渡る航路と北極海に眠る膨大な天然資源にも中国は狙いを定めています!?
この事は、北極海に面する米国やカナダ、ロシアが開いた北極評議会の会議に呼んでもいないのに韓国共々図々しく乗り込んでいる事や

中国 北極海でも「一帯一路」 権益拡大へ白書発表
2018/1/26 【北京=永井央紀】
中国政府は26日、北極海の開発や利用に関する基本政策をまとめた「北極政策白書」を初公表した。
北極海を通る航路を「氷上のシルクロード」と呼び、中国主導の広域経済圏構想「一帯一路」と結びつける方針を示した。
地球温暖化で氷が解けており、船舶の通航や資源開発が容易になった北極海で権益拡大をめざす。

海運企業などによると東アジアから欧州にいたる北極海経由の航路は、インド洋からスエズ運河を抜ける従来ルートに比べて時間が約3割短縮される。
北極海は資源も豊富で、ロシアの都市ヤマルでは液化天然ガス(LNG)の生産を2017年末から始めた。
核抑止の要となる潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を搭載した原子力潜水艦を米ロの狭間に配備できる軍事的な要衝でもあり、中国の関心は強い。
 中国は白書で「北極圏に最も近い国の一つ」と自国を位置づけ、経済や環境など幅広い分野で北極の利害関係国だと明示した。
「中国はエネルギーの消費大国であり、北極海航路や資源開発は中国経済に大きく影響する」とし、権益確保に向けて積極的に関与する方針を示した。
具体的には
「企業が北極海航路のインフラ建設や商業利用に参加することを奨励する」
「企業が石油や天然ガス、鉱物資源の開発に参加することを支持する」
と白書に盛り込んだ。
中国の進出には乱開発や安全保障面の懸念が指摘される。
孔鉉佑・外務次官は記者会見で「別のたくらみがあるとか、資源の略奪や環境破壊などの懸念はまったく不要だ」と訴えた。
北極圏に領海や領土を持たないことを考慮し、白書には沿岸国の主権や管轄権を尊重するとも明記した。
ただ、そのうえで「中国は北極における国際ルールの制定に積極的な役割を果たす」との方針を示した。
 北極には、平和利用を定めた南極条約のような国際ルールがまだ整備されていない。
利用や開発をめぐる国際秩序の形成が今後の課題となっていることが念頭にあるもようだ。

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ちなみにこの北極評議会には日本は2013年にオブザーバー資格が承認されています。
んで中国や韓国も申請して『一応』認められましたが、 オブザーバーになるには、全会一致での賛同を得る必要があるんですが、中韓に対してはロシアとカナダが強く反対するなど意見が最も割れていたそーです(棒
まあ、そりゃそうでしょう。
日本は直接領土や領海が関係なくとも、北極海の厳しい環境下での資源開発に必要な技術や資材で貢献するコトが期待されます。
特に深海でのメタンハイドレート等の採掘研究においてカナダと共同研究を進めていますし、日本の技術力や資本を目当てにアメリカどころロシアからも「パートナーになってくれ」とラブコールを受けています。
一方で、何の貢献もできない韓国は論外としてさらに警戒されているのが上の記事にもありました通り「一帯一路に北極海航路も加えるアル」と中国はあからさまに狙っています――なんの根拠も権利も無いくせにw

しかし、将来移民圧力で過疎な極東ロシア地域を乗っ取り――それも北極海に面する北の北極海沿岸やユーラシア大陸東端までの地域を奪い、北極海に進出する足場を築いて権利を主張する……そのくらいの野心に、これから先の中国は駆られる可能性は充分にあります!?
なにせ今現在進行形で中国は国土を荒廃させ、水資源を枯渇させ汚染し、その国内で十二億を超える人口が生存できない状態にしてしまっています(棒
その中国は南の海洋資源や権益を確保しようと躍起になっていますが……気候変動の結果、すぐ北側に永久凍土が融けた結果、次代の穀倉地帯になりうる土地が現れたとしたらどーです?
不慣れな海に無理して進出し、インド、オーストラリアや東南アジアの小国と、日米の海軍力と激突するよりも。
中国は元々大陸軍国なのですから、ロシアの過疎で手薄なシベリア東部を「中華民族の新生存圏」と称して侵略する方が成功の可能性があるんじゃないでしょうか?
そーいう意味で十年でなく半世紀近くのタイムスパンで考えてくと、将来、現ロシアの領土である極東ロシア地域の覇権を巡って中露戦争が起こる可能性は充分にあります。
ロシアには極東ロシア――ウラル山脈より東のシベリア一帯に眠る莫大な資源と、気候変動温暖化の恩恵で不毛の永久凍土の土地から、ウクライナのような一大穀倉地帯に化ける可能性が出て来たので、開発するコトを望んでいます。

しかし、ウクライナからクリミア半島を奪ったり、中東でシリアのアサド政権にくみした事で、欧米から経済制裁を食らい、経済成長も工業や資源開発に最新の設備を導入するコトもできず、真綿で絞められるように経済的に追い込まれています。

その為、欧州EUやNATOからは「東欧などにロシアが侵攻して来る」のでは!? と恐れられていますが、ハッキリいいますと杞憂だと思います。

現状のシリアへの派兵もプーチン大帝の絶妙な判断で大きな成果を得ましたが、深入りはせずすぐに派兵した軍のほとんどを引きましたし。
ウクライナとの険悪な関係も、ウクライナ東部のロシア系を密かに支援し武器供与などをしていますが、クリミアを押さえてからは目的は達成したとばかりにそれ以上は事態を進行させず睨み合いを続けるばかりです。
それは本格的にウクライナやシリアとその背後にいる欧米との対決を避けた――というより、継戦能力が限界で軍事力で戦う選択など初めからあり得なかった……から、と観るのが正しいでしょう。

ハッキリいいますとロシアも今のイラン同様に、『欧米の経済制裁を解いてもらい、自国内の産業振興や資源開発に、海外の資本と最先端技術導入して経済を立て直したい』というのが本音でしょう ┐( ̄ヘ ̄)┌
その意味で、ロシアが日本に近づいているのは、中東・東欧で矛を交え対決状態になってしまった欧米と違い、日本とは(北方領土問題を除けば)比較的、その関係は良好で大きな対立点もないからです。
そしてロシアとしては、できれば日本に欧米との関係修復を仲立ちしてもらい。
経済制裁の包囲が解かれた後は、極東ロシアや将来の北極海の開発開拓で『その日本の資本投資と高い技術力での協力』を期待……というよりも具体的に可能なのが日本だからです。
それと何よりも日本は信用できますからネェw

真面目な仕事ぶりと約束したコトは守る誠実さ、さらにそれらを裏付ける高い技術力に豊かな資本や財力!

騙されるコトはあっても騙したり裏切ったりはしない――そんな稀有な国は日本以外にないんじゃないでしょうか?w
まあ、日本からすると北方領土問題以外でも「サハリン2事件」でロシアに裏切られたりしたので、いくら人がイイといっても、ロシアとの付き合いは慎重になり、信用していませんが ┐( ̄ヘ ̄)┌

なので、ロシアからの天然ガス輸出でもロシア側はパイプライン建設を推したのですが、日本側はこれを拒絶し、LNGタンカーにワザワザ積み込んでの取引しか応じませんでした。
まあ、ロシアがウクライナや欧州向けのパイプラインを外交カードの使う様をみても、エネルギーの供給元としてそのラインを手中に収めさせて安心できるかどうか? なんて想像できますが(棒

つまりロシアは日本と逆に「信用が置けない。いつ裏切るか分からない」国だとみられているんです。
まあ、それは中韓などもそーですが、目先の利益に目が眩んで信用を落とす信頼を裏切るよーな国は、結局“損する”コトにしかならないんです(-゛-;)

さて、話をロシアvs中国の可能性について戻しますと、今すぐではありませんが、十年から二、三十年以内に起こる可能性は充分にありえると考えます。
まあその前に中国が様々な矛盾や歪みについに耐えられなくなり、暴発して南シナ海や台湾で日米と一戦やらかすか?
それとも経済破綻と環境破壊や水源・水資源の汚染枯渇が限界まで来て中国人が蝗の集団がごとく、今中国と呼ばれている地域から逃げ出し「いまだかつて見たことの無い」億人規模の流民難民を生み出すのが先か?
まあ分かりませんが、そーした事が起こった際、海の向こうの日本やアメリカ、あるいはインドなどの陸続きのアジア周辺国よりも、おそらく一番抵抗の無い(ロシアの人口も配置された軍事力もほとんどない)、これから永久凍土の不毛の土地から、人類がまだ手を付けていない場所の一つであるシベリア=極東ロシアのすぐ隣の土地に雪崩れ込む目算が高いのではないでしょうか?

今は、反……というか、対欧米で手を結んでいる中露ですが、それも今だけで呉越同舟で仕方なくという感じで、戦前の独ソ開戦直前のように、お互いに相手を裏切り、出し抜き、切り捨てる機会をうかがっているとみえます ┐( ̄ヘ ̄)┌

そして現在進行している北朝鮮の処分がどーなるか? で後々まで影響が分かるんじゃないでしょうか?

最後に、日本は本日予想した「極東ロシアの土地と資源を巡って」中露が激突する日が来ても、手出しせず関わらず、火の粉だけには気を付けて傍観するだけにするのが一番でしょう(´_`。) 
あの呪われた半島同様に、海洋国家である日本は大陸の国々の争い諍いには距離をおいてビジネスライクに付き合うベキです

そー考えるのですが……いざとなったら巻き込まれざるを得ないのですが、戦前のように変な欲や野望をもって大陸に手を出せば碌なことはないでしょうから、対馬、佐渡島の日本海海上防衛ラインと日本列島から沖縄~台湾~インドに至る新アチソンラインを米国と共に堅持し、大陸に関しては専守防衛に努め、なるだけ関わらないようにしなくてはならないでしょう!

ハッキリいいますと、もしも中国市場がダメになっても、オーストラリア~東南アジア諸国、インドに至るセキュリティダイヤモンド構想・自由と繁栄の孤で構成するアジアの海洋・沿岸地域で代替えは利きますし、実際に日米の資本や工場は東南アジアやインドなどに中国から移転し、逃げ出しています。

それとちょうど逆なのが欧州(ドイツ)や韓国などです。
これらの国々の中には中国市場への輸出に大きく頼る国や投資にのめり込んでいる国もありますが……そう遠くない将来、今は隠され押さえられている様々な矛盾や歪み、天文学的な債務や不良債権が、ついに表沙汰になり。
中国12億の市場の幻想が崩壊した時、その破綻破滅の道連れになりかねません。

その時は前世紀の大恐慌や日本のバブル崩壊、あるいは2008年のリーマンショックなど比較にならない災厄が世界経済をゆるがすでしょうが。(´д`lll)


どちらにしてもユーラシア大陸の東と西――中国と欧州EUは酷いことになりそうですね。
で、そうした危機と窮状を脱する為に、そのユーラシア東西でロシアを侵略して土地と資源と権益を得るようとする可能性は充分にあると私は考えます。
東の中国は、新中国を設立する流民移民が流れ込む形で。
んでもって西の欧州EUですが……ナポレオン、ヒトラーに続く三度目の遠征として。

とはいっても欧州の場合、今度のロシア征服戦争は軍事力でなく資本でかも知れませんが(>_<)
実は冷戦後、一度欧州はロシアを経済植民地に乗り出し失敗しています!?

それは冷戦後のソ連崩壊の混乱期の話で、資本主義にまだ日の浅いロシアに欧米の資本が雪崩れ込んで当時のロシアの新興財閥(オリガルヒ)と結託して利権と資源を好き勝手に搾取し、ロシアを事実上の経済植民地に貶めようと企みました!
その手法とは、1991年にソビエト連邦崩壊後、多くの国営企業が民営化されました。
しかし現実は、一部の新興財閥が政府と密接に関係を持ち、国家の財産である「国営企業」をタダ同然で手に入れていた。
そしてそのオリガルヒの背後にいたのがヨーロッパの資本でした。

これを当時のエリツィン大統領は混乱の責任を取って辞職しましたが、その後継にプーチンを選んだのです。
後を託されたプーチンは、当時ロシア経済の半分を占めるといわれたオリガルヒと徹底的に対決し取り戻していくのですが……その時、折り悪く起こった2007年から始まった世界金融危機で、多くの新興財閥が没落の危機に瀕したのをチャンスとして、プーチン政権は、政府の資金でどの新興財閥を救済するかを選定するコトでオリガルヒからロシアの経済の主導権を奪い返したのでした。
なにせ選定された財閥は生き残ることが出来る(但し、政府のコントロール下に置かれる)が、選定されなければ容赦なく没落してゆくという過酷な状況下に新興財閥を置き容赦なく追い込んだのですからね( ̄□ ̄;)

この時の欧州資本によるロシアの経済植民地化の野望(実は特に大きなオリガルヒ九つの内、七つまでもがユダヤ系で欧州資本とつながっていた!) に合わせ冷戦終結時にロシアと欧州が交わした「東ドイツの西ドイツとの統一を認める代わりにNATOをそれ以上は拡大しない」という約束があったのですが……蓋を開けてみると、東西ドイツ統合後、旧ソ連の勢力圏にあったポーランドを始めとする東欧諸国がロシアから離れ欧州に靡くのを欧州EUは認め次々にNATOの参加国に認めたのでした。

この裏切りとロシアの混乱につけこんで経済植民地化しようとする動きにロシアは欧州を信じなくなっていきます。
そして、旧ソ連時代から東側の穀倉庫として、またロケットなどの工業部品を供給するウクライナに西側の手が伸びて来た時、ロシアの堪忍袋の緒が切れました。
まあ、正確にはアメリカの、国務省のアホどもの「後を考えない策略」なのですけどね(´_`。)

実は後のクリミア半島奪取にいたる今も続くウクライナの紛争の導火線に火をつけたのはアメリカの国務省でした。
この当時、ロシア寄りの姿勢でウクライナ国内で大規模なデモが続き、ロシア側の陣営から欧州に乗り換えようという世論がウクライナ国内で盛り上がったんですが……最大の兄弟国のような隣国の離反はロシアにとっては認められない話でしたし。
一方、ウクライナが勝手な期待と夢を見る、欧州EU側は側で、当時旧ソ連の衛星国であった東欧諸国が欧州EUに加わっていたのですが、その東欧諸国の遅れたインフラや産業規格を西側に合ったモノに変えさせるために多くの資本投下と、EUからの巨額の補助金が欧州EU内で重しとなり、問題化していました。
東側の優等生といわれていた東ドイツですら、工業製品のほとんどは西側の水準に遠く及ばず、その工場や設備はスクラップにするしかなく、さらに労働者から熟練労働者まで再教育再訓練を必要としました。
さらにポーランドなど新しく加盟した東欧諸国から、EUの移動の自由を利用して、ドイツやフランス、イギリスなどに、医師や技術者などの熟練労働者が「安い賃金と待遇でもいいから働かせてくれ!」と押し寄せ、移民問題を引き起こしました。
この移民問題とは単に流出先の独仏英などの中間層の没落や給与待遇の条件引き下げ競争につながっただけでなく、そうした出稼ぎや移民労働者という形で、東欧諸国内の熟練工や高学歴の人材が流出してしまい不足するという問題も明らかになりました。

んでもってそーした負担を、それも経済や産業的に破綻した当時のウクライナをさらにEUに招き入れ、面倒をみたりするコトは無理だと分かっていたドイツやフランスなどは、ロシアと協力して、当時のウクライナの混乱を鎮める為に、当時のロシア寄りだったヤヌコビッチ大統領に辞職させ、大統領選を前倒しに行うことでいったんは妥協を仲介したのでした。

さて、これでいったんは事態は沈静化すると思いきや、過激でクーデターさえ叫んでいたウクライナ国内の欧州派を米国は国務省の連中が資金と武器を援助して本当にクーデターを起こさせてしまったのです!?
この結果、ヤヌコビッチ大統領はロシアに逃亡し、ウクライナは反ロシア・親欧州の国となったのでした。
しかし、欧州EUにはそんなウクライナを受け入れる余裕は無く、またウクライナの工業規格は旧ソ連の設備のままで、ロシアとの経済的なつながりを断てばたちまち窮地に陥るという状態でした。
本来は、ウクライナに西側の資本と工場が欧米の工業規格の設備と労働者の再教育再訓練を受けて、徐々にロシアから離れ、西側欧州EUに加わるという時間はかかるものの手順を踏んで行くべきでした。

欧州EUのコトをウクライナの欧州派は 「豊かで民主的な、先進国クラブ」のようなものと思い込み、ぜひとも入って、自分たちも欧州(西欧)の一員になりたいと夢見ていました。
しかし現実にはそれは幻想でしかなく、先に統一したドイツの旧東ドイツやポーランドなどの東欧諸国は経済的に遅れ、西側とは文化も違うのをなんとか西欧のレベルにしてもらうために巨額の援助や支援、そして投資を必要としていました。
んでもって、実の所、遅れた旧東側の諸国を援助するだけで欧州EUはいっぱいいっぱいでした。
なので、ウクライナが参加を希望してもそれを受け入れるキャパは欧州側には無く、また経済的に深いつながりがあったロシアにしてもいきなりウクライナを失うワケにはいきませでした。

そーした現実を見ようとせず、クーデターを実行したウクライナ内の欧州派の新政権は、希望通り欧州EUに加盟するコトもできず行き詰まりました。
そして、ウクライナの離反を見たロシアはクリミアを奪取し、ウクライナ国内の親ロシア派を支援してウクライナ国内の内紛を起こさせました。
このロシアの動きに欧米は自分たちのコトは棚に上げて――ウクライナの新規加入を拒否した欧州EUと、この時のクーデターを裏から焚き付け成功させたものの、その後、どー始末をつけるのか『考えて無かった』当時のアメリカ国務省の無責任によって、ウクライナ内紛は今も続いています。

結局、欧米は責任を負担を負う覚悟もなく、かといってクリミアを奪取したロシアを認める訳にもいかず、冷戦以来の緊張と対立を欧米とロシアは続けることになったのでした。
その後、中東でシリア・アサド政権側にロシアは付いたり、様々な場所で欧米とロシアは対立を続けることになるのですが……

本音をいえば両者とも関係を修復するのが一番なのですが、それができない状況が続きむしろ悪化しています。
欧米はロシアを危険視し、ロシアはロシアで欧米を不信の目でみる悪循環ですね ┐( ̄ヘ ̄)┌
こうした経緯もあって、敵の敵は味方とロシアと中国は『反米』で手を組んですが……その一方で中露双方は双方で相手を信じていないのですよねぇ?

そんな感じですので、中露戦争もこの先あり得ますし。
また、ナポレオンやナチスドイツ以来の「ロシアを欧州の隷属下に置く」という野望がまた頭をもたげ欧州vsロシアが三度起こるのもそう遠くないかもしれません。
もっとも総力戦を行う力は今の欧州もロシアにも無いのかもしれませんが(´・ω・`)
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