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正恩氏を「番犬」扱い…老獪トランプ氏が進める中国孤立化作戦 ロシアにくさび、韓国は用なし 国際投資アナリスト・大原浩氏

夕刊フジ / 2018年10月15日 17時1分

 世界同時暴落が続いていた株式市場で12日、米国株が4日ぶりに反発した。米経済の底堅さが示された一方、貿易戦争で中国が受けた打撃の深刻さも鮮明となった。米国の対中攻勢が軍事、人権など全方面に及ぶなか、トランプ大統領は、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との2回目の首脳会談へ調整を進めている。この「米朝蜜月」も、中国を標的にした冷徹な戦略だとみるのが国際投資アナリストの大原浩氏だ。緊急寄稿で大原氏は、トランプ政権が北朝鮮、そしてロシアにくさびを打つことで、中国を包囲、孤立させる狙いだと指摘する。

 男女の微妙な恋愛感情を示す言葉に「いやよいやよも好きのうち」というものがある。相手を拒絶しているように見えながら、本心では恋い焦がれている状態のことだが、米朝関係の歴史にもこれが当てはまる。

 金日成(キム・イルソン)国家主席以来、金一族(王朝)の家訓は「米国だけを見て米国だけと交渉せよ!」だったといえる。これまで米国に罵詈(ばり)雑言を投げつけてきた北朝鮮ではあるが、その心は「私だけを見て! 私の旦那さまになって守ってくれるのはあなたしかいない」というものだった。

 浮沈を経験したビジネスマンのトランプ大統領は、そのような北朝鮮の本音はお見通しだろう。非合理的に見える交渉も北朝鮮を「子分」として手なずけるための老獪(ろうかい)な戦略だといえる。そもそも北朝鮮から見れば米国は旦那さま候補だが、米国から見れば下っ端の子分、あるいは獰猛(どうもう)な番犬にしか過ぎない。適当におだてながらも、きちんとにらみを利かせるというわけだ。

 米国が「番犬」をけしかける標的は、共産主義中国である。中朝国境地域で、中国人民解放軍と北朝鮮は、密接なつながりを持っているが、習近平国家主席は人民解放軍そのものをきちんと掌握できていないし、北朝鮮と接する瀋陽軍区は「反習派」といってよいだろう。

 トランプ氏もそのことは承知していて、共産主義中国の「後門の狼」として北朝鮮および、親北朝鮮派の人民解放軍を置くために、正恩氏を懐柔しているのである。北朝鮮のミサイルは、中国の主要都市を簡単に攻撃できる。そのためにはむしろ非核化しない方がよいという考えすらあるのかもしれない。

 それでは「前門の虎」はどこかといえばロシアである。9月20日に米国は、ロシアから軍事装備品を購入したとして、中国共産党の高官らへの制裁に踏み切った。
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