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ケント・ギルバートが喝。平成30年間、日本人は何をしていたのか?

BEST TIMES 6/15(金) 11:36配信

まもなく30年あまり続いた「平成」が終わろうとしている。最新刊『世界に誇れる明治維新の精神』(ベスト新書)で著者ケント・ギルバート氏は、幕末の15年間と平成の30年間を比較し、そこから見いだした共通点をもとに現代の日本人がすべきことをアドバイスしている。

平成は「激動の幕末」の倍の長さがある時代だ

――平成と幕末には共通点があるのでしょうか? 

 特にこの本を書き終えてから、そういう思いが強くなりました。しかし、黒船が浦賀に来てから260年続いた江戸幕府が倒れるまで、激動の幕末がたった15年間だったというのは改めて驚かされます。

 平成はまもなく終わります。この時代は30年続いたことになります。実に幕末の倍ですが、当時と比べればずいぶん平穏な時代を生きていることに感謝すべきなのかもしれません。

 ただ私は、ここで両者に存在するいくつかの共通点を指摘しておきたいのです。

 幕末から明治維新にかけては、大変なスクラップ・アンド・ビルドが行われました。体制が変わり、常識が変わり、インフラも文化も変わりました。江戸幕府が明治政府に変わり、街道は鉄道に、ちょんまげは七三分けになったわけです。

 それに比べれば、平成の変化は緩やかです。それでも、インターネットが普及し、放送に通信が加わり、多くの人が現在の憲法に疑問を抱くようになりました。

 幕末は黒船来航とともに始まりましたが、平成の時代にも黒船は存在しています。中国の軍事力強化です。これは、アメリカの黒船とは違い、ゆっくりと、しかし確実にその存在感を増しています。いきなりではなく、じわじわと日本に迫ってきているわけです。

 平成も激動の時代だったのに、どこか穏やかに感じられるのはそのせいかもしれません。
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■「偉大な復興」を掲げた中国の黒船を打ち払えるのか? 

――そういう考えはしたことがありませんでした。

 多くの日本人も同じでしょう。私は、幕末の時代は技術や知識の面で日本が今よりも世界に大きく遅れていたにもかかわらず、人々の意識は、むしろ今とは比較にならないほど高かったと思うのです。

 戦後、日本人は破壊されたインフラを整え直し、与えられた憲法を鵜呑みにして、そのまま思考を停止して走ってきました。平成以降も変わりません。中国から黒船が来ることがわかっているのに、多少脅威は後退したとはいえ北朝鮮から核やミサイルという黒船が来るかもしれないのに、相変わらず思考を止めたまま、この国をどうするべきかの議論さえしようとしません。

 今は江戸時代とは違います。中国が今後どのような勢いで軍事力を強化するのかは明らかです。彼ら自身が「中華民族の偉大な復興」をうたって、周辺各国に傍若無人な振る舞いをするだけでなく、まるで前世紀の帝国のように振る舞おうとし始めています。

 これは、幕末期の西欧諸国より、よほど手強い相手です。そのことを明治150年を契機に肝に銘じていただきたいのです
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構成:書籍編集部
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