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中国、「習近平失権説」恒例の権力闘争に火がつく「景気失速が原因」

勝又壽良のワールドビュー 2018年07月19日

昨日のブログで、習近平氏の個人崇拝をめぐる共産党内の反対派の動きを取り上げた。その後、複数のメディアがこの問題を取り上げているので再度、分析したい。

先週末、習近平氏が「権力闘争に敗れ、すでに失権した」との噂がインターネットで飛び交ったという。中国問題専門家の間では、習氏の失権説について疑問視する一方、最高指導部で熾烈な権力闘争が広がっているとの見方が大半を占めている。以下の記事は、『大紀元』(7月18日付「習近平失権の噂が飛び交う 専門家『政治闘争が依然、激しい』」からの引用である。

(1)「異変は、政府系メディアの報道にみられた。7月9日、12日と15日の三日間、中国共産党機関紙『人民日報』の1面の見出しに『習近平』が含まれる記事が一つもなかった。1週間のうちに3日間も、トップページに習近平氏の名前がなかったのは極めて異例だ。また、中国国営中央テレビ(CCTV)の12日夜の番組は、習氏について『国家主席』『党総書記』などの敬称を付けず、『習近平』と呼び捨てした」

(2)「11日付の国営新華社通信電子版『新華網』が発表した評論記事では、『個人崇拝』について批判を展開した。記事によると、文化大革命後、国家主席に就任した華国鋒氏が『個人崇拝を行った』ことで、党内で不満が噴出したという。華氏は党最高指導部である中央政治局で、自己批判を行った。『この事件は、華国鋒氏が失脚する前兆だった』と同記事が指摘した」

これだけの例証を並べられると、中国で何かあったな、ということは感じる。それにしても、掌を返すようなマスコミ報道にも驚かされる。誰かが裏で糸を引いている人物がいるはずだ。「反習派」が暗躍していることは確かだろう。習氏はこれまで何万、何十万人という高官を汚職容疑で追放してきた。その恨みは大変なものに違いない。これが、江沢民一派と結びつけば、前記のような嫌がらせは連発可能だ。

(3)「香港紙『蘋果日報』(12日付)は、中国当局の関係者の話として、北京警察当局は市内の公共場所にある習近平氏の写真やポスターなどを撤去すると通達した。4日、上海に住む女性が市中心部のビルの前で、習氏の顔写真が入っているポスターにインクをかけた。中国政治評論家の夏業良氏は、政府系メディアなど一連の動きから、『習近平氏が党内の敵対勢力から攻撃されている可能性が高い』と話した。党内からの不満が主に、米中貿易戦の対応や国内経済の失速に集中していると夏氏が分析する」

「習批判」の理由は、個人崇拝を始めた点に対する反対が大きなうねりとなっている、としている。このパラグラフでは、米中貿易戦争や国内景気失速への不安を原因に上げている。この問題では、習氏が深く関わっている。無期限国家主席のポストを手に入れるべく、不動産バブルによって好景気を偽装していたことは疑いない。私は、習氏が景気判断を間違えた罪は極めて大きいと見る。ただ今になって、中国経済破綻の犯人捜しをしても間に合うものではない。中国国内が、こういう形でがたつくことの裏に、経済の混乱があることを明確にしたい。経済不振が、政治不安をもたらす原因である
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